奇跡のカップリング
『ごちそうさまでした。』
本当に沙凪の手料理は美味かった。怒りもこの味の前では鎮まるしかない。
「皿重ねてといてくれ。」
「片付け、私も手伝いますよ。」
「気い遣わんでいい。一応客だしな。」
「そうですか・・・・ではお言葉に甘えて・・・」
皿は次々に、シンクの水桶に浸からされた。
「そういや、学校はいつからなんだ?」
冷蔵庫から野菜ジュースを取り出しながら訊いてくる。右手にはいつの間にかコップが握られていた。
「確か、四月八日でしたね。」
「ふぅーん・・・っつかなんで昨日制服だったんだ?寒いだろ。」
目の前にコップが置かれ、トクトクと野菜ジュースが注がれた。
「ああすれば拾われやすいんじゃないかなと・・・」
「成る程ねぇ。そんじゃ俺はまんまとそれに引っ掛かった訳だ。」
自嘲気味に笑う。
「何で家出たんかは知らんが、まあ、よろしくやってこうぜ。」
「家出の理由とかは聞かないでいただきたい。」
なんせ、理由が理由だ。説明しても理解できまい。
「そんな野暮はせんよ。俺はロリコンである上、マザコンだが、それと同時に紳士だ。手も出さんし安心しろ。」
「はい。」
ああ、そうかこの人ロリコンだったのかぁ。成る程ねぇ。
驚かない。この人は年端の無い少女である私を攫ったのだ。当然と言っちゃ当然かもしれない。
それと同時にマザコンか、こりゃ筋金入りの変態さんだな。
・・・・・ロリコン且つマザコン?
「それって共生できるものなんですか?」
「そりゃ出来るさ。」
何をどうすれば出来るとゆうのだ。




