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街に出ようーその15-

本日一話めです^-^ノ

 朝目覚めると、家族に挨拶をし、さっそくメルゼールへと向かう。人目につかぬ様、街道のはずれを駆け抜ける。そして港街へと辿り着くと、門へと向かい歩いてゆく。そして昨日もいた同じ門兵に、


「おはようございます、今日もお疲れ様です」


 昨日断られたにもかかわらず、普通にそう声を掛けると、


「おや、君は昨日の? 朝早くから来てくれて申し訳ない。残念ながら今日もまだ門は通せないんだ」


 申し訳なさそうに、そう話しかけて来る。なので領主より預かった通行証を、


「あの、これを。此処の領主様の発行された通行証です」


 門兵にそう言って、通行証を手渡せば、慌てて確認し、


「本物だ、昨日の今日でよく発行して貰えたね。君を使いに出した方は偉い人なのかい?」


 人一人通れるくらい門を開き、我を街に招き入れながら、そう聞いてきたので、


「はい、まあ、そんな感じの人だと思います」


 笑顔で誤魔化しながら街の中へと門を通って行った。


 これで今日は事件が片付いた後、堂々と門から出て帰れますね。などと考えながらも、領主の屋敷へと進んで行った。で、こちらにも昨日と同じ私兵が立っていたので、


「おはようございます。領主様に会いたいのですが、通れますか?」


 私兵へと声を掛けると、厳重にと言う言葉が伺える程、


「はっ、はい。昨日は申し訳ありません。伺っておりますので、どうぞお通り下さい」


 恐縮しながら、固まった表情で、恐る恐る話しかけて来る。なのでこちらは笑顔で、


「こちらはもう気にしていませんので、お仕事頑張ってくださいね」


 笑顔で、そう声を掛けると、


「はっ、有難うございます」


 姿勢を正し、礼をしながら返事をしてくるのだった。


 これは灸を据えすぎなのでは? などと、門の私兵の様子を窺いながらも中に入って行くと、正面の広場には整列した海兵たちが集まっており、その集団の正面には領主であるディロスが立っていて、


「やあ、おはよう。ほんとに戻って来ているんだね。どうしたらこの距離をそんなに早く移動できるんだい? 魔法かい?」


 朝の挨拶もそこそこに、こちらに向け質問してきた。我はそれを軽く受け流し、


「おはよう御座います、ディロス様。ちゃんと兵を集めて頂き有難う御座います。それと移動はそのようなものです、何分秘密なもので」


 挨拶を兼ねた誤魔化しを入れておくのだった。直後、


「こちらの準備は見ての通り完了している。いつでも出発できるが、そちらは?」


 今日の予定を決める為確認してくる。なので、


「我も身一つなので、いつでも構いません」


 すぐにそう答えると、海兵たちにそれぞれ準備の再確認後、出立する様に告げながら、


「では港へ向かい、船ごとに乗り込む隊を編成し向かうべき場所を決め、船への乗り込みが済み次第、目的地へ向け出港したら、たどり着くまでの時間で今後の予定を話すことにしましょう」


 昨日から考えていてくれたのか、段取り良く人を動かしながら作戦を実行していくディロスを見て、


 うむ、さすがメルゼールの現領主。前からの流れを変え、今の政策を打ち出したのは伊達ではない様で、今後も父上の治めるシールズとはいい関係でいてくれると助かる相手の様ですので、一つ頑張って信頼を得ておいた方がいいみたいですね。などと考えながら、


「見事な采配ですね、ディロス様。今言われた通りの行動に移すとしましょう」


 ディロスへとそう答え、皆で港までの移動を開始したのだった。途中皆には判らない様だったが、小型の高速艇を使い、海賊達の手下が、こちらが海兵隊を組織して討伐に向かうのを知らせる為、慌てて出港していたのを、水の精霊と風の精霊が仲良く教えに来てくれたので、


「教えに来てくれて有難う。でもそいつらも一網打尽にする仲間入りになるだけだから大丈夫だよ。それと良ければ孤島から逃げ出そうとするものがいた時にも、今の様に教えてもらえると助かるよ」


 精霊達へと、そうこっそりと話をすると、


「は~い、かみさま~りょうかいしました~」


 元気な声で返事をし、孤島の方へと飛んで行くのだった。その後は順調に港へと辿り着き、海兵たちの編成を済ませ、一時的に海賊達の孤島まで三十分の場所へ艦隊を集合させることを決め出港した。領主の乗る主戦艦の船室で、


「で、作戦を決めたいのだが、セオス君如何するのだい?」


 ディロスがそう聞いてくるのに対し、


「我を孤島の前方に一人降ろしてもらいもらい、海賊達を壊滅させるための力により、被害を受けぬ様一定距離、それぞれの方角に離れた場所に待機してもらいたいです。まぁ見ていれば作戦を開始したかどうかは一目瞭然なので、そちらが孤島を包囲し終えたら教えてもらいたいな」


 返事を兼ねてそう答えると、


「調べた処によると、今の時期の潮と風向きなら一時間弱で出来ると思うぞ、なので三十分手前の海域で集合した艦隊にその命を下し、それより一時間後に君を孤島前に降ろしてそれが開始の合図ということで、こちらは理解しておいていいかな?」


 問い返された言葉に、我は、


「うむ、それで構いませんよ。では、その時に教えてくださいね」


 ディロスへと、そう言って静かに目を閉じ、時間が来るのを待つのだった。

本日は二話の予定で、夜の分でまとまるとおもいますです^-^

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