私の旅路 人物紹介
【主人公たち】
来島佳凛
王都決戦で斂の正体を知り、すべてを捨てて東へ旅立った元ルンシア近衛騎士。旅の資金を得るため傭兵となり、魔族の残党を討つ仕事を請け負うが、そこにいた女子供を見捨てることができず、傭兵団と刃を交える。雪の峠で白い剣士チトセと出会い、彼女から剣を学ぶ。斂を追う旅のなかで、かつての自分とは異なる選択を重ねていく。
實条チトセ(さねじょう・ちとせ)
白い髪と肌、瞳を持つ謎の剣士。雪の峠で結晶術の檻に囚われた佳凛を救い、斬ることのできない術さえも刀で断ち切った。寡黙で感情の起伏に乏しく、言葉も途切れがちだが、佳凛と旅を共にし、剣の師として彼女を導く。その正体は、斂から名を与えられた者であり、彼の過去を知る重要な人物でもある。
モモ
赤い髪に丸い耳を持ち、「~っす」と話す獣人の少女。妹ナナを失った後、ドワーフの隊商に加わって塔の国へ渡り、商いを学んだ。人を売り買いしない商人を目指し、トゥーレシアの学生街で自分の店を構えている。ドワーフの工芸品やエルフの香草、学者たちの本を扱い、種族を問わず客を迎える。四年の歳月を経て、かつての悲しみを自分の足で乗り越えた。
【灰狼団】
ガルム
東の辺境で活動する小規模な傭兵団「灰狼団」の頭。熊のような大柄な身体と、顎に走る古傷が特徴。傭兵としての経験は豊富で、術を使えない佳凛の腕を自ら確かめて仲間に迎え入れた。戦後の荒れた土地で仲間たちを食わせるため、魔族の残党狩りを請け負う。佳凛とは、守るべきものと生きるための現実を巡って対立する。
ティオ
灰狼団に所属する獣人の少年。東の辺境の村で野盗に村を焼かれたところをガルムに拾われた。丸い耳を持ち、佳凛の料理を気に入って懐く。彼女に人を探す理由を尋ねるなど、率直で好奇心旺盛な少年。
眼帯の傭兵
灰狼団に所属する、片目が灰色に濁った痩せた中年の男。かつて西の緩衝地帯で王国側の雇われ兵として戦っていた。近衛騎士時代の佳凛を知り、彼女が魔族に襲われた村を救ったことを覚えている。灰狼団との決裂後、佳凛に自分の取り分を渡し、東へ向かう道を教えた。
【ルンシア】
バルドール・ヴァルムハイム
ルンシア東方、火山の麓にあるヴァルムハイムを治めるドワーフの公爵。佳凛の料理を気に入り、彼女の剣の腕と人柄を認めている。佳凛がフェルミナに奪われた剣に対抗するため、新たな一振りを打つことを引き受ける。
グンヒルド
ドワーフの隊商を率いる女商人。赤茶色の髪と顎髭をそれぞれ三つ編みにし、小さな鉄の鈴を結んでいる。豪快で気風がよく、バルドール公爵から佳凛のことを聞いていた。料理の腕を見込んで佳凛を隊商に迎え、塔の国までの旅を共にする。
【塔の国・トゥーレシア】
フランシスカ
「星読みの魔女」と呼ばれる、トゥーレシアの有力者。六人の首長の一人であり、佳凛とチトセを招いて斂に関する情報を伝える。物事を見通すような言動を見せ、酒を嗜みながらも国の行く末を見据えている。
セドリック
トゥーレシアの六人の首長の一人で、「書庫の番人」と呼ばれるヴァンパイア。この国で最も多くの本を読んでいるとされる。金髪を後ろで束ねた長身の男だが、非常に腰が低く、佳凛とチトセを訪ねた際にも恐縮しきりだった。チトセとは以前から面識がある。
ジル
トゥーレシアの六人の首長の一人。「無才の管理者」と呼ばれ、この国の耳と目を担っている。酒場で酔っぱらいの老人として振る舞いながら、国境を越えてきた佳凛の動向を把握していた。会議にはたいてい遅れてくるという。
【エテルナ帝国】
ルドヴィク・グラウフェルス
北の城塞都市グラウフェルスを治める、名を持つヴァンパイアの大貴族。佳凛とグンヒルドの隊商の前に現れ、フェルミナが佳凛に執着していることを伝えた。九十年前の黒髪の勇者とフェルミナの因縁についても知っている。




