洞窟内の攻防!
「「「ぶぉぉぉぉぉ!!」」」
サリヤの魔法でこちらを視認したオーク達が一斉に襲い掛かってきた!
《アイスランス!!》
《サンダーブラスト!!》
俺の氷の槍とザーガさんの雷で先頭のオーク達を蹴散らすが、勢いは収まらない!
《アイスホールド》
サリヤの足元から氷が広がり、十体程度のオークの動きを止めた。彼らの勢いが一瞬止まる。
「レイトとザーガ殿は奥に行って杖のオークを捕らえてください。他の方は私と共にここから削っていきましょう。」
「「「はっ!」」」
「了解です!」
ザーガさんと共に前に跳び、オーク達の頭上を超える。奥の方には杖を持ったオークと、その目の前に倒れているインフィさんが見えた。更に彼らの奥には襲撃時に投げ込まれたのと同じ袋が何個か置いてある。
「っち!」
こちらを見て焦った様子の杖のオークは杖を魔法陣に刺し、何やら唱え始めた。
「あれが転送の詠唱かもしれません!」
「じゃあ止めましょう!」
《アイスランス!》
足元の魔法陣を飲み込める程大きな氷の槍を作り出し、打ち放つ!
ガキィン!!
杖のオークに当たる直前、インフィさんが割り込み槍を防いでしまった。
「インフィさん!!」
前に跳んだ勢いのまま、インフィさんの前に着地できた。
「「ぶぉぉぉぉ!!」」
周囲のオークがこちらに向かってくる。
「周囲のオークは私が!」
《ブレイクサンダー!》
剣を抜きオーク達を吹き飛ばしてくれるザーガさん。多くのオークはサリヤ達の方に向かっているようで、こちらに来るオークは少ないようだ。
「ありがとうございます!インフィさん!!」
お礼を言って対峙するインフィさんの目を見ると、襲撃の時と同じ血走った目になっている。
「お前、あの人間か!!」
奥にいる杖のオークが俺を見て歓喜の声を上げた。そして杖を魔法陣から離し、俺に向けてきた。
「その人間を捕らえろ!そうすれば殺すのは止めてやる!」
「がぁぁぁ!!」
その言葉と共にインフィさんが襲い掛かってきた!
《アイスランス!》
ガキィ!!
振り下ろされた大剣を槍で受け止める!
「インフィさん!しっかりして!!」
「がぁぁ!!」
呼びかけても答えてくれることは無く、容赦なく攻撃を仕掛けてくる!
ガキィ!ガキィ!ガキィン!
何度も打ち合うも打ち崩せる気がしない。だが逆にやられる気もしない。このまま時間が経てばサリヤ達がオークを倒して有利な状況になるはずだ!
「時間をかけるな!最悪生きていれば何でも構わん!やれ!!」
杖がインフィさんに向けられると動きが止まり、体から一本の触手が生えた!
「来たな触手!」
だが来るとわかっていればやられることもない!インフィさんの大剣と体から生えた触手がそれぞれ別の軌道で襲い掛かってくる!インフィさん単体で攻撃を仕掛けてきていた時よりも動きが単調になっている!
《ウォーターウィップ!》
水の鞭で触手を絡めとり
《アイスホールド!!》
鞭を凍らせて触手の動きを止める!
「うっ!」
触手の動きを止めたことでインフィさんの動きが止まった!
「ふん!」
そして全力でインフィさんの腹に拳を叩き込み、殴り飛ばす!
「ぐほぁ!!」
身体強化魔法を使っての攻撃で、インフィさんの体は凄まじい勢いで後方に飛んでいき、洞窟の壁に当たりぐったりと崩れ落ちた。
(気絶してくれたかな?)
氷で動きを止めても無理矢理出てくると考え、気絶させるようにしたが正解だった。
「この、無能がぁぁ!!!」
杖のオークが顔を真っ赤にして叫んだ。大分怒っているようだ。
「なんもしてないお前が言うな!」
「ひぃ!」
狙いをそのオークに向けると怯えて後ろに下がろうとしたが、つまずいて転んでしまった。
「どりゃあ!!」
ドゴォ!
上から拳を叩き込み、意識を奪う!ぐったりとして杖を手放すオーク。そして
「こ、ここは・・・」
周囲のオーク達の暴れる音が無くなった。




