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どこへ向かうのか分からないーその日の地図を持たない旅ー  作者: suu369


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19/32

今を丁寧に生きるー日常が変わり始めたー

日常は、特別な出来事で変わるものだと思っていました。


振り返ってみると、変わり始めたのは、

ほんの小さな一コマからでした。


この物語は、

そんな日々の積み重ねを綴ったお話です。


本来の自分で生きるようになってから、

日常の過ごし方も少しずつ変わっていった。


昔のわたしは、


いつも時間に追われていた。


「何時までに終わらせなければ。」

「早くやらなければ。」


そんな思いが、

頭の中をいつも駆け回っていた。


今、

振り返ると、


時間に追われていたというより、

「こうしなければならない。」

という自分の固定概念に、

追われていたのかもしれない。


だから、


目の前のことを丁寧に終える前に、

次のことへ意識が向いていた。


使ったものも、

そのまま置いてしまう。


「あとで戻そう。」


そう思っても、

そのまま忘れてしまう。


探し物をすることも多く、

部屋も心も、

どこか落ち着かない毎日だった。


けれど、

今は、


使い終わったら、

自然と元の場所へ戻す。


一つのことが終わったら、

気持ちよく次の一歩へ進む。


誰かに言われたからではない。

無理に意識しているわけでもない。


今、この一コマを大切にする。


そんな過ごし方が、

自然と身についていった。


すると、


不思議なくらい、

探し物をすることがなくなった。


必要なことも、

自然と思い出せるようになった。


今、

振り返ると、


頭の中に余白が生まれたからなのかもしれない。


昔は、


目の前のことよりも、


「次は。」

「その次は。」


そんな思いに動かされていた。


でも、

今は違う。


今、

いる場所で、

今、

できることを丁寧に積み重ねる。


その一コマが終わると、

自然と次の一コマが見えてくる。


日常は、


特別なことで変わったわけではなかった。


一つひとつを、

丁寧に生きるようになった。


ただ、

それだけだった。


でも、

その「ただ、それだけ」が、

わたしの日常を・・・。


そして、

生き方そのものを、

少しずつ変えていった。

日常は、昨日と同じように見えても、

ほんの少し意識が変わるだけで、

違う景色を見せてくれることがあります。


この物語が、

そんな小さな気づきを見つめる時間になっていたなら、

とても嬉しく思います。


最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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