プロローグ さて、やっとたどり着いた獣人族国
第3章突入
物語の始まりはいつも突然だ。
だから、俺が獣人族の国へとたどり着いてから1ヶ月立っていても、それは不思議ではない。
なんとなく仕事して、なんとなく過ごして、なんとなく仕事する日々を過ごしていた。
まあ、ただそんな対して語るようなことではないことを語るくらいならば現在いるこの獣人族の国について少し語るほうがいい気がする。俺自身の再認識のためにもな。
――獣人族。簡単にいえば人族に尻尾が生えたり獣耳になっていたりする種族のことだ。
その他の特徴として、魔力が他の種族と比べると少ない。ただし、身体能力に関しては他の種族を上回る奴らがほとんどの種族である。
この世界での三大種族を分けるとすれば――万能の人族、魔力の魔族、身体の獣人族といったところだ。
阿多野はその能力上、この獣人に近い体質になっているだろう。
姉ヶ崎はイレギュラーだ。
ちなみに、獣人族の多くは人の顔に獣の一部というような姿が多いが、ミノタウロスやケンタウロスなどの上半身下半身がもろ獣の奴らももちろん存在している。
俺も一度目にこの世界に来た時に、ケンタウロスと真正面から戦わなければいけない状況になって死にかけたことを思い出せる。
コケた所をそのでかい馬の下半身の前足で潰そうとされたあれは、今でも恐怖を感じる。
話がそれた。
まあ、そして最期に現状を確認しよう。
人族と魔族の侵略派とでもいっておくか。ここは戦争中である。
そして人族・魔族ともに内部抗争も勃発している。
獣人族はそんな中、戦地にておきている問題解決のために動こうとしているところ、魔族の何かしらに巻き込まれ始めているのがこの獣人族というところだ。
今俺達のいる本国には、まだ影響は大きくはないようだが、魔族側の攻撃もしくは取引はいつきてもおかしくはないんじゃないかと、素人的には思ったりできる。
さて、どうするかな――。
「東照くん終わったよ~」
「阿多野……お前最近フレンドリー過ぎないか。俺に」
「そうかな?」
具体的にいえば東照君という呼び方の君がひらがなでくんになってるかんじの呼び方になってる。
そんなことを思いながら俺は、獣人族の国の家の屋根で修理作業を行う。




