超大型ハリケーン YOSHIMI
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何故か沈黙が続いていた。
恋は石像が如く固まり、呼びかけには筋の通らない応答ばかりする。
「ねぇ、恋。私が居ない間に何があったの?」
虚空を見つめていた瞳は、ようやく好に向けられた。
泣きそうな笑顔。そんな顔をしていた。まったくもって心情が把握できない。
「私ね・・・・・」
やっと恋の方から口を開いた。
「沙凪さんに付き合ってくださいって・・・・告白された。」
「・・・・・・・」
好は当然驚いた。しかしそれと同時に冷静だった。
あの沙凪が恋に交際を申し出た?そんな馬鹿なことあるか。あの性衝動とゆうのを知らぬ沙凪が、そんな事する訳ない。
純真な恋の事だ。きっと沙凪の吐いた、わずらわしい一言にドギマギしてるだけだろう。
「お前の事が好きだ。付き合ってくれと・・・・・」
・・・・・・・・・冷静に、冷静になれ好。
それはきっと、なんだ?・・・・・・なんだろう。
え? そんな訳無いよな。誤解だ。あの男がそんな下から目線な告白をするものか。
好の脳内が、これまでにない混乱を見せていた時。あの男が戻ってきた。
「いい湯だったぜぇ。」
湯船に浸かっても無いのにそんな事を抜かす。
「お風呂入って来まぁす。」
恋は逃げるようにその場から立ち去る。
「座りなさい。」
恋を何となく目で追っていた沙凪は背後から放たれた、身の毛がよだつ声に身を震わせた。
「はい・・・・」
「違います。正座です。」
沙凪はフローリングの上で正座させられる。
嵐の予感。日本にいながらハリケーン級の嵐を味わう羽目になった沙凪であった。




