流れに身をゆだねるー自分らしさは力を抜いた先にあったー
流れに身をゆだねた先で見つけた、小さな気づきの物語です。
振り返ってみると、
この数年、
少しずつ流れを信頼するようになっていた。
昔のわたしは、
先のことを考えていた。
間違えないように。
遠回りしないように。
正しい道を選ばなければと思っていた。
けれど、
今は、
朝、目が覚める。
その日の予定はある。
その予定と予定のあいだには、
たくさんの余白がある。
ふと、
あそこへ行ってみたいと思う。
この道を歩いてみたいと思う。
あれを食べたいと思う。
そんな小さな直感に従っていると、
不思議なことに、
物事が自然につながっていく。
思いがけない景色に出会う。
気になっていたことの答えが見つかる。
新しい発見がある。
必要なことが、
必要なタイミングで目の前に現れる。
もちろん、
うまく説明はできない。
けれど、
わたしにはひとつ分かることがある。
直感に従っている時のわたしは、
とても自然でいられるということだ。
反対に、
頭で考えすぎている時は、
どこか力が入っている。
何かをコントロールしようとしている。
何かを心配している。
そんな時は、
流れが少し重たく感じられる。
流れに身をゆだねるというのは、
何もしないことではなかった。
目の前に現れたものを信頼することだった。
自分の内側から沸いてくる感覚を信頼することだった。
必要なことは、
必要な時に現れる。
必要な出会いは、
必要な時に訪れる。
そんなふうに感じるようになってから、
心はずいぶん軽くなった。
無理をしなくなった。
頑張って自分をつくろうとしなくなった。
何かになろうとしなくなった。
ただ、
自分らしくいられるようになった。
そして、
不思議なくらいリラックスしている。
空を見上げる。
雲がゆっくり流れている。
風が頬をなでていく。
わたしもまた。
その流れの中を歩いている。
この物語の中で、ひとつでも心に残る景色があれば嬉しく思います。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。




