表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/163

深夜のお散歩を楽しもうー前編ー

ヒロイン候補が出ます、・・・・

  闇夜の中、ひたすら森の中を走る小さな影が四つ。


「私はもう駄目みたいです、皆さんは先に」

「ネイエ何を言っているの、みんないっしょよ」

「そうですよ。みんないっしょです」

「ですです~」


 頭の両側に小さな巻き角をはやしたネイエと呼ばれる羊の獣人の女の子が弱音を吐いていると、太いふさふさの尻尾をはやした狐の獣人の、この中で一番年上そうな女の子が声を掛ける。すると続けざまに犬耳と短い尻尾も持つ犬の獣人の女の子と、猫耳と細長い尻尾を持つ獣人の女の子が同意の声を掛ける。


「もう少し、もう少し行けば、人のいる街にたどり着けるはずです」


 励ますように、息を弾ませながら声を掛け合い森を抜けようと進んで行く。静けさの中、皆の掛け声と足音だけが響いていく。・・・・まだ遠くに聞こえる集団の雄たけびの様な追い立てる声に追い付かれないように。・・・・・・




 あれから二年たち、五歳になった我は、見守る<監視のような・・>大人たちの視線を受けながらも、順調に<自重はちゃんとしていたぞ?>成長し、念願の個室を貰えたのだ。家族を呼ぶ呼び方も、パパ、ママ、ネェネをやめ、<とても残念そうな顔をしていたが>貴族らしく、父上、母上、姉上と言うようになった。草原の方にも姉上と魔法の練習にたまに行っていたが、あれ以来これという魔物も現れず、街も活気に満ち平穏に過ぎている。

 さすがに昼間は、エルネスト、アルフォンス<別の仕事をしろ、と言いたい>、エリーナ<は、まあ仕方ないが>の誰かが絶えず傍におり、夜は夜で両親と同じ部屋で在った為、自由な時間をつくれずにいたのだったが、


 我、自由を得たり。これでこっそり夜であれば、外の様子を見に行けるな。などと一人の時間を得られたことを考えつつ時を過ごす。


 精霊たちにより、外での色々な出来事や様子は聞いてはいたが、部屋の中より神眼で眺めているよりも、直接見に行きたいと思っていたし、何よりアウラニースとの星創りの折、我らが創り出した者達や偶然にこの星で出来た種族であっても気に掛け声を掛けた者達に、同じ星の者の姿で会ってみたいと思っていたのも、この星に転生してきた理由の一つなのだ。


 うむ、まずは最古の種族、天使、悪魔、竜のどれかの種族に会いに行きたいのだが、この国のこの地方には、天使、悪魔は住んでおらん。ならば一番近いイファイアス山脈にる勇者でも勝てぬという、皇輝竜アルゲントゥムとこの世界の者からは呼ばれている竜に会いに行くことにするか。まぁ我の考えが間違っておらねば・・・・などと考えながら、朝食を家族で楽しく過ごした後の時間、まだやる事がない我は、<七歳過ぎれば姉の様に学園に行く事になる>今日一日の予定をたてようと貰いたての部屋に向け歩き出す。するとその後を当然のごとくエリーナがついてくる。


「エリーナさん、家の仕事も忙しいし自分の事は自分でしようと思うので、ついて来なくても・・」


 笑顔でそう言いかけると、


「メイドですのでエリーナで結構です、と言っていますのに。それとセオス様のお世話も立派な私のお仕事ですのでお気遣いなく。逆について行かない方が、怒られますよ」


 笑顔を向けてそう答えられると断れず、とぼとぼと歩き出す。部屋にいったん戻り、


 今日もまぁいつもと同じ様に過ごすか。そう決めると午前中は武官のアルフォンスが騎士団<ついでに父上>と訓練をしているので、母上に産んでいただいた身体を鍛える為に、<神力を纏えば人の域は超えているのだが、素の状態ならば人と同じなので>一緒に訓練に参加し、午後は書庫に行き、この屋敷にある本を読みながら、たまに覗きに来る文官のエルネストをやり過ごして夕食までの時間を潰しながら過ごした。そのあとは家族が集まり本日あった事などを楽しく話しながらの夕食を終え、かねてより計画していたのを実行し作った温泉が湧くお風呂<この世界はサウナの様な蒸し風呂が基本なので普通は貴族と言えど無い>を堪能しそれぞれが部屋に戻る事になった。


 うむうむ、計画は順調だな、あとは父上達が書類整理を終わらせ寝静まるのを待つのみだ。と、いったんベットに入り布団を深く被り<稀に母上か、エリーナが確認の為覗きに来るので>寝たふりをして、今日の明るき月が真上に上がるのを待つのであった。そうこうするうち時間も過ぎ、屋敷の中もやっと静まり返り、期待した時間の訪れを確認するとベットから降りる。


 さあ、お出かけの時間かな。と静かに窓辺に寄り、音をたてぬ様気を使いながら、五歳の身体はまだ楽に通る窓を開けると、神力を纏い屋敷の前の通りに向け飛び立ち、軽やかに着地を澄ませる。


 うむ、無事脱出成功だな。と、いままで許されていた南門ではなく、行った事のない北西の門の方に向け、神力を纏ったままの足に力を籠め加速して進んで行く。それは普通の者が見れば、影が通りすぎたような、錯覚かなと思える速さであり、そう時間もかからず夜の為厳重に閉じられた北西の門へと辿り着く。


 なるべく人目につかない所は? などと辺りを見回し少し離れた場所にある詰め所の陰になる部分より外壁を飛び越え、街を出て歩き出すのだった。

前置きだけで終わってしまいました^-^;

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ