遅すぎる理解
結局、沙凪は好宅に泊まる事となった。
夕食の時間となる。ちなみに、料理は沙凪と好ママの合作である。
「豪勢ですねぇ・・・・」
「可愛い好ちゃんが帰ってきてくれたから、腕によりを掛けたわ!最高に美味しいわよぉ。」
豊かな胸を張って豪語する好ママの横で、沙凪が満足気に頷いている。
「食べ切れますかね・・・・」
「日和子呼ぶか?どうせ暇だろ。あいつ。」
「呼べるのなら加勢していただきましょう。心強いです。」
「あら?人呼ぶの?今日は賑やかなディナーになりそうねぇ。」
日和子を誘うと、二つ返事で駆けつけてくれた。こんだけの量があっても、日和子の前では欠片一つ残らないだろう。
『いただきまーす。』
わいわい、がやがや、お祭り騒ぎだ。其の騒ぎの大半は日和子が引き起こしているのだが。
其の騒ぎの中、沙凪はふと気付いた。
何気に、男って俺だけじゃね?俺以外美女ばかりだし・・・・・
今頃になって自分がどれほど幸せな状況にあるのかを理解した沙凪だった。
いつの間にかハーレム作ってたな。俺。
主人公がそんな事に気付いた、なんとも賑やかなディナーであった。
「腹いっぱい・・・・・ねみぃよぉ。」
「食後にすぐ横になると、健康に悪いですよ。」
食後、日和子は役目を果たしたとばかりに、姿を消した。
好ママ以外のメンバーは恋の部屋に集合していた。別の部屋もあるんだが、何故か皆ここへ来る。
「お風呂沸いたわよぉ。」
好ママだ。結構な量食ってた気がするが、ピンピンしてやがる。
「一番風呂いただきますね。」
好が立ち上がる。
「私と一緒入らない?」
恋ちゃんが無邪気に訊く。
「いや、いいよ・・・・恋の裸見ると、何か虚しくなってくるの。」
そんな言葉を残して浴場へ向かった。
恋は好の言葉が理解出来てないようだった。
ちなみに恋は現在、十一歳だ。小五である。
しかし、身長は優に百六十センチはある。そして其の体はいろんな意味で発育がよろしかった。
乳房も大体Cカップ(目分量)はある。好が目を背けたくなるのも分かる。
恋と二人きりになる。
話が出てこない。が、ここは年上として話の種を蒔かねば。どんな話をしようか・・・・よし。
沈黙の続く中に、沙凪は種を蒔く。
「この家の連中、信じられんほどレベル高ぇな。美人ぞろいだ。」
ここから始まるは、好が居ぬまの話である。




