23層 こないだGに絡まれた時も気が付いたら意識無くて周りにGが血だらけで倒れてたしなwww ちなみに彼女はいない(泣)
無数の巨大なGを相手に一網打尽にするほうほうか。
正直一匹ずつ処っていったらキリがない。
今俺が持てる手札でできる殲滅方法は――そうだ。
モンスターじゃないGがどうだったかまでは覚えていないが、少なくともアイツらにだって付け入る隙はあった。
「これだな」
ひとつの罠でやれることには限界がある。
重ねればいいんだ。
複合的なアプローチでとことん嫌なことができるはず。
ガムを両手いっぱいに掴み、23層戻る。それほど時間は経過していないはずだが、既に森は鎮火して集まっていたGも散り散りになっていた。
「とりまふぁいあ」
一旦邪悪な森は焼き払っておく。
改めて正確なマッピングを開始した。木々も完全に燃え尽きることはないようで、大きめの木などの目印は判別できる。
「っと、でたわね」
――ヤツとの遭遇。
即座に地面にガムを叩きつけた。
溶けるように消えるガム。
「ぞろぞろと湧いてきたなァ!」
とんでもない数のGが飛び交う。
地面を走ってくれたら楽だったのだが、この際だから仕方ない。俺は小回りの聞く“ナマクラ”で殴りつけ、一点にすべて叩きつけていく。
先程仕掛けた罠の位置に穴が空き、続々とGが入場していった。満員になってそうなタイミングで上からガムを投げ入れ、罠にする。
これぞゴキブリホイホイのミルフィーユ構造。
遥か未来に地層で発見されたらゴキブリ廃棄場だと勘違いされてもおかしくないだろう。
「うわ、どんだけいるんだよ……」
一つ目の穴が埋まってしまった。俺のスキルの限界的に十五メートルはあるはずなのだが、まあそもそもデカいし量もあるからか。
俺は追加で穴を作成、罠を設置してバッティングセンター以上にバッティングしていった。
◇
A few years later……。
と脳内で流れたような気がした。
かれこれGバッティングを延々としているのだが、終わりが見えない。数分の休憩過疎タイムはあったものの、基本的にここ5時間は耐えることなく湧いてきている。
無限湧きの可能性、大。
動きながらバッティングしていたので一通りのマッピングは完了している。この階層自体そこまで広くないのも要因だろう。
「今なら甲子園も目指せるな」
野球なんて、〇ーさんのホームラン〇ービーかパ〇プロしかしたことないけどバッターとしてなら余裕な気がする。
そもそも動体視力上がってるって話は抜きにしてもだ。
一周まわってゴキもだいぶ克服してきた。
苦手な人はゴキちゃんバッティング五時間コースがおすすめ!
――てなわけで、ドロップと確認したし次の階層へ行くことに。
明日は月曜なので次終わったら帰ろう。
「【土龍】」
忘れないように、後片付けはしないとな。
落とし穴から飛び出した土の龍は、今頃23層の全およそ三万箇所にうんこの墓標として並んでいることだろう。
俺は近場のうんこを背景に記念写真を撮った。
そして捨て垢を作り、SNSに投稿。
ポツリと「合成おつ」と書かれたコメントを見て、アカウントを消して24層へ進むのだった。




