都での滞在ーその23-
お出掛けしていて、遅くなりましたです^-^;
「大量のお買い上げ、ありがとう御座います」
凄いにこやかな顔で、店長であるマーティアがそう告げてきた。その言葉を聞きつつ、うむ~1人2着でも14着ですからね。姉上は遠慮しませんでしたし、大量なのは仕方ないでしょう。そう思いつつ、レジのある場所へと進み、支払いを済ませ、バックへと放り込んでいく。その様子を見ていた彼女は、
「今日は女性の皆様の為の買い物でしたが、今度は貴方様の服も買いに来てくださいね」
紅くなりつつもそう告げて来るのに対し、シールズの衣服屋とルナールに頼んでる分がまだ届いていないのですがね。そう考えつつも、
「機会があればまた寄らせて頂きます」
我がそう答えると、手を握りつつ、
「ぜ、是非、いらっしゃってくださいね」
熱心にそう言ってくるのだった。その手を手刀で遮りつつ、姉上が、
「そこ、くっつかない。セオ君、知らないお姉さんについて行ったら駄目ですからね」
慌てて駆け寄り、そう言ってくるのだった。そんなこんなで色々な服を買い、店を出ると、ヴィタールさんが、
「皆様のお気に召す服は御座いましたか?」
皆に向けそう訊ねていたので、女の子達は、
「可愛いのがありました」
「若旦那様が気にいって下さるといいのですが」
嬉しそうに、彼に向けそう答えているのだった。そんな会話の後に、
「今日はお疲れ様でした、ヴィタールさん。宿の方にお願いします」
我がそう告げると、
「はい、かしこまりました。皆様どうぞ中へ」
馬車のドアを、また優雅に開きつつ、皆を乗車させてくれるのだった。そしてまた何時もの如く、皆が乗り終わるのを確認すると、馬車を宿へと向け滑る様に発車させ、余り揺れない様ゆっくりと走らせてくれるのだった。そうして宿へと辿り着くと、
「ありがとう御座いました、ヴィタールさん」
我のその言葉の後に、
「暫くこのまま待ってて下さい。ヴィタール」
彼に向けマリカがそう言っていた。そんな言葉に疑問を挟むこともなく、
「マリカ様、ごゆっくりどうぞ。王からも帰る時間などは決められておりませんゆえ」
優しくそう告げて来るのだった。なので返す様に、
「ありがとう御座います」
微笑みながらそう声を掛け、皆と一緒に宿の中へと入って行くのだった。姉上はそんな様子を見つつも、我の手を引き、女性陣用に用意されている部屋へと連れて行くと、
「さあ、セオ君、買ってきた服をここに全部出して」
我にそう言ってきたので、
「全部ですか?」
姉上にそう答えると、
「いまから着てみる為に、マリカさんも、ここに来てるんだから全部よ」
マリカを見つつ、そう言ってきたので、あぁその為に馬車から降りて来たのですね。そう思いつつ、広げられるのがベッドの上位しかなかったので、そこに次々と広げていき、服を全部出し終わると、皆に向け、
「これでいいでしょうか?」
皆の方を向きそう訊ねると、目を輝かせつつ、
「「「はい、ありがとう御座います」」」
我へとそう一斉にお礼を言ってくるのであった。で、皆今から着替えてみる様なので、一旦部屋を出て行き、リビングへと向かうと、
「セオス、都見学は存分に出来たかな?」
疲れた感じの父上がそう訊ねてきた。なので、
「はい、皆とそれぞれ行きたいと思っていた所には、行けたと思います」
我がそう答えると、安心したように、
「こちらも何とか、明日の登城にまにあう様、準備出来たよ。なので明日は城に行くのでそのつもりでな」
父上が明日の予定を告げてきた。なので、ついでに誰もいない今かと、
「父上、王より我は王都の学園へと、王子と王女の学友として、通ってくれぬか? と言われているのですが、取り敢えず、領の事情もありますので、父上と相談した後に、と言っておいたのですが、返事が拝礼の儀式後ということになっていますので、考えておいてください」
王より聞かれていたことを、相談しておくと、
「う~~ん、王より言われているのなら、聞いておくべきなのだろうが、アイシャがな~、お前が王都の学園へと通うとなると、一緒に行くと言い出しかねん。住むべき場所など考えると私の稼ぎではな~」
我へと悩みながらそう言ってきたので、
「住む場所などは、王が言い出した事なので、準備すると言っておられましたが。それに、今回皆の前でマリカの許嫁として正式に紹介するそうですし、学園の事もその時に言われたら断れないのでは?」
父上へとそう話し掛けると、
「確かにな。臣下の前で王が言われたことを、断るなど以ての外だろうからな」
我へとそう答えながらも、
「そうなると、一緒に行く人選もあと二年の内にしないといけなくなるな」
父上自身がまだ、答えが出ないという感じで呟きながら、その場で考え込むのだった。なので父上には思う存分考えてもらおうと、
「明日まで王への返事はゆっくり考えてください。断りたい時は言って頂ければ、事前に断りますので」
我がそう言うと、
「いや、王が言うのももっともなのだ。貴族としてこれから過ごし、マリカさんを嫁に貰うというのであれば、貴族たちとの付き合いも大事になってくるのでな。将来的にも同世代の貴族の子達と付き合うのは、プラスになるはずだ。だが王都か。遠いな」
最後に一言寂しそうに呟いたので、
「我なら、毎週帰ってきますが」
父上にそう答えると、
「王都からか?」
すぐにそう訊ねてくるので、
「はい、我ならたぶん一日で往復出来ますから」
我がそう答えると、呆れながらも、
「それなら家族が寂しがる心配は無用だな」
笑顔でそう答えつつ、答えの一部が出たような顔で話しかけて来るのだった。
読んで下さり、ありがとうです^-^




