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都での滞在ーその20-

うにゅ^-^;

 装備のお店に着くと、皆馬車を降り、店の中へと入って行く。ここは魔道具屋の主人とは違い、重い雰囲気などはなく、店主も気さくに声を掛けてきた。なので皆、気軽にそれぞれが気に入りそうな装備を見ていく。獣人の女の子達はクロスアーマーかレザーアーマーを、姉上とエリーナさんはローブかドレスタイプだろうと見ていくと、皆何故か、ドレスタイプで立ち止まる。カーネやフェールもワンピースタイプのドレスに見入っていた。首を傾げつつ眺めていると、横から、


「皆様、女の子ですから、身を守る事も大事ですが、可愛くありたい、と思うのです。セオス様」


 マリカがそう告げてきたので、


「ふむ、我もまだ修行不足の様ですね。そこまで気が回りませんでした。で、マリーでもそう思いますか?」


 彼女にそう訊ねると、不思議そうに、


「私”でも”ですか?」


 我にそう言ってきたので、


「これは、また失言だったかな。他意はないのです。ただ彼女達は着の身着のままでお洒落などする機会がなかっただろうから、服屋でなく装備屋のドレスにすらああなるのは判る気もしますが、王女として生まれ、可愛くもあり、普段からドレスを着慣れているであろう、マリーはこの店では、見る物はないかな、と思っていたので」


 彼女へと、そう答えると、話の途中から顔を赤くしながら、


「可愛くあるかは、判りませんが、何の為に着飾ろうとするかが問題なのですよ、セオス様」


 微笑みながらそう言ってくる。なので、


「ふむ? 何の為に、ですか?」


 素直にそう訊ねると、


「はい。例えば嫌いな人に囲まれている時に、幾ら綺麗で豪華な服を渡されて着ようとも、嬉しくはありませんが、好きな人が傍にいるときに、安物でもいいので着ている自分に、可愛いね、そう言ってもらえたらと思うと、頑張ってお洒落しようと思うものなのです」


 此方に向け、そう力説してきたので、うむ~女の子の心とは難しいものだ。などと考えつつも、今の助言を聞き、


「装備とは別に、皆に合うサイズの、そのドレスを買ってもいいですが、可愛くありたいだけであれば、この後、衣服屋にも行って選びたいと思うので、ここでは装備だけでも構いませんよ」


 皆に向かい、そう言うと、


「本当ですか、若旦那様? お洒落用の服をこの後買ってもらえるのですか?」

「セ、セオ君。私もだよね?」

「セオス様、私は駄目などとは?」


 女の子達が嬉しそうに言ってくるので、言って良かったと思いながら、


「うむ、買いに行きたいと思います。皆にはもっと可愛く、笑顔でいて欲しいですからね」


 笑顔を向けそう話しかけると、皆、赤くなりながらも、


「さ、さあ、早く装備を選びましょう。草原での狩り程度では怪我をしない程度の基準で動きが妨げられない様な物を」


 エリーナさんが代表してそう言いながら、皆のサイズに合わせた装備を店主へと頼み、その中で良さそうな物から試着しつつ、身体を動かしてみて、不具合がないか確認してみる。それでどうにか装備が決まると、我を呼びに来たので、店主へと料金を払いつつ、全て購入し、いつものバックへと詰め込んで行った。

 その後、一旦外へ出て、隣の建物へと向かう。皆、え? という顔をしているが、


「我が冒険者に登録した時に、採取と剥ぎ取りをするにはナイフが要るので持ってた方が良いと教わりました。なので、それも買っておきましょう」


 皆へとそう話し掛けると、納得したような顔になり、


「若旦那様、何から何まですいません」


 恐縮しつつ、そう言ってくるので、


「いえ、皆の面倒をみる、と決めたのは誰でもない我なので、気にすることはないよ。それに面倒をみるどころか皆の方が屋敷で頑張ってくれてるから、助かってるくらいだし、ねえ、エリーナさん」


 話を振ると、振られたエリーナさんは、


「はい、皆さん頑張って働いて頂いていますので、助かってます」


 皆の方を向き笑顔でそう答えるのだった。それを聞いた皆は、


「いえ、まだまだエリーナさんみたいには、出来ませんから・・・・」


 照れながらも、遠慮しつつそう言うと、


「これからも皆で頑張っていきましょう」


 ルナールが他の三人へとそう言うのだった。そんな会話をしつつ、武器屋へと入り、此処は時間を掛けずに済まそうと、店主へ向け、


「すいません、彼女達用の剥ぎ取りなどを行うナイフが欲しいのですが」


 簡潔にそう話し掛けると、テーブルの上に、四本のナイフを置き、


「これでいいかい?」


 そう言ってきたので、一度確認の為抜いてみると、


「店主、これは何の冗談でしょう。このような紛い物を売りつける気ですか?」


 そのナイフを見て、我がそう話しかけると、悪びれもせず、


「お子様がお遊びで持つのは、こんなもんで十分だろ」


 笑いながらそう言ってきた。それを聞いたマリカが怒って名乗りそうになったが宥めつつ、


「店主、ナイフとはこういう物を言うのです」


 腰の後ろに差したナイフを抜き、テーブルに置いてあるナイフの一本と打ち合わせると、打ち合う音すらせず、切れ落ちる。その様子を見ていた店主は、幾ら紛い物と言えど金属が簡単に切断されるのを見て青くなりつつ、


「も、申し訳ありません。まさか名のある物をお持ちのお客様だとはおもわず、子供の見る目のない客とばかり、失礼いたしました」


 頭を下げひたすら謝ってきた。なので、


「あんまり相手の足元ばかり見ていると、自分の足をすくわれますよ。それに謝らねばお店がおとり潰しにになるところでしたから」


 マリカを見てそう言うと、店主もマリカを見つめつつ、


「どちらのお嬢様でしょう?」


 恐々と訊ねてきたので、笑顔で、


「マリカ王女さまですよ」


 二人吹きだすのを堪えつつそう答えると、言われた方は土下座しそうな勢いで、


「申し訳ありませんでした」


 更に謝り続けるのだった。

拝礼にはいれ~・・・・ないですにゃ^-^;

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