女々しいぞ
バットエンドの予定でしたが、なんかハッピーエンドに向かいそうだ。
「どう言う事です。」
「・・・・何がでしょう?」
「これ以上、私の機嫌を損ねない方がいいですよ。」
好の邪眼には、これまでに無い鋭さがあった。
「誠に申し訳ありませんでした。」
「・・・・一応聞きますが、本気ですか?」
「いやぁ、言うつもり無かったんだ。まあ、口が滑ったと言いますか・・・・・」
沙凪はこの期に及んで言い訳をする。
「恋愛感情は無いと?私の可愛い妹を弄んだだけだと。そういう訳ですね。」
「いや、悪気は無かったんだ。可愛いなぁ、と。タイプだなぁ、って。」
俯いてゴニョゴニョ言い訳をする。なんて情けないんだろう。
「恋は純粋な子なんです。貴方のような変態には渡しません。」
「はい。それで結構です。申し訳ありませんでした。」
・・・・・・・・
こっちは簡単に折れてくれた。
しかし、問題は恋だ。完全に真に受けてる。今更告白を取り消す事は出来ない。さて、どうする。
・・・・・・・
「沙凪さん。貴方のせいですよ。貴方が解決しなさい。」
「了解・・・・で、どうすんだ?」
「貴方が恋に嫌われるんです。くれぐれも恋を傷つけないように。」
「それって結構ハードじゃ・・・・」
「貴方の失言が招いたのです。責任を取りなさい。」
沙凪は苦虫を噛んだ顔をして、静かに唸る。
「・・・・・分かった。」
ようやく決心をした。
「好はちょっと出て行ってくれ。二人きりで話す。」
「・・・・そうですか、邪魔であるなら、おいとま致します。」
丁度、機を見計らったように恋が帰ってきた。
入れ違うように好は退室する。
沙凪は恋に、自分と向き合う形に座るように促す。
恋は目に見えて困惑していた。




