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魔法を使ってみよう!ー中編ー

まだまだ魔法編続きますので、よろしくです。

 やはり昨夜は寝付けなかったのか、大きな欠伸をしながら、姉上が降りてくる。


「おはよ~~。朝ご飯は?」


 まだ眠そうにそう言う姉上の言葉に母上は、


「準備は終わってますよ、それも皆は、支度も済んで、席について待ってるんですから、アイシャも早く顔を洗ってらっしゃい」


 急かすように言うと、父上も同じ様に姉上に、


「あんまりのんびりしていると、草原まで出かける時間もなくなるぞ」


 急がせるようにそう声を掛けるのだった。それを聞いた姉上は慌てて、


「急いで済ませてくるから、ちょっとだけ待っててね」


 両親の言葉を聞き、慌てて駆け出すのであった。それからは皆で楽しく会話しながら食事も済ませ、本日の予定となる草原へのお出かけタイムとなるのだった。


「パパ、ママいってきま~す」

「パァ、マァ、いってくるです~」


 出掛ける前に挨拶を言う姉上と我の言葉に、母上は、


「エリーナさんが、お弁当を用意してくれてるので、持っていってね。それとセオスはまだ小さいのだから、あんまり早く進まないでね。・・・・あぁ、誰か大人が一緒なら抱っこして連れていけるのに・・・・」


 心配事や注意事項を繰り返そうとするので、慌てて我の手を取り、反対の手には、お弁当の入ったバスケットを握りしめ、もう一度、


「いってきま~す」


 判っているわ、と言わんばかりの態度で姉上は、声を掛け玄関を慌てて出ていくのであった。最初は貴族街の馬車乗り場へと、てくてくと我の歩幅に合わせ姉上と歩く。


「セオ君、疲れたら行ってね」

 

 気を遣い訊ねる様に言う姉上の言葉に、


「あい、まだ大丈夫です」


 笑顔で答えておくのだった。


 自重をやめれば、歩幅が狭かろうと飛べばいいのだが、う~~む、まだ我慢せねば。せめて七歳、いやいや、五歳位までは我慢せねば。でも言葉使い位はそろそろ・・・・などと考えながら歩いていると馬車乗り場にたどり着き、南門までの馬車に乗り込む。乗り込むときに姉上が我の分も料金を払っていた。乗り合い馬車はそれ程料金は高くなく、お小遣い程度でも乗れる様だ。姉上は学園に行くときは毎日利用している様で慣れた感じである。


「さぁ、セオ君頑張って強くなろうね~」

「あいです~」


 今日の目標など、他愛無い話をしながら、馬車に揺られ進んでいくと、街の外との境を示す高さ二メートル程の壁と、南門が見えてくる。たどり着くと馬車を降り、門番のいるところへ行く。姉上は門番に、


「お疲れさまです~」


 立っている兵へと声を掛けると、門番は、


「お二人は外出ですか? 身分証明はありますか?」


 此方に向かいそう確認され、


「はい、どうぞ」


 姉上と我の分との二人分のアルギュロス家の家紋の入った個人認識用のカードを渡すと、

 

「し、失礼しました、どうぞお通り下さい」


 門番は慌てて礼をし直し、通してくれるのだった。姉上は何故か自慢げに無い胸を張り、


「頑張ってくださいね~」


 ねぎらいの言葉を言いながら、我と手をつなぎ外へと歩き出すのだった。目の前には見渡す限りの草原が広がっていて、姉上は、


「セオ君、南東に行くと、放牧地や農地があるので、邪魔になるから、南西の方に行こう」


 目的地を言いながら、手を引いて歩きだす、それに習いしばらく、てくてくと歩いていくと少し開けた場所に出た。


「ここなら邪魔にならないかな? どう思う、セオ君」


 周りを見つつ聞いてくるので、


「あい、大丈夫です」


 視界に入った野生の兎を見つけ指差しながら答えると、


「あぁ、兎だ。セオ君、ナイス、魔法の練習も出来ておまけに今日は兎の肉料理だよ」


 笑顔でそう答えながら、練習を開始するのだった。はじめは偶に出くわす兎を相手にボール型の火を出して攻撃していたのだが、狩りのイメージに合わないのか、首を捻り考え込んで、途中から矢をイメージした形で魔法を使いだした。こちらの方が姉上には相性が合ったのか、納得いったという感じで続けていると、ちゃんと、ファイアーアローという名の魔法になっていた。最初のボール型のはちゃんとしたファイアーボールの形にはならなかった様だ。これは自分のステータスを確認したとき、魔法の欄に、ちゃんとした形で使えるようになった物は名称として登録されるそうなのでわかるそうだ。さっきからちらちらと、確認してる様子が伺える。


 うむ、この世界に転生してきて、この世界での我のステータスなど気にした事がなかったの。我もこの世界では表示されるのか?この世界は創る時に魔物の強さと、自分の強さを認識できるよう、親切にもアウラニースがこの世界の理として定義しておったからの。などと考えステータスと思い浮かべると、


 名称)セオス・アルギュロス


 種族 人間(神) 男

 職業 貴族(男爵家・嫡男)

 LV  表示不可

 HP 表示不可

 MP →GP 表示不可

 生命値 表示不可

 魔力値→神力値 表示不可

 筋力値 表示不可

 知力値 表示不可

 器用値 表示不可

 俊敏値 表示不可


 スキル

  全知全能ジ・オリジン



 と、でていた。うむ、これは見る必要ないな。見ても状況は何もかわらん。そう残念な結果を見ながら考えつつも、狩りを続ける姉上を見続けていると、


 さっきからやけに野生の兎がいると思っておったが、彼方から来る集団はもしや、ゴブリンとかいう魔物かの? などと確認し、考えつつもそれからすぐに、


「アイシャネェ~、あぶな~、むこう魔物、ゴブ来る」


 狩りを続けていて気付いていない姉上に教えると、


「逃げるわよ、セオ君」


 慌てて手をつないで、街の方に行こうとするのだが、我の歩幅に合わせる為、なかなかうまくスピードが出ずすぐにも追いつかれそうだ。そうこうするうち十数匹の集団が見える距離まで来ると、


「私がお姉ちゃんなんだもん、セオ君だけは守らなきゃ」


 自分を奮い立たせるようそう言い放ち、

 

「セオ君、私がここで食い止めるから、セオ君は街に逃げて、お願い」


 震える膝を抑え、目に涙を浮かべながらも振り返ってゴブリンの方を向き、後ろにいる我に必死に声を掛け街の方に逃がそうとする。


 ふむ、ここは我の出番か?それともそろそろ出て来るかな? と思い、姉上の方へ行こうとすると、今まで気配だけはしていた武官のアルフォンスが、


「いや~、ご無事ですか、お二方。領主様にお目付け役を頼まれたのですが、いて正解でしたな」


 一人の男がそう言いながら、我らの前に飛び出して来るのだった。

う~~ん、なかなか、半端な終わり方・・・でも続けると長く・・

という感じなので今日はこの辺で。

いつも読んでくださってる皆様、有難うございます。

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