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殺生の邪眼

「ロリコンとマザコンが共存できる仕組みを教えていただけます?」

 「ふっ、愚問だな。」

 やれやれとでも言いたげに両の手のひらを見せる。はっきり言って超ムカついた。

 「いいか、ロリコンとマザコンは言わば、甘いと辛いだ。言いたい事が分かるか?」

  分かるかボケェ。

 「・・・・・さっぱりです。」

 「根本が違うのだよ。」

 「根本?」

 何か知らんが突然の、のだよ口調にカチンと来た。

 「そう。言わば対極に立つ以前に、次元が違うのだ。」

 「それはどういう・・・・」

 たまにいるよなこういう奴。うんちく好きでその話になると自分の世界に入っちゃう人・・・

 「甘いとゆう味は味覚で感じ取る。しかし唐辛子の辛味は味ではなく痛みに分類されるのだ。例えば、甘いものと辛いものを一緒に食べると、甘くて辛くなる。中和なんぞしない。」

 あぁ・・・・やっぱ入ってってるよ。さっさと帰ってこーい。

 「ロリコンとマザコンも同じだ。根本が違う。そもそもマザコンは女性への依存の・・・・」

 「成る程ぉ、言いたい事はわかりましたよ。確かにそうでしたね。納得です。はい。」

 急遽、沙凪の話に割ってはいる。これ以上付き合ってられるか。

 「いや、このタイミングで気付けるものか。きっと何か勘違いしてるぞ。」

 「そんなことないですって。ほんと為になりましたぁ。」

 「しかしだなぁ・・・」

 「分かったって言ってるでしょ・・・・」

 好は渾身の殺意をこめて沙凪を睨み付けた。

 

 「あ、あぁ。分かった・・・・」

 


 沙凪はあの目を生涯忘れなかった。

 あの、ストレスに弱いコアラなら、百回位殺せそうな眼差しを。


 

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