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都での滞在ーその22-

続きです^-^

「マリーは見て来なくてもいいのですか?」


 隣で微笑んでいる彼女にそう告げると、


「わ、私も宜しいのですか? セオス様」


 戸惑いつつ、そう言ってくるので、


「勿論です。何の為に、でしょう? マリー」


 笑顔を向けつつ、装備の店で彼女が言ってくれた言葉を掛けると、


「は、はい。今、お洒落を頑張ってみたいと思います」


 顔を紅く染めつつも、元気よく返事をして、皆の元へと向かってゆくのだった。

 皆の様子を見ていると、流石に姉上とエリーナさんは他の女の子達とは別の、大人っぽい服が飾ってあるコーナーで服を手に取りつつ悩んでいる。対して年少組は動きやすく、尚且つ可愛いようなそんな組み合わせの服を、ルナールが中心となって、和気藹々と話しながらお互いに選び合い、相手に勧めているようだった。マリカは年少組の方に向かって進んで行き、その輪の中に加わっていた。そんな様子を見ていると、一人の店の従業員らしき者が、顔をしかめつつ年少組の方へと歩いて行くのを見て、もしや、と思いつつ、


「神縮」


 そう呟き、彼女達の手前に移動する。突然来た我に気付き驚く彼女達を背に、近づいてくる店員に向け、


「彼女達に何か御用でしょうか?」


 その者に向け、そう問いかけると、上から目線のその女は、


「どこの田舎から出て来たのか知らないけど、ここの服は王都でも人気の服なのよ。それにあやかろうとして来たのかもしれないけど、貴方たちの様な者に似合う服はないわ。いますぐ、この店を出て帰ったら」


 蔑むようにそう言ってきた。その言葉を聞いた女の子達は落ち込みそうになり、持っていた服を戻しそうになったので、


「戻す必要はありませんよ。皆、この痴れ者なんかよりも十分可愛いです。どちらかと言えば、服が可愛そうな位にね。なので存分に選んで下さいね」


 皆に向け優しくそう言い、その後冷たい目線を向けつつ、


「そこの変な事を言ってきた店員さん、店の代表を呼んできて下さい」


 女へと声を掛ける。すると女は、


「は、なんで私があなたの様な子供の言う事を聞かないといけないの」


 客であることも忘れた馬鹿な発言をし出す。それに呆れつつ、


「シルフィーネ、すいませんが誰か他の店員らしき者を探してきてください」


 何もない隣に話し掛ける我に怪訝な目を向けていたが、突然現れた彼女の、


「了解しました、マスター。この痴れ者は如何いたしましょう?」


 我へのその言葉に、焦りつつも驚きで身動きが取れなくなっている。そんな店員を横目に、


「それは後で構いませんので、取り敢えず他の者を」


 彼女へとそう言うと、彼女もまた美しい顔で冷たい視線を女へと向けつつ、


「すぐに」


 姿が一瞬で消えるような速さで、探しに行ってくれるのだった。程なくして、


「マスター連れてまいりました」


 別の女性を連れたシルフィーネが戻ってきたので、


「ありがとう、相変わらず素早いね」


 笑顔で御礼を言うと、初めて聞くような冗談交じりに、


「はい、風の精霊ですから」


 姿をまた消しつつ、そう答え隣に控えるのだった。その様子を見つつ、今の言葉を聞いた、連れて来られた店の者は、こちらに向け、


「店長のマーティアと申します。何があったのですか?」


 店長と名乗った彼女がこう告げてきたので、身動きの取れない店員をみつつ、


「我とマリカ王女が家の者を連れて王都を見学中、この店の服が人気と聞き見に来たら、此方の者が我達に、田舎者は似合わないので帰れ。そう告げてきたので」


 同じく怒った顔のマリカを横に、そう言うと、誰達に対してその様な態度をとっていたのか初めて気づいた青ざめた店員を余所に、


「うちの従業員が大変失礼な事をした様で、申し訳ありません。如何かお許しを」


 頭を下げつつそう言ってくるが、


「何を許せと言うのですか? 傷ついているのは彼女達です。良い服を置くのは素晴らしですが、それに見合う良い従業員も置いて行かないと、今回の様にお客様より偉い態度をとりかねませんよ」


 冷たい視線を向けつつ、そう言った。するとマーティアは、


「皆様、申し訳ありません。皆様が余りにも可愛いので嫉妬の余り、種族だけでも勝って優越感に浸ろうとしたのだと思います。人族が偉い訳でもないのにです。彼女には厳しく罰を与えておきますので、今日の処は、お許しください」


 女の子達にもひたすら頭を下げそう言ってきたので、ルナール達もこちらに向かい笑顔で頷いてきたので、


「彼女達も今回の件は許すそうです。今後は差別などしない様、気を付けて下さいね」


 厳しい目つきを止め、笑顔に変えてそう告げると、安心したからか、顔を赤くしつつ、


「心に刻ませてもらいます。なので、うちの品を是非皆様心ゆくまで見て行って下さい」


 こちらに向けそう言ってきたので、


「はい、彼女達が選んだものは全部買っていくつもりなので、よろしくお願いします」


 彼女へとそう答えると、とても嬉しそうに、


「は、はい。ありがとう御座います」


 我にそう言いつつ、それから彼女達の服選びが終わるまで、付きっ切りで店内を案内してくれたのだった。

お読みくださりありがとうですニャ^-^

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