順番のない順番ー余白がつないでくれたものー
この物語には、「正しい順番」はありません。
今日、心が動いた場所から読んでも、
きっとその日だけの景色があります。
あなたの今日に、そっと重なる一ページになりますように。
四年ほど前から、
日々の過ごし方が少しずつ変わっていった。
本当に必要なものを選ぶ。
必要のなくなったものを手放す。
やることにも、
自然と順番がついていた。
昔は、
早く終わらせようとしていた。
予定どおりに進まなければと思っていた。
けれど、
やることの順番はある。
その順番は一直線ではない。
何かをしていると、
ふと、
「あ、あれも今だ。」
と思うことがある。
すると、
自然とそちらへ向かう。
一段落すると、
また元の場所へ戻る。
昔のわたしなら、
途中で違うことを始めるなんて、
集中できていないと思っていた。
けれど、
今は、
そうは思わない。
わたしの中には、
今日という一枚のパズルがある。
その中には、
いくつもの大切な場所がある。
本を書くこと。
暮らしのこと。
ふと思い浮かんだひらめき。
誰かとの会話。
どれも、
別々のものではない。
ひとつずつ、
小さなピースをはめているだけだった。
だから、
一つだけを完成させようとは思わない。
いくつもの場所を行き来しながら、
少しずつ育てていく。
一見すると、
バラバラに動いているように見える。
けれど、
わたしの中では、
全部がつながっている。
そして、
気づけば、
今日という一枚のパズルが、
静かに出来上がっている。
完成図を決めているわけではない。
ただ、
その時に心が動く場所へ向かい、
目の前の小さなピースを受け取っているだけ。
だから、
焦らなくなった。
予定どおりに進まなくていい。
その時に心が動いたことも、
今日という一日に必要な一枚だから。
空を見上げる。
今日もまた、
新しいピースが、
静かにわたしを待っている。
わたしは今日も、
その一枚を受け取りながら、
今日という一日を、
少しずつ育てていく。
この一話も、あなたの今日という一日の中で、
ひとつの小さなピースになっていたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。




