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視線と三の倍数 〜番外編 茫漠と彷徨えるなにか〜  作者: サカキ カリイ


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7/11

七 R15 〜こんな異世界は嫌だ〜①

R15とタイトルにある話には、残酷な表現があります。


流血表現はありませんが、心が血を流すかもしれません。


増税に苦しんでおられる方は、特にお気をつけください。


また、このお話の税制度は、アイオーン帝国という架空の国のものであり、現実のどこぞの国のものではございません。



「ん?ここは何処だ…」


睡眠をとろうと寝そべっていたはずのサタヴァであったが、気づくと石造りの椅子に座っている。


「…おかしいな。


確か、仲間二人と薬草を集める旅をしていた。


そして旅の途中、夜寝ながら断続的に夢を見ていた。なかなか寝付けないと思いながら…」

サタヴァは頭を振った。


「…いや、その旅は、もう終わったんだったな。


うとうとして昔の夢を見ていたのか。

…懐かしいな。」


サタヴァは周囲を見渡した。薄暗い部屋の内部だ。

石の壁が、縦に細長く続いている。

天井は闇に隠れて見えないほど高い。


ここは彼の城なのだ。


もっとも城というのは、彼本人が主張しているところで、


実際は、天然のきり立った岩山の内部の空洞に住み、ここは城だと言い張っているだけである。


この場所は帝国の領土外で、ハズモデと呼ばれている辺境の地より、さらに遠い。


人など滅多に訪れない。


ここに住んでいるのは、サタヴァと、彼の大事にしている不思議な猫ルクだけであった。


そのはずなのだが…


サタヴァが瞬きをすると、彼の目の前に、二人の人物が立っているのが見えた。


…一体、いつの間に現れたのだ?

気配もわからなかった。


その二人とは、前の戦の将軍であるギズモンドと参謀レベラだった。


ギズモンドが話し始めたので、サタヴァは変だと思ったことを頭の隅に押し込んで、彼の話に聞き耳を立てた。



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