↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
29/34

愛の告白

 「この家の連中はレベル高ぇよな。美人ぞろいだ。」

 「皆美人なんですよね。羨ましいです。」

 まるで自分が不美人だとでも言いたげな口調であった。

 「お前も美人だろ?」

 「そんなことないです・・・・目が大きすぎるんですよねぇ。」

 「いいことじゃねぇか。」

 「白目の面積が広いんですよ。」

 「そぉかぁ?そうは見えんが・・・・」

 本当にそんなとこには気が向かなかった。目が大きい印象があるが、とても可愛らしい瞳である。これにどうコンプレックスを抱けとゆうのか、沙凪にはどうも分からない。

 「可愛いのになぁ・・・・」

 「止めてください。この目が怖がられて、男子は寄ってこないし、友達もなかなか出来ないんです。」

 そんな訳が無い。この可愛い瞳が怖がられるものか。恐らく、男子が寄ってこないのは、彼女が余りにも大人びているせいだろう。

 彼女は既に、中学校高学年クラスのプロポーションがある。小五男子は最早、彼女を同学年の女友達として接する事が出来ないのだ。友達が出来ないとゆうのもそういった事が原因だろう。

 「・・・・男子が近寄ってこないのも、友達が出来にくいのも、お前が只単に可愛すぎるからだ。」

 推理のありのままを伝えた。

 「え・・・かわいい?私が?そんな訳無いよ・・・・いつも仲間はずれにされるし・・・・」

 「仲間はずれにされるのは、お前が只者じゃないって、周りが気付いてるんだ。お前が特別なんだ。凡人はお前と一緒に居るのが恥ずかしくなるんだよ。お前が凄すぎるからな。」

 「そ、そんな・・・・」

 恋は困惑してるようだった。こんな風に褒められた事がないのだろうか。

 沙凪は正直者である。そして慎ましやかな美人にはとことん甘い。沙凪は、あんな姉を持ってしまったが為か、女性に求めるのは美しさと慎ましさのみである。それ以外は何も求めない。

 恋は正《まさ》しく沙凪のストライクゾーンど真ん中だった。

 「俺と付き合ってくれ。お前が好きだ。」

 うわ言のような告白だった。

 いきなりだった。何の予兆もあったもんじゃない。

 「え?」

 恋の体は氷のように固まった。しかし顔は熱した鉄のように赤くなる。


 ・・・・・な、何言ってんだ沙凪、この野郎!

 ちなみに、今の叫びは、沙凪の心中で叫ばれた言葉だ。

 場の空気は凍り付いていた。そんな中に、それを知らぬ好が、ノコノコ帰ってきた。

 「いいお湯でした。」

 「・・・・・・・・・・」

 好の帰還に誰も触れない。

 「?・・・・どうかしたんですか?」

 「い、いや何でもないぜ。風呂入らせてもらうぞ。」

 「しっかり長風呂してくださいよ。せめて二十分くらいは・・・・」

 「りょ、了解です。」

   

   ?

 

 何かおかしい・・・・・?

 

 これからは、沙凪が風呂に入ってる間にあった会話である。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。