好とフラグと悪夢の訪れ
卑怯者の謀略にはめられた好はとゆうと、便器の上で物思いにふけっていた。
用を足すのが目的ではなく、何か考え事するときは決まって便器座るのだ。まあ、便器って何か落ち着くじゃないか。読者にも理解できる方は少なくないはず。
好の脳内会議の議題は、果たして沙凪は、恋の害悪と成り得たのだろうか。とゆう疑問だった。
何となくだが、あの男だけは平気なんじゃなかろうか。むしろ健やかな青春を守ってくれる。そんな気がする。
あの男が。狼の皮被ったナマケモノみたいな男が、果たして恋を傷付ける真似するだろうか。
むしろ応援すべきでは。
そんな思案のなか、好にふと沙凪が恋に告白したシーンか脳裏に浮かぶ。
何故、恋なんだ。
其の言葉が脳内に響き渡ると同時に、好は我に戻る。
何だ今の?まるで恋に嫉妬でもしてるかのように。いや、何自分でフラグ打っ立ててんだ。
何、恋愛フラグ立ててんだ。
これは、あれだ。恋が私の下から消えてしまわないか、心配してるんだ。
・・・・・・また自分で、でかいフラグ立てた気がする。
何かに目覚め始めた様子の好に、玄関のチャイム音が聞こえる。
トイレから玄関までは大して遠くない。
そして、好がトイレに篭ってることを存じていた母は。
「好ちゃん。」
あんたが行きなさい。とゆう意味だろう。
不満げに目をしかめながらも、大人しく玄関へ向かい、レンズから来訪者を確認する。
レンズをのぞいたと同時に、好は目まいでふらつきながら、回れ右をして、千鳥足で二階に上がる。そして一ヶ月ぶりに自室に入る。入ったときにはドアに施錠を忘れない。
今度こそ招かれざる客だった。来訪した者は、好にとっての悪夢そのものであった。




