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少女はお年頃

 薄明かりの中、好は静かに覚醒《かくせい》した。

 眼前には枕。好はいつも決まって、寝るときは仰向けだが、起きる時はうつ伏せになる。そういう癖なのだ。きっとそれが原因で好のコンプレックスはできたのだろう。まあこの話はまたの機会に。

 

 腰が痛かったりなんて無い。まあ、普通だ。 睡眠薬《すいみんやく》盛られると翌朝頭痛がすると聞くがそれも無い。

 まさか、何も無かったのだろうか。私のような美少女〔自称〕が無抵抗に寝ているとゆうのに。


  ガチャ、ギシ、ミシ・・・


 こっちに来る。もしかしたら、もしかしたら、昨日はちょっと仕事で疲れてただけで、一晩眠って精力回復して襲う気なのかも。そんな期待で沙凪を待ち構える。

  

  ギィィ・・・


 らしくなく遠慮したようにドアを開ける音。

 すたすた早足で寄ってきて、体を揺さぶってきた。

 まさか本当に何もしない気だろうか。ここまで紳士的対応をされると、女子として、すごく傷つくんだが。

 「おーい、あさだぞー。」

 なるほど。こいつ犯る気ゼロだ。

 

 しかしもうこれは女の意地として引き下がるわけにはいかない。狸寝入りだきめこんでやる。

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