四 R6 ゆうしゃあらわる
サタヴァくんはいつものとおり、やくそうをさがしていました。
もりのなかでさがすので、いつものそうげんとはちがうしゅるいのやくそうになるのです。
サタヴァくんは、やぎさんにふくをたべられるゆめをみたばかりでした。
「やぎさんにあわないようにしないといけないな。」
ところがそこに、しらないひとがあらわれたのです。
そのひとは、あかるいちゃいろのかみのけに、あおいめで、
なかなかハンサムなわかものでした。
こしにけんをさげていますが、ほかはふつうのふくなので、へいしではなさそうです。
ぼうけんしゃのひとでしょうか。
おとこのひとは、サタヴァくんにはなしかけてきました。
「きみはこんなところでなにをしてるんだ」
サタヴァくんは、やくそうをあつめているとはなしました。
「しごとちゅうか、それはしつれいした。」おとこのひとはあたまをさげました。
「おれのなはレイオ。ゆうしゃなんだ。
このていこくに、まおうがあらわれたという、うわさがながれている。
まおうについてなにかしらないか」
サタヴァくんがしらないとこたえると、レイオとなのるひとは「じゃましたな」といいながらさってゆきました。
「ゆうしゃなんているんだなあ。」サタヴァくんはふしぎなきもちになりました。
ゆうしゃはまおうをさがしている。
きっとたたかうためなのだろう。
サタヴァくんは、たびのなかまたちから、まおうがあらわれたうわさをつくりだしたのは、サタヴァくんのふるまいによるものだと、さんざんからかわれたのを、おもいだしました。
かれらは、サタヴァのせいでまおうがあらわれたことになったから、
サタヴァが、うわさのまおうなんだと、わらいながらいうのです。
もちろん、じょうだんです。
「もしおれがまおうだったら、さっきのレイオとたたかうことになるんだよなあ」
そんなことを、ぼんやりおもうサタヴァくんでした。
…サタヴァはふと目を開けた。
「ん?」
どうやら、ウトウトと寝入っていたらしい。
他の二人は、すやすや寝息を立てている。
サタヴァは彼らを起こさないように、再度眠ろうと目を閉じるのであった。




