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魔法を使ってみよう!ー前編ー

本日2話目です。魔法を使わせようとしたのですが、説明回になってしまいました。

 屋敷へと戻りながら、魔法についての説明を皆、真剣に聞いている処だった。


 ふむ? 何故かエレオノーラが同乗してきておるが、さっそく来るつもりなのか? まぁ家族皆、魔法の事などを聞き楽しそうにしておるからよいのだが。などとその膝の上に抱かれながら馬車にゆられ、話の内容に耳を傾けると、


「皆様はそれぞれかなりの魔力を使うことを、この世の理を司る女神様より許されております。これは人の素質や環境により変えていかねば、魔力が扱えきれずに暴走したり、また他人を傷つけようとするような方に強い力を渡さぬようにする為の、神の措置だと聞いております。しかし使えるようになってから力に溺れる方がいらっしゃるのも事実ですので、皆様に関しては心配してはおりませんが、他の魔法を使う方には注意を払うように心掛けて頂ければ嬉しく思います」


 魔法についての説明を聞き、父上はエレオノーラに、


「あの、魔法の洗礼を受ける前に個人により弱い魔法しか使えない人と強い魔法が使える人がいるのは聞いていて、その理由は今の説明でわかったのですが、私達たちはかなりの魔力を使えるようになったとの事ですが、さっき試したときは弱かったように思うのですが」


 疑問に思った事を問うと、エレオノーラは、


「はじめはやはり暴走させぬ様、強くなる方もそれなりの魔力しか使えないようになっております。しかし使い手様の属性に対するイメージと熟練度により魔力の量も増え、強い力が出せるようになると思います」


 返される質問への答えに、今度は母上が、


「イメージですか・・・・」


 その言葉の意味する事は? と、自分にも問いかける様に呟くと、


「はい、例えばお嬢様のアイシャ様ですが火の加護を頂いておりますが、それを冒険者の方のように魔物を倒すべく使うファイアーボールやアローのように攻撃型にイメージをされるのか、宮廷魔術師が使うようなファイアウォールのような防御型にイメージをされるのかで違います。自分の中に魔法を如何使うのかと言うのが固定化してゆき、それを使い続ける事によって、熟練度も上がりますので強くなってゆきます。逆にどっちつかずで使い続けても熟練度はなかなか上がりませんし、どんなにイメージがきれいに出来ても使い続けなければ強くはなれない、ということです。領主様のはライトやサンのように周りを明るくしたり土壌に光を注ぐようなものと、アンデットなどに効くホーリーなどがあると思いますし、奥様も癒しや生活に使う、ウオーターヒールやレインと、攻撃につかうウオーターアローなどありますので、選ばれるとよいと思います。まあ例外的に長寿の種族の者や特殊な能力を持つ者、例えるなら、エルフや勇者、とかだと、攻守共に熟練可能と言われておりますが、やはり普通の方はどちらかを選んで熟練していく方が威力も上位魔法も取得しやすいと言われていますね」


 エレオノーラはそう優しく答えていくのだった。そんな会話を繰り返すうち馬車は屋敷につく。


「皆様、お屋敷に到着いたしました」


 文官のエルネストが行きと同じく告げると、


「ありがとう、エルネスト、エリーナも」


 父上もまた二人を労う、その後続けてエレオノーラに向かい、


「ようこそ御出で下さいました、大したお持て成しは出来ませんが、ごゆっくりとお寛ぎください」


 歓迎の言葉を掛ける。すると、


「歓迎感謝いたします、が、個人的に伺わせて頂いているので、出来れば普通に」


 恐縮したような顔で、エレオノーラは受け答えをしていた。屋敷の中に入ると父上は、今日一日出掛けていた間の事を確認し、家族全員集まると、


「考えたのだが、私とママは領主とその夫人として、攻撃型より皆の生活を豊かにするよう、防御やサポートに向く方に魔法を使おうと思うのだが、アイシャは自由なのでどうしたいかな?」


 今後どうするのか聞いておこうと、アイシャに問いかけると、


「わたしは、セオ君を助けていくので、攻撃型にするわ。近寄る敵は薙ぎ倒してあげるの」


 意気揚々と答えついでに我に、


「明日もお休みだから、街の外の草原に練習に行こうよ~、セオ君」


 さっそく練習と言わんばかりに、話し掛けてきたので、

 

「あい、アイシャネェ」


 笑顔でそう答えておいた。父上は、


「う~ん、草原の方は森側と違い、そう危険はないと思うのだが、二人とも行くなら用心するようにな」


 皆に聞こえない様にそう言いつつも、


「誰かつけとくかな・・・・」


 考え込みながら、ブツブツ言い続けていた。そうして皆部屋に戻る前に夕食を取り、その席で、


「セオス様の許嫁の姫様はマリカ様と名付けられ、それはもう可愛らしく成長なさっていますよ」


 王女の事を笑顔で話してきたエレオノーラに、父上と母上は同じく笑顔で、姉上は苦笑で答えていた。それ以外は何事もなく終え、上機嫌で明日を楽しみにしている姉上を見送りながら、明日が楽しみすぎて、今日眠れない、なんて事にならぬといいのだが。などと思いながらその日を終えるのだった。

まだまだ、成長してませんです。

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