エピローグ 良くも悪くも巻き込まれるだろう
町に戻って、様々な手続きを済ませた。
金も払って、金ももらって一応黒字にはなったから良しとしよう。
ただ、何かがまだ引っかかってるんだけど、何だ――そういえば、ミイは生け贄だとかなんとかいってたが、魔法陣を先に作っても良いのかどうかとかがよくわからない。
引っかかってたのはこれか――まあ、これはこの町の人間に任せるとするか。
夜、宿のベランダで空を見てる姉ヶ崎を見つける。
そういえば、結局あっちでも乱戦になったらしいんだったな――謝っておかないと駄目だな。
「どうしたのよ?」
隣にきたら、そんなことを言われた。
「いや……この前はなんつうか。お疲れっつうか、巻き込んで悪かった」
「何のことよ」
「魔族の相手をさせることになったことだよ」
結局は戦いに巻き込まないのが一番だったはずなのに。
「別にいいのよ。この世界で生きていくなら仕方のないことだと、私は思ってる」
「否定はしないが、それでもとりあえず謝っておきたかったんだよ……なんとなくな」
なんとなくではなく、本当に謝っておきたいと思っているんだが、なれない成果変な言い方になっちまった。
「そう……」
少し間を置いて、姉ヶ崎は小さく笑う。
「今度からは、もう少しちゃんと作戦会議とかしましょう。私たちのできることも取り入れて」
女が強いのか姉ヶ崎が強いのかさっぱりだが、やっぱりおっかないと思ってしまうぜ、そのメンタルとか色々と。
俺は不器用に一言返した。
「……了解だ」
今回のオチはこんな感じになったが、今後まだこの問題が関わり続けるのか今の俺にはわからない。
ただ、ひとつだけ言えるのはこれからも魔族や人族、獣人族などの人間の戦いには、たとえに何処にいようと巻き込まれてしまう――そんな気がしてならないということだ。




