表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/108

ーグリムノーデンのダンジョン7ー

今週も20時に投稿していきます。


「ブラブありがとね!

 途中のウォールの魔法は助かったよ!」


「ゴブブ!」


 ユーグの褒めにブラブは照れながら応える。


〈うむ、今回の戦いもブラブの魔法が良かったのじゃ。

 ユーグもちゃんとホワイトアーミンの動きが見えておったし、ブリューも手加減ができるようになったのう。

 今回の戦いは文句なしじゃな〉


「ぐる!」 「ゴブゴ」


「うん、ホワイトアーミンとは2階層で何度も戦ってたからね。

 複数でも1体の動きとそこまで変わらなかったから良かったよ」


 ソタの今回の戦いの総括を聞き、ユーグはそう戦いの感想を言う。


 〈ペイジモンキーとも、この感じで戦えば大丈夫じゃろ。

 マジックフォックスはダークフォグでは効かんかもな、ホワイトアーミンより魔力が強いからダークフォグを飛ばしてしまうかもしれん。

 まぁ複数との闘いはペイジモンキーとホワイトアーミンで十分じゃろ。

 マジックフォックスとは今まで通りで戦えばいいのじゃ〉


「そうなんだ、それだったらマジックフォックスとは拘束魔法使って戦った方がいいね。

 それじゃあ出発しようか!」


 ユーグたちはホワイトアーミンたちの魔石を拾って先へ進む。

 

 ・・・


 ユーグたちがホワイトアーミンを倒したあとも罠や魔物と遭遇し対処しながら進んで行った。4階層は2階層と同じ魔物が出現するためホワイトアーミン以外ではペイジモンキーとマジックフォックスを倒していく。ソタのアドバイス通り、ペイジモンキーはブラブのフォグ系の妨害魔法を使って目くらましを行ってから戦闘を開始し、ホワイトアーミンと戦った時と同じ戦闘パターンで倒していった。

 マジックフォックスは2階層で戦ったときと同じバインド系の妨害魔法を使用し、マジックフォックスを拘束してから倒していく。ユーグとブラブがバインド系の魔法を使えばこの階層で1度に戦う数全てを拘束することはできるが、それでは戦いの鍛錬にはならないため、使う際は必ず近接戦の鍛錬ができるように2,3体のマジックフォックスを残すようにしていた。また1度だけユーグは試しとしてブラブにフォグ系の魔法をマジックフォックスに使ったが、魔法がマジックフォックスに届く前に気づかれ、マジックフォックスの魔法にかき消されてしまった。試しに行ったことであったためフォグ系の魔法のあとにバインド系の魔法の準備もしてあったため、問題なく倒すことはできた。


「うん、ソタの言う通りダークフォグは効かなかったね。

 でもホワイトアーミンも魔法使うけどマジックフォックスみたいにかき消さなかったのは何でだろう?」


〈マジックフォックスの方が魔力が高いのじゃよ、それに魔力操作もできるのじゃ。

 それによってホワイトアーミンよりも先にダークフォグに気づき対処ができるんじゃよ。

 魔法を使う魔物は総じて魔法の感知は他の魔物より速いからのう、そこは注意が必要なんじゃ〉


 ホワイトアーミンも魔法を使ってくる魔物であったが、マジックフォックスの方が魔力が高く、魔力操作の技量も高かった。バインド系の魔法も気づかれはするが、フォグ系の魔法よりは素早く操作ができるためマジックフォックスにも当てることができる。しかしフォグ系の魔法は対処できる距離で気づかれてしまうためマジックフォックスには効かなかったのである。


「そうなんだ、じゃあダークフォグのスピードを上げればマジックフォックスにも効くってこと?」


〈効かないこともないのじゃが、あまり意味はないがのう。

 魔力操作が高いってことは探知能力もあるってことじゃ、じゃから目を隠されてしまっても魔力の位置で攻撃してくるからのう。

 まぁフォグ系のスピード上げるより、バインド系の魔法の方が効果があるじゃから普通はそっちを使うじゃろ〉


 「確かにね。

 じゃあそろそろ行こうか」


 先ほどまで戦闘してた魔物の魔石を拾いまた4階層を進み始めた。ほどなくして次の階層5階層へと続く階段を見つけ、ユーグたちは降りるのであった。


 ・・・


 「うわー、ここは森だね。

 僕たちが移動してきた森に雰囲気は少し似てるね」


 ユーグたちが5階層へと降りるとそこには木々が生い茂っている森が広がっていた。


〈このダンジョンと森はそんなに離れてないからのう、同じ植生のようじゃし、出てくる魔物もあまり変わらないはずじゃ。

 でもわしらが移動してきたときはあの森では異変があったからのう、冒険者ギルドの資料では初めての魔物が2種いたな〉


「うん、そうだね。

 5階層だとウッドオウル、グレーウルフにフォレストスコーピオンだね」


〈そうじゃな、今までの階層の魔物と違いこの階層の魔物は中々攻撃意欲が高い魔物じゃ、その上グレーウルフとフォレストスコーピオンは初の魔物だからな、気をつけて進むのじゃよ〉


「わかった!」

 

 ユーグたちは鬱蒼と木々が生い茂っている5階層を進む。


・・・


 ユーグたちが最初に遭遇した魔物は狩りをしたこともあるウッドオウルであった。森での異変の原因であるミミックオウルと同系統の魔物であったため森で何度も遭遇、討伐をしたこともあり、ダンジョンでも苦もなく倒していく。


「ウッドオウルはもう大丈夫だね。

 魔法を使えばだけどね」


〈まぁそうじゃろな。

 今までの魔物は多分アイアンランクなりたて向けといったところじゃな。

 この階層の魔物はそれより上経験や力なども必要になってくるのじゃ。

 このダンジョンを踏破出来ればシルバーランクになれると言うのもなんとなく理解できるのう。

 ここからはユーグの近接戦ではまだ不安じゃから、魔法を主体で戦っていくのじゃよ〉


 ウッドオウルはユーグたちが森で何度も戦ってきたうえにユーグとブラブの魔法、それにブリューの高い攻撃力があるために苦戦せず倒すことができた。しかし普通のアイアンランクなりたての冒険者ではユーグたちのような魔法やブリューの攻撃力は持ち合わせていないため、ウッドオウルの俊敏性や防御を突破できず倒すことはできないのであった。


「あっ!新しい魔力の反応があったよ。

 これはまだ遭遇したことない魔物かも」


〈ふむ、それなら気づかれないよう近づくとするか〉


 ユーグたちはその魔力の反応があった位置まで静かに移動する。


・・・


「あれがフォレストスコーピオンってやつかな?」


 ユーグの視線の先には犬くらいの大きさのサソリが2体いた。


〈うむ、そうじゃな。

 あれがフォレストスコーピオンじゃ。

 サソリ型の低位の魔物じゃが、その爪や尻尾の針の攻撃力、外殻の防御力は中々のもんじゃ〉


 フォレストスコーピオンはサソリ型の魔物で同種の魔物の中では低位の魔物にあたる。しかし鋏型の爪や尾の針、外殻の防御と戦闘職でなければ討伐できないことからアイアンランクの魔物とされている。フォレストスコーピオンから取れる素材は爪、尾の針、外殻と魔石である。爪は食用で尾の針は服飾系の針に使われ、外殻はアイアンランクの防具の素材に使われることが多い。


「そうなんだ、じゃあ近づかず倒した方がいいね」


〈そうじゃな、剣などの斬撃の攻撃には強いが、棍やメイスなどの殴打系の攻撃や魔法にはそこまでの耐性がないから、大丈夫じゃな〉


「そうなんだ。

 じゃあ今回はブリューの突撃はなしで、僕とブラブの魔法で倒そうか。

 それでいい?」


「ぐるぅ」 「ゴブ!」


「ブリューは次の魔物で活躍してもらうからね。

 それに魔法が効かなくて、フォレストスコーピオンが向かってくるときは僕らを守ってね!」


「ぐるぅ!」


「ソタ、フォレストスコーピオンは動き早い?」


「フォレストじゃからなそこまでのスピードはないのじゃ。

 じゃからお主たちの拘束魔法は必要ではないぞ。

 攻撃の魔法を何度か放てば倒せるじゃろ」

 

明日も20時に投稿します。

平日の5日間は投稿で、

土日はお休みさせていただきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ