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お金をかせごう!ーその2-

続きますです。

「セオス君、必要な道具は持ってますか。素材回収の為のナイフや道具袋など、ないと不便ですよ。薬草以外でも買取依頼がかかった素材などは買い取っていますので」


 受付嬢のヴィオラよりさっそくアドバイスをもらう。なので、


「いや、まだ持っていないのだが、どこに売ってあるのかな」


 素直にそう答えると、


「ここから三軒先に道具屋さんがありますので、普通の品物でしたらそこで。いいナイフだとちゃんとした武器屋が隣にありますが、やはり値段もそれなりにしますし、道具袋なんかだと、収納量を増やした物が魔法具店にあるのですが、これはかなりお高いですので、稼ぎの安いはじめの頃はあまりお勧め出来ません」


 彼女よりそう言ってもらえた。けれども、


「その魔法具店はどの辺なのだろう?今後の参考に見に行ってみたいと思うのだが」


 そう訊ねると、七軒ほど先の場所を丁寧に教えてくれるのだった。でいろいろ教えてもらい今後もお世話になりそうなので、こちらも丁寧に挨拶をしていったん外へ。


 武器屋と魔法具店に行って品物をみて、似たような形にして久し振りに物を作るか。まぁ我製の品物だと性能は際限なしなのだが。などと考えながら、まずは隣の武器屋へ行き、ナイフを見せてもらう。店主は優しく、


「坊主、大きくなったら買ってくれよ」


 と笑いながらも見せてくれたので、その形状をしっかり覚えると外へ出る。そして、すまん、店主買いには行けん。などと心の中で謝りつつ、


「万物創造」


 周りに聞こえぬ様そう呟くと、手の中には先ほど見た物より切れ味が鋭そうな、尚且つ持つのにぴったりのサイズの、材質も神鋼製になっているナイフが現れた。ついでに鞘も作り出し腰の後ろに装備する。で、お次は魔法具店に向かうのだが、ここでは冷やかし扱いで<買わないので冷やかしなのだが>なかなか見せようとはしないので、店主に向け、


「セオス・アルギュロスと申すが、魔道具袋を見せてもらえませんかな?」


 威厳ありげにそう言い放つと、


「し、失礼しました、ど、どうぞ」


 名前で気付いたのか、やっと見せて貰えた。でこちらも形状と能力を覚えると、


「うむ、ありがう、今度父上と買いに来たいと思う」


 店主へと品物を返し、店を出る。


 まぁ便利そうな品物なので、一個位は姉上用にでも、今度買いに来るかな。そう思いながらも、またもや、


「万物創造」


 先程と同じ様にそう呟き、肩から下げるようなバックを作り出す。店で見たものは十畳ほどの部屋の大きさに中を拡張された物が最高級品として置かれていたが、


 我用だしな、他の者には見せないようにせんとな。などと作り出した品は、無限収納になっていた。


 これで準備はOKかな?などと考えつつ創り出した品物を確認し、南門へ向けて歩き出した。まだお昼過ぎだが草原まで行き帰ってくるまでには時間がかかりそうなので、早足になりながら先を急ぐ。


「今日はお一人ですか?」


 姉上と何度か通った時に見た事のある門番が聞いてきたので、


「うむ、今日は一人なのだ」


 相手にそう答えながら、南門を抜け草原へと行き、薬草を探すのだが、ここでもまた、


「お~い、精霊たちいるかな?」


 其処に居るであろう精霊達にそう声を掛けると、わらわらと集まり出す。なのでさっそく、


「薬草を探しているけど、どの辺に生えているか教えて欲しい」


 生えている場所を知らないか訊ねると、


「かみさま~~、あっち、あっち~」


 我の袖を引きながらお馴染みの風精霊が案内してくれた。案内してもらった場所は草原では珍しい群生地らしく大量の薬草が生えていたので、半分ほどを刈り取らせてもらい<と言っても、依頼二十本に対して二百本程>、余裕で必要量が回収できたので戻ろうか如何しようかと思案していると、


「かみさま~、えもの、えもの~」


 集まっている精霊達が指をさすので、其方の方を確認すると、ビックボアと呼ばれる猪の魔物が木の根を漁っていたのだが、こちらに気付き我の姿を見て、いい獲物とでも思ったのか、


「グォ~~~」

 

 此方を威嚇するような雄叫びを上げながら、突進してきた。百キロ程ありそうなその魔物の突進を横へと躱すと、擦れ違いざま相手の首に向け、腰の後ろにさしたナイフを抜き、


「神旋」


 神力を込めそう呟き、腕を下から上へと切りつけるように振り上げると、風を纏ったナイフが頭を切り落とす。勢いで進みながら倒れ込む魔物が頭と胴とを別々の場所へと転がしながら息絶えた。なので、


「魔物の素材はどこが売れるか判らんな、全部回収しとくべきだな」


 手を触れながら、無限収納可能なバックに放り込むと、精霊たちに、


「有難う、助かったぞ」


 感謝の声を掛け、冒険者ギルドへと報告に戻る為、急ぎ街への帰路に就くのだった。


 

猪幾らかな?薬草よりも高いかな。

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