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時間は大切にね

 シャワーを浴び終え、替えの制服にきがえる。風呂場から出てゆくと、入れ替わるように沙凪が入り込む。すれ違いざまに。

 「ホットミルク用意してるから飲んどけよ。そんで歯磨きしてさっさと寝やがれ。」

 そういい捨てて無造作にドアを閉めた。

 「ホットミルク・・・」

 少女は予想した。きっとそれには睡眠薬《すいみんやく》かなんか入ってるのだろう。ホットミルクを飲めばよく眠れるとゆう話を利用し、不自然な眠気をカモフラージュさせる気なんだろう。

 それを知っていても飲むべきだろう。その方がいい。眠ってる間に済むんならならそれで・・・

 


 悲壮《ひそう》な決意をし掛けた好は、ふと気付いた。


   あれ?


 何気に逃げるチャンスじゃ・・・・

 沙凪は風呂に入ってる。余裕で逃げられる。

 

   ・・・・・・

 

  逃げよう。そう決意し、出口に向おうとした。その時。

 

    

   ガチャ・・・


   

   あ



 「何やってんだ。」


 は、早いぃ!

 どんだけ早いんだよ。カラスの行水にも程があるって話じゃ・・・・

 「おめぇ、ずっとここ突っ立ってたのか?」

 「お速い湯浴みでございますね・・・」

 「オレは限りあるものは無駄にしない主義だ。」

 「いい心《こころ》掛《が》けで・・・・」

 「んじゃ、一緒にホットミルクで乾杯しようぜ。」

 結局睡眠薬入り〔仮〕ホットミルクを飲む羽目になった。

 

 そして歯磨きを済ませ床《とこ》に就く。

 朝起きたら処女喪失《しょじょそうしつ》済み。そんなことを思いながら好はまどろみに飲み込まれた。

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