紳士はどこへ
静寂の中で、二人の男女が向き合う。
まずは沙凪が切り出す。
「さっきよ事よ、好に話したろ?」
ちなみに、只尋ねるトーンだ。意地悪なトーンではない。
「すいません。どうせその内打ち明けなければならないと思って。」
「いや、責めてるわけじゃない。しかし、好は当然大反対だ。」
「そうでしょうね・・・・」
どうしましょう。とゆう風に首を傾げる。
「もう、告白はしてしまったが、やはり子供と大人が付き合うのは、世間からの風当たりが冷たい訳だ。」
「はい。」
恋は沙凪の言葉に、真摯に耳を傾けていた。
「なので。付き合うのは君が大人になってからにしよう。二十歳とかね。好には内緒だぞ。」
「はい。」
何の反論も質問も無い。ただ恋は沙凪の意見に首肯するだけだった。
しかし、沙凪とゆう男のこの行動。如何に思うか?何とも卑怯である。その内痛い目に遭うこと必死だ。
「ちなみに、俺以外に好きな奴出来たらそいつと付き合え。まあ、精々、好に好かれそうな奴を選ぶんだな。」
「そんな人、絶対出来ません。待ってますよ。」
恋からは、大人の余裕まで感もじられた。マセているとは思ってたが、最早母性まで感じられる。
清らかで偽る事を知らぬ、純真な瞳に、また沙凪は心が奪われるのだった。
何なら、彼氏とかは出来た方がいいと思うがね。沙凪は心中から思った。
単に恋の幸せを考えればそうなるだろう。
しかし、自分の魅力に気付けない愚かな少女に、沙凪はどうしても欲を抑える事が出来ない。
こうして、精神年齢が果てしなく高い少女のお陰で、禁断の愛は水面下で育まれる事になった。
沙凪。絶対痛い目遭うぞ。主に好に遭わされるだろう。




