愛の告白
「この家の連中はレベル高ぇよな。美人ぞろいだ。」
「皆美人なんですよね。羨ましいです。」
まるで自分が不美人だとでも言いたげな口調であった。
「お前も美人だろ?」
「そんなことないです・・・・目が大きすぎるんですよねぇ。」
「いいことじゃねぇか。」
「白目の面積が広いんですよ。」
「そぉかぁ?そうは見えんが・・・・」
本当にそんなとこには気が向かなかった。目が大きい印象があるが、とても可愛らしい瞳である。これにどうコンプレックスを抱けとゆうのか、沙凪にはどうも分からない。
「可愛いのになぁ・・・・」
「止めてください。この目が怖がられて、男子は寄ってこないし、友達もなかなか出来ないんです。」
そんな訳が無い。この可愛い瞳が怖がられるものか。恐らく、男子が寄ってこないのは、彼女が余りにも大人びているせいだろう。
彼女は既に、中学校高学年クラスのプロポーションがある。小五男子は最早、彼女を同学年の女友達として接する事が出来ないのだ。友達が出来ないとゆうのもそういった事が原因だろう。
「・・・・男子が近寄ってこないのも、友達が出来にくいのも、お前が只単に可愛すぎるからだ。」
推理のありのままを伝えた。
「え・・・かわいい?私が?そんな訳無いよ・・・・いつも仲間はずれにされるし・・・・」
「仲間はずれにされるのは、お前が只者じゃないって、周りが気付いてるんだ。お前が特別なんだ。凡人はお前と一緒に居るのが恥ずかしくなるんだよ。お前が凄すぎるからな。」
「そ、そんな・・・・」
恋は困惑してるようだった。こんな風に褒められた事がないのだろうか。
沙凪は正直者である。そして慎ましやかな美人にはとことん甘い。沙凪は、あんな姉を持ってしまったが為か、女性に求めるのは美しさと慎ましさのみである。それ以外は何も求めない。
恋は正しく沙凪のストライクゾーンど真ん中だった。
「俺と付き合ってくれ。お前が好きだ。」
うわ言のような告白だった。
いきなりだった。何の予兆もあったもんじゃない。
「え?」
恋の体は氷のように固まった。しかし顔は熱した鉄のように赤くなる。
・・・・・な、何言ってんだ沙凪、この野郎!
ちなみに、今の叫びは、沙凪の心中で叫ばれた言葉だ。
場の空気は凍り付いていた。そんな中に、それを知らぬ好が、ノコノコ帰ってきた。
「いいお湯でした。」
「・・・・・・・・・・」
好の帰還に誰も触れない。
「?・・・・どうかしたんですか?」
「い、いや何でもないぜ。風呂入らせてもらうぞ。」
「しっかり長風呂してくださいよ。せめて二十分くらいは・・・・」
「りょ、了解です。」
?
何かおかしい・・・・・?
これからは、沙凪が風呂に入ってる間にあった会話である。




