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お金をかせごう!ーその1-

のんびりです。

 獣人族の女の子たちを助け、家族たちに話し、昨日より働いてもらってるが、身体一つで捕らえられていたので、皆何も持っていない。その事を考え生活に必要な物位はと言ってはみたのだが、


 うむ、父上も一応手助けしてくれるとは言ってくれてはいるが、本来は我が何とかすべきなのだ。それにお買い物に連れていく約束も、勝手に我が言い出した事だし、すべてを甘えるのは間違っておるな。此処はひとつ、お金を稼ぐとするか。と思い至り、まずは相談できそうなエリーナさんのもとへと顔を出すことにする。


「エリーナさ~ん、少し時間を頂いても宜しいでしょうか?」


 仕事中の彼女へと声を掛けると、


「エリーナ、で結構です。で何の御用でしょう、セオス様」


 手を止めてそう聞いてくるので、二人で話し始める。


「え~とっ、すこしお小遣いを稼ごうと思うのだけれど、どこでどんな仕事を、我位の子供はさせてもらえるのだろうか教えてもらえないかな~、と」

「セオス様ならば、お館様か奥様におっしゃればお小遣い位は貰えるかと、それが嫌なのならお手伝いをされては?」

「う~~ん、でもこのお屋敷では気を使われて、お手伝いも楽なのしかさせてもらえそうにないからな~。街の子供達はどうしてるの?」

「この国では、冒険者ギルドが街のこまごました雑事の仕事をも、街の住民から請け負い斡旋しておりますので、そこで草原での薬草集めや街中の荷運びなどの簡単な、冒険者ではやりたがらない仕事を受けているのではないかと」

「う~ん、そうなんだ、じゃあ試しに見て来るかな。あっ、遅くならない様にするので、心配しないでね、エリーナさん」


 今から出掛けようと、そう言って話を終わらせると、


「エリーナ、で結構です。と、判りました。いってらっしゃいませ」


 承りました、と頭を下げ送り出してくれるのだった。その後家族に、


「父上、母上、少し出かけてくるです」


 心配させない様、そう言って家を出る。家を出た後、まだ昼間の為目立つ事も出来ず、街行の乗り合い馬車に乗り、前に行った、教会の横に立つ冒険者ギルドに行くのだった。街をゆっくり人を乗り降りさせながら進む馬車に、揺られながらも何とか辿り着くと、その大きな建物が目に映る。中に入るとお昼ながらも、まばらながらも冒険者らしき者もいるみたいだった。とりあえず進んで行き、何人かの受付嬢らしき人達のいるカウンターみたいな処に行ってみた。とりあえず、一番優しそうな若い女性<決して好みで選んだなどとは>に話し掛ける。


「うむ~~何かお仕事をしたいと思うのだが」


 彼女へと、そう声を掛けると、その女性は、


「はじめまして、受付嬢のヴィオラと申します。まずは初めての方は登録からになりますが宜しいでしょうか?」


 丁寧な言葉でそう告げてきたので、


「うむ、問題はないのだ」


 笑顔でそう答えつつ、相手の言葉を待つと、


「ではこちらの用紙に必要事項を記入して下さい、書けなければ代筆しますし、判らない所があれば質問してくださいね」


 彼女よりそう言われ、用紙を覗き込み、名前をセオス、歳を5歳それだけを書き職業<剣士や僧侶、魔術師など>や扱える武器<剣、槍、杖>などは書かずに、ヴィオラへ向かい用紙を渡しながら、


「お姉さんや、職業や武器はないので書かなくてもいいかな?」


 空欄にしている部分の事を、そう素直に聞くと、


「あ、はい。子供がお手伝いをするために登録をする時なんかは、そこは書かなくても構いませんよ。大きくなって冒険者になったら、言っていただければその都度追加いたしますので。じゃあこれでまず登録カードを作りますね」


 訊ねた言葉に対し、そう返ってきた答えに、


「うむ、よろしく頼む」


 我はそう答えながら、ヴィオラの手続きが終わるのを少しの間待っていると、


「お待たせいたしました。まずこちらのカードに針をお渡ししますので、血を一滴落としてください」


 ヴィオラはそう言いながらカードと針を渡して来たので、言われたとおりにすると、血を受けたカードが一旦光り、それが収まるとカードは鉛色になっていた。


「無事カードに個人登録ができたみたいですね。これでそのカードはあなたにしか使えません。説明をさせて頂きますと、そのカードには受けた仕事と終わらせた仕事、受け取った金額が記載され、それが一定を超えるとカード自体のランクが上がり、より難しいですが高額の依頼を受けれるようになります。なので稼ぎたいのであればランクを上げるよう頑張ってくださいね。他にも色々あるのですが、ペナルティーなどは高額依頼などを受ける様になってからの説明でいいと思いますので今日の説明はこの程度で終わりたいと思います。さっそく何か受けて行かれますか?」


 今日は依頼は? と聞かれたので、行った事のある草原での薬草採取の依頼を受けるのだった。


 

皆様読んでいただき有難うございますです。アクセス数も増えてきてとても嬉しく思いますです。なのでまだまだ頑張りたいと思います。

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