七 R15 〜こんな異世界は嫌だ〜①
R15とタイトルにある話には、残酷な表現があります。
流血表現はありませんが、心が血を流すかもしれません。
増税に苦しんでおられる方は、特にお気をつけください。
また、このお話の税制度は、アイオーン帝国という架空の国のものであり、現実のどこぞの国のものではございません。
「ん?ここは何処だ…」
睡眠をとろうと寝そべっていたはずのサタヴァであったが、気づくと石造りの椅子に座っている。
「…おかしいな。
確か、仲間二人と薬草を集める旅をしていた。
そして旅の途中、夜寝ながら断続的に夢を見ていた。なかなか寝付けないと思いながら…」
サタヴァは頭を振った。
「…いや、その旅は、もう終わったんだったな。
うとうとして昔の夢を見ていたのか。
…懐かしいな。」
サタヴァは周囲を見渡した。薄暗い部屋の内部だ。
石の壁が、縦に細長く続いている。
天井は闇に隠れて見えないほど高い。
ここは彼の城なのだ。
もっとも城というのは、彼本人が主張しているところで、
実際は、天然のきり立った岩山の内部の空洞に住み、ここは城だと言い張っているだけである。
この場所は帝国の領土外で、ハズモデと呼ばれている辺境の地より、さらに遠い。
人など滅多に訪れない。
ここに住んでいるのは、サタヴァと、彼の大事にしている不思議な猫ルクだけであった。
そのはずなのだが…
サタヴァが瞬きをすると、彼の目の前に、二人の人物が立っているのが見えた。
…一体、いつの間に現れたのだ?
気配もわからなかった。
その二人とは、前の戦の将軍であるギズモンドと参謀レベラだった。
ギズモンドが話し始めたので、サタヴァは変だと思ったことを頭の隅に押し込んで、彼の話に聞き耳を立てた。




