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第40話 れいなの突然の訪問に祭は驚いたようだ。 

 れいなの突然の訪問に祭は驚いたようだ。


「これは方波見れいな様、こんなところまでどうされましたか?確か昨日は千鳥家さんとの婚約披露パーティーだったのでは?」


「はい、昨日は私どものパーティーに伶佳お嬢様もご出席いただいておりました」


「そうですよね。私は伶佳様のお供を出来ずに失礼をいたしました」


 祭が付いていれば昨日のようなことは起こらなかったかも知れない。佐島に来ていたので伶佳について来れなかったのだ。祭以外の御供では伶佳を止められなかった。


「いいえ、祭さんの所為ではありませんよ」


「えっ、やはり何かありましたか?」


 問われるままにれいなは昨日のことを説明した。今朝嬬森家に立ち寄ったことも含めて。


 ただ事実のみを伝えて感情などの付随物は一切加えなかった。祭も西条家の人間なので西条家の悪口は聞きたくないだろう。祭が監物や伶佳に告げ口をするとも思えなかったが。


「そうでしたか。申し訳ありませんでした。私が手を離せなかった所為で」


「祭さんの所為ではありませんよ。でもできれば同行していただきたかったですね」


「はい、今後は必ず。それで今日はどうされましたか?」


 昨日の話は話しとして本題に入る。


「はい。多分祭さんと同じ件で来ました」


「同じ件?私がなぜここに来ているのか、御存じなのですか?」


「ええ、勿論詳細は存じ上げません。ただ概要は理解しているつもりです」


 祭は少し驚いている。祭は今『無名祭祀書』を西条家が使用できるように解読している無名羅都を手伝う為に来ている。まだ来て数日ではあるが多少は進んでいると思っていた。


「どこかでお聞きになられたのですか?」


「というか、方波見家のことはご存知ですか?」


「いいえ、あまり詳しくは」


「そうですか。当家は西条家の傘下の中で情報収集と解析を担わせていただいております。ただ伶佳お嬢様はその辺りの事はまだご存知ではないと思います。ご当主様にはお世話になっているのですが」


 確かに方波見家の当主はたまに西条家を訪れていた。その要件は祭の耳に入ったことが無い。祭はただの挨拶訪問だと思っていた。


「その情報に引っかかったということなのですね」


「そういう事になりますね」


 祭は方波見れいなが邪魔をしに来たのではないことだけは感じていた。

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