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王都へ向かおう!ーその3-

あうあう、全然王都に向かっている気配が・・・・まだ・・・・ない・・・・;-;

 シルフィーネは他の風の精霊と連携してすぐに周りの魔物の位置を探し出してくれた。なので、


「いつもありがとう、シルフィーネ」


 彼女にそう伝えると、微笑みながら、


「お役に立てているなら、何よりです」


 他の精霊たちと共に心底喜んでいた。その後も魔物の元へと的確に案内してくれるので、我は生態系を崩さぬ程度<普通の人達から見たら十分狩り過ぎ>に、狼の魔物<マッドウルフ>を50匹程とビックボアを2匹程、野兎を20匹程狩り、ついでとばかりにちょっと外れた場所まで行き、オークも30匹程狩ってバックへと詰め込んでおいた。で、今日はもうこの辺でいいだろうという事で、ついでに薬草なども回収しつつ、街へと戻る事にした。門にたどり着くと兵にカードを見せ、街に入ると、


 どれだけ必要か判らないので、露店に先に行くとしますか。そう考え、足早に露店へと向かう。いつもの場所に露店を出しているブレプスに、


「戻りましたよ、ブレプスさん。結構狩ってきましたが何匹いります?」


 店主へと問いかけると、


「お、えらい早かったな。で何匹狩れたんだ? うちの為に狩ってきてくれたんなら、全部買い取りたいんだが」


 こちらに、そう言ってきてくれたのだが、


「ギルドからの依頼も受けてましたので、狼50、オーク30、ボア2、野兎20という処ですので、必要な分だけで構いませんよ」


 笑いながらそう言うと、


「だな、流石にそれは全部は引き取れないな。それにしてもこんな短時間でよくまあそんなに狩れたもんだな」


 驚きつつ、そう言っていた。で、取り敢えず、狼2匹と野兎20匹を引き取ろうとして、


「坊主、幾らはらえばいい? 狼は初なんで相場がなあ~?」


 疑問形で聞いてきたので、思い付きで、


「では、ブレプスさん、こうしませんか。これから依頼を受けた時などついでに狩った獲物を持ってきますので、それを無料であげる代わりに、食べに来たとき差し引きで食べさせてくれるというのは。もちろん大人数で来たりして、食べた料金が多い時はちゃんと差額を払うという事で」


 ブレプスへと、そう話しかけると、


「いや~坊主みたいに、いつも大量に狩ってくる奴から獲物を無料で提供してもらえるんなら大助かりなんだが、それもその分を食べに来て使ってくれるというんだ、悪い話じゃ~ないんだが・・・・・・うちに条件が良すぎないか?」


 我に、そう言ってきたので、


「最初に此処に来た時の、野兎の串焼きの時からの、この店の味のファンなんです。それが新味にも挑戦するというのですから、応援させてください。なんならボアとオークも一匹づつ置いて行きましょうか?」


 店の応援の為と言うと、


「おいおい、それはギルドが高値で買い取ってる魔物だろ? 串焼き屋の料金じゃまかないきれないと思うぜ」


 値段的に無理だろう、との返事に、


「料理する自信はありますか?」


 店主へと訊ねると、


「そりゃ、野兎や狼から比べたら、一段上の肉質なんだ、自信はあるが値段がな~」


 腕と味には自信ありげに、そう言うので、


「では、さっきの条件にボアとオークも入れましょう。元がタダになるのですから、お客さんには安く出せますし、それで儲かったと思ったら、その分食べに来たとき、食べさせてもらえば結構ですので。なので、我が美味しいと思える物を頑張って作っていただけたら、嬉しいです」


 ブレプスにそう言うと、ひとしきり悩んだ後、


「よし、じゃあ、坊主に甘える事にする。ボアとオークも一匹づつ置いて行ってくれ。で、さっそく美味しくなる味付けや火加減、料理手順なんかを、模索してみる。明日には客に出せる味に調えてみせるから、食べに来てくれよな」


 こちらに向け、そう言ってきたので、


「はい、ならばお客を連れて食べに来たいと思いますので、頑張ってくださいね」


 笑顔でそう答え、バックより頼まれた分の獲物を出し、渡した後挨拶をし、その場を後にした。で、その後、ギルドへと向かい、


「ただいま戻りました、ヴィオラお姉さん」


 中に居る受付嬢に声を掛けると、


「お帰りなさい、稼ぎになりそうな分、狩れましたか?」


 収穫量は? と聞いてきたので、


「知り合いに少し分けてあげて来ましたが、残りが狼48、ボア1、オーク29なので十分ではないかと」


 平然とそう答えると、驚きと戸惑いの表情で、


「ええ、確かに十分ですね。うちとしてはこの短期間で、何度も魔物の大量入荷があると、何処に置いておくかが悩ましいのですが・・・・」


 真剣に悩んでいる様だったので、


「今、マスターは?」


 ヴィオラにそう訊ねると、


「いつもの執務室にいらっしゃいますよ」


 置き場を考えつつも、そう言ってきたので、


「では、獲物を出す前に、相談に行ってくるとしましょうか」


 彼女にそう言うと、首を傾げつつ、


「? ? ?」


 何を言っているのだろう、という様な表情で、こちらを見つつ奥へと通してくれた。で、ドアを何時もの如く軽くノックし、


「クレアさん、今、時間はあるでしょうか?」


 ドアの前よりそう訊ねると、


「あ、どうぞ」


 すぐに応対してくれて、中へと招き入れてくれた。で、


「今日は何の御用でしょう、セオス様」


 ご用件は、と言う問いかけに、


「いや、最近、魔物を我が資金稼ぎに狩りをしては収めているので、置いておく場所で悩んでいるみたいなので、解決しようかと」


 彼女にそう話しかけると、


「解決していただけるのですか?」


 即、笑顔で聞き返してきたので、


「うむ、敷地内に空いているスペースはあるかな?」


 場所の有無を確認する為、そう訊ねると、


「はい、中庭のはずれに少し」


 我に、そう言ってきたので、


「使っても?」


 許可を貰う為、そう聞くと、


「ご一緒しますので、誰も何も言わないと思います」


 彼女自身がついて来ると言ってきたので、まあ確認してもらう手間が省けていいか、と、


「じゃあ、行きましょうか」


 二人連れだって中庭へと向かっていった。

なんとか・・・・まとめたい、ですです;-;

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