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都での滞在ーその6-

うにゅ~・・・・

「確かに盗賊たちの討伐を確認した。国からの報奨金を受け取ってくれ。それと、証明書も出しておくのでギルドにも顔を出しておくといい。盗賊たちの中には賞金首もいるからな」


 イアンはアルフォンスに報奨金の入った袋を渡しつつ、そう説明してくれた。なので、


「この後寄らせてもらう、ありがとう親父」


 素直にそう言うと、笑顔のイアンが、


「お前がシールズに行ったのは正解だったようだな。いい男になってきてるじゃないか」


 今まで褒められた事の無かったアルフォンスは、いきなりの父の言葉に、面食らいつつ、


「いきなり何言ってやがる、元からいい男だったろうが、くそ親父」


 照れるのを誤魔化す様に、慌てて言い返すと、


「まあ、まだまだ青いがな。もう少しシールズで修行を積んで来い。そうすれば立派な跡取りだ」


 成長した息子へと、誤魔化すことなく、きちんと返す。真っ直ぐ話すイアンの言葉に、今度は真剣に、


「出来る限り、皆の期待を裏切らない様、頑張って来るよ、父上」


 振り返りつつそう言い放ち、続けて、


「さあ坊ちゃん、皆待ってるんですから、早いとこギルドにも行って、戻るとしましょう」


 こちらに向かい、そう話しかけて来るのだった。我としては、久し振りの親子の対面ならば、もっとゆっくり話せばいいものを。そう思いながらも、先を歩き進んで行く、アルフォンスの後を追うのだった。

 騎士団の詰所を後にして、城の門を通過し、敷地を出ると初めて行く事になる王都のギルドを目指す。アルフォンスは”王都は庭”とでも言う様に脇目もふらず進んで行く。その様子に、後で皆と見に来るのでいいのだが、少しくらいは周りの良い店など紹介すればいいものを。などと思いながらもこんな所に置き去りにされぬ様ついて行くと、照れくさそうに振り返りつつ、


「坊ちゃん、さっきの城での親父との話は、皆には内緒でお願いしますね」


 頭を掻きつつ、そう言ってきたので、心の中で、まだ照れていたのかな? などと思いつつ、


「うむ、内緒にと言うのなら、内緒にしましょう。ね、シルフィーネ」


 突然横に姿を現す彼女に向けそう言うと、


「はい、マスターがそう仰るのなら、内緒にしましょう」


 凄い笑顔を向けつつそう言うと、添い寝当番で他の子達と彼女が、一緒に寝ている事を聞いているアルフォンスは、


「そうか、坊ちゃんの傍には彼女がいたのか。絶対に内緒でお願いしますよ、と言うか精霊様ってどうやって口封じを頼めばいいのか考え付かないな」


 違う悩みが出来、意識をそちらに向けつつ、されど足は止めずに器用にギルドを目指していくのだった。その後、思いつかないアルフォンスは彼女に精霊の好きな物は? などと聞いていたが、彼女の、


「世界樹の魔力と、マスターが大好きですね」


 聞いてもどうしようもない答えに、絶句しつつ、最終的には、


「坊ちゃん、彼女にちゃんと言わない様に言っておいてくださいね」


 念を押すようにそう言ってきたので、


「うむ? 精霊たちは基本的に嘘など言わないので、内緒にする、と言ってくれているものは、内緒にしてくれますよ」


 安心する様に笑顔でそう答えると、やっと落ち着いたのか、


「それは良かった。と、あれがギルドですよ、坊ちゃん」


 遠目で見てもひと際大きい建物を指しつつ、アルフォンスがそう言ってきたので、あれがそうなのか。などと考えつつ、進んで行った。


 ようやくたどり着き中へと入ると、内装の作り自体はシールズとさほど変わらなかったので、迷わず受付を目指して進む。すると王都の受付嬢が、


「初めまして、ギルドへようこそ。登録ですか?」


 笑顔を向けつつ、そう聞いて来るので、


「いえ、登録はシールズで済ませていますので、報告をしに来ました」


 シールズで作った登録証を取り出して見せつつそう言うと、


「はい、ちゃんと登録済みだと確認しました。で、報告とは?」


 首を傾げて可愛く聞いて来るので、こちらの年齢に応じて対応してくれているのかな? などと考えつつも、後ろに控えていたアルフォンスへと目配せをする。すると、


「これが、この方が盗賊を討伐されたとの騎士団からの証明書です。確認願えますか」


 イアンより預かってきた証明書を、受付嬢へと差し出しつつ、そう話し掛けると、内容を確認していた受付嬢は段々青くなりつつ、


「し、しばらくお待ちください」


 慌てた様子で椅子から立ち上がり、建物の奥へと駆け出していくのだった。その様子に、うむ、受付嬢とはどこも、慌てる者が多いのかな? などと勝手な事を考えていると、奥より戻ってきた受付嬢が、


「すいません、もう一度登録証をお預かりしてもよろしいでしょうか?」


 躊躇いがちに聞いて来るので、我としてはカードを提示するだけなので然したる問題もないので、


「はい、どうぞ」


 笑顔で登録証を手渡すと、


「確認して来ます。もう少しお待ちを」


 頭を下げて、断りを入れた後、受付嬢はまた奥へと駆け出していくのだった。

カキコ、カキコ^-^;

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