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お買い物にいこうーその3-

長くなりましたです。^-^

 結構な時間、女の子達が楽しそうに店の品物を見ているので、その間、男の子達はこの後どうするか話してるみたいで、薬草かゴブリン程度なら今からでも既定の数はこなせそうなので、お小遣い稼ぎに行こうかどうするか迷ってるみたいだった。男の子達も店で見た商品が欲しいらしく、少しでも稼いで来たい様だった。で、全員で行けば出来るけど、男の子達だけで行っても達成できそうにないという事で、結局女の子達の買い物が終わるのを待っていると、


「セオス君、二人に似合いそうなの選んできたよ」

「若旦那様~選びました~」

「可愛いの~選びましたよ~。いいですか?」


 皆で選んだ服や下着、日用品など色々な物を持ってきたので、


「うむ、可愛いのが有ってよかったですね。では、店主のもとに持っていきましょう」


 彼女達にそう言うと、カーネとフェールは首を傾げ、


「あの~この中のどれを持っていけばいいのか、選んでもらおうと思って、持ってきたのですが?」


 不思議そうに、そう言ってきたので、


「あ~大丈夫です。それ全部持って行ってください」


 我がそう二人に答えると、


「若旦那様~全部ですか~? いいのですか?」


 遠慮しつつ、何度も聞いてくるので、


「これからも、ず~と屋敷で働くのでしたら、そんなものでは足りませんよ。だから大丈夫です」


 必要な物は買う、そう言うと、驚きと嬉しさの混じったような顔で、


「あ、ありがとうです、若旦那様~」


 頭を下げて、そう言ってくるのだった。で、店主の元へ皆で品物を持っていき、会計を済ませる間、さっき依頼を受けようと男の子たちが話していたので、ギルドの方に皆で先に向かっておいてと言うと、


「セオス君、この荷物一人で大丈夫なの?」


 荷物の量を見て、ペーシャ達が気を使い聞いてきたので、


「我のバックは拡張してある魔道具なので、全部入りますよ。なので心配いりません、すぐに来ますので行っててください」


 皆に向け、そう答えると、


「わかったわ、じゃあ先に行ってるけど、早く来てね」


 こちらに向かい、そう言って、カーネとフェールも連れて皆で行ってくれたので、店主へと、


「さっき言ってたものと、この二人が選んできたもの全部お願いしますね。この分は屋敷で渡しますので一緒に包んで構いませんが、前に頼んだ分は、個別に包装をお願いしますね。で、お幾らでしょう?」


 皆に後で渡す為、そう包み方の注文をしながらも、値段を聞くと、


「坊ちゃん、安くしても12万G位になるんだが、いいのかい?」


 心配そうに聞いてきたので、


「全然問題ありません、では、12万Gです。これでいいですか?」


 バックより、丁度のお金を出して手渡すと、


「お、流石だね~、毎度あり、また頼むよ」


 返事をしつつ、すこぶる笑顔で愛想よく、品物を包装してくれた。で、皆の分もバックに収納し、急ぎギルドへと向かうと、皆が何か話し合っている。何事かと思い聞いてみると、


「あ、リーダーお帰りなさい。それが薬草とゴブリンを受けるのはいいんですが、カーネちゃんとフェールちゃんは、ここに登録してないそうなので、一緒に来て手伝っても依頼料が入らないので、どうしようかと・・」


 心配そうにそう言ってきた。そう言えばそうだったと思いながら、取り敢えずいつもの担当の、


「ヴィオラお姉さん、こんにちは。二人の登録を頼みたいのですが、いいでしょうか?」


 常に指定席に座る受付嬢に話し掛けると、


「こんにちは、セオス君。え~と、こちらの二人? もしかしてこの前言ってた助けた子?」


 二人を見つつ、そう聞き返してきたので、


「はい、で、今はうちのお屋敷で働いていますので、身元は領主様が保証してくれると思いますよ」


 彼女に、そう笑顔で答えると、


「なら、問題ないと思います。カードの発行は後日になってしまいますが、依頼は今日より受けられるよう手配しときますね」


 此方の意を酌み、そう言ってくれたので、頭を下げつつ笑顔をむけ、


「いつもありがとう御座います、ヴィオラお姉さん」


 感謝の言葉を素直に述べると、照れたように、


「いいえ、どういたしまして。また今度、大変な依頼が出たら頑張ってもらいますから」


 本気とも冗談ともとれる様な事を笑顔で言ってきたので、


「うむ、その時はお手柔らかにお願いします」


 我は笑顔でそう答え、二人の登録を今日から出来るようしてもらい、全員で連れだって草原へと出掛けて行った。で女の子達は薬草採取、男の子たちはゴブリン探しと手分けをして依頼をこなす事にしたのだが、うちの二人は、


「若旦那様~私たちは小さいですが獣人族なので鼻が利きますので~探索を手伝うのです」


 こちらに向け、そう言ってきた。なので、


「危なくなりそうな所までは、行かない範囲でお願いしますね」


 二人にそう言うと、嬉しそうな笑顔で、


「は、はい~がんばるです~」

「任せてください、若旦那様~」


 返事をしつつ、気合を入れて走って行った。その足の余りの速さに、街の男の子達は、


「リーダーも凄いけど、彼女達もすげー」


 皆、感心した声を上げていた。で、二人が程なくして見つけてくれた、ゴブリンたちを、我がナイフで仕留めていくという単純作業を繰り返していると、すぐに皆の依頼分が終わるのだった。で、我は、


 そう言えば、聞いていたな。と、草原を見渡し、野兎を探す。で見つけたら即座に仕留めて行き、人数分の数を回収し終えると、


 うむ、これで帰りに皆で美味しい物が食べれますね。と、一人納得して、微笑んでいた。その光景に皆が首を傾げているのだが、気にすることもなく、女の子達の薬草採取の手伝いに向かい、それが終わると、皆してギルドへと戻った。で依頼を報告し終え、清算を済ませ皆で均等に分けると、解散しようとしたので、


「皆、もう少し時間あるかな?」


 皆へと向かい、そう訊ねると、


「だいじょうぶだけど、リーダーなにか?」

「セオス君、何かあるの?」


 何事? という感じで、そう聞いてきたので、


「皆、ちょっとついて来て」


 この後の皆の、驚く顔を思い浮かべ、この前食べて美味しかった露店を目指し、皆を連れて歩いて行き、


「こんにちは、店主。買い取ってもらう野兎を持ってきたので、それでここの美味しい串焼きを皆で食べたいのだがいいだろうか?」


 店主の男に、そう言うと、


「お~この前の坊主、いいが、何匹持って来たんだ? 10人で食べるとなると結構いるぞ」


 こちらに向かい、そう言ってきたので、


「うむ、一人につき、2匹の計20匹程狩って持ってきたがいいかな?」


 我がそう言うと、驚き、


「いや坊主、流石に20匹もいらんよ、買取はするが釣りが出るわ。じゃ、獲物をだしな。そしたらその後、思いっきり食べて行っていいからな」


 店主のその言葉に皆喜び、


「ここ、美味しいのよね~」

「リーダー、ご馳走になります」


 口々に皆で、お礼やら話をしながら盛り上がり食べ終わると、最後に、


「うむ、では今日一日うちの子達の買い物選びを手伝ってくれたお礼に、皆にもプレゼントを受け取って欲しい。我とこの子達とこれからも仲良くして欲しいという願いもこもっているので、素直に受け取ってくれると嬉しい」


 皆へと、そう言って店で見ていた欲しがってたものを一人一人に手渡す。皆、感謝しているものの、何といえばいいのか判らずにいると、ペーシャが、


「セオス君、ほんとにもらっていいの?」

 

 貰っていいのか、遠慮するべきか迷いつつ、そう聞いてきたので、


「うむ、これは我がギルドの依頼で稼いだお金で買ったプレゼントです。それを初めてできた友達たちに贈りたいと思っての事なので、貰ってください」


 笑顔を皆に向けつつ、そう答えると、満面の笑みで、


「そっ、そっか初めての友達か~」


 聞こえた言葉に照れながら、

 

「じゃあ、素直に頂きます。ありがとう、セオス君」

「ありがと~セオス君」

「リーダー、ありがとう」


 口々に嬉しそうに、そう言ってきたので、


「いいえ、どういたしまして」


 皆に向け、こちらも微笑みながら言葉を返すと真っ赤になりながら、


「じゃあ、また今度~~」


 慌てたように、ダッシュで家へと帰って行った。その後は男の子達も挨拶をし帰って行ったので、我達も、


「さあ、屋敷に帰りましょう」


 両方の手で二人と手を繋ぎ、楽しく過ごした今日一日の事を話しながら、家への帰路についたのだった。

でも、他の人から見たら、普通のながさかも^-^;

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