何かにならなくてもよかったーそのままの自分で、もう十分だったー
この物語には、特別な出来事はあまり出てきません。
誰かに勝つ話でも、何かを手に入れる話でもありません。
自分に問いかけ、立ち止まり、少しずつ心がほどけていく。
そんな日々を綴った物語です。
昔のわたしは、
何かを頑張らなければ、
価値がないような気がしていた。
もっとできるようにならなければ。
もっと成長しなければ。
そんなふうに思うこともあった。
でも、
自分と向き合い続けるうちに、
少しずつ感覚が変わっていった。
何かを足さなくてもいい。
誰かと比べなくてもいい。
ただ、
今日という一日を楽しんでいる自分がいた。
その時間は、
とても満たされていた。
一人で過ごしていても、
寂しいという感覚はなかった。
振り返ると、
わたしは、何かになりたかったのではなく、
自分らしく生きたかったのだと思う。
そして、
そのままの自分でいる時間が、
何より心地よくなっていた。
この物語を書きながら、わたし自身も何度も自分に問いかけてきました。
「もっと何かにならなければ。」
そう思っていた頃もありました。
でも今は、何かになることよりも、
今日という一日を大切に生きることが、
いちばん豊かな時間なのだと感じています。
もし、この物語が、あなたの心に少しだけ余白をつくり、
「わたしは、このままでも大丈夫かもしれない」
そんな小さな安心につながったなら、
これ以上うれしいことはありません。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。




