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越境者の足跡  作者: 野良野良猫
三.私の旅路
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私の旅路 人物紹介

【主人公たち】

来島佳凛(くるしま・かりん)

 王都決戦で斂の正体を知り、すべてを捨てて東へ旅立った元ルンシア近衛騎士。旅の資金を得るため傭兵となり、魔族の残党を討つ仕事を請け負うが、そこにいた女子供を見捨てることができず、傭兵団と刃を交える。雪の峠で白い剣士チトセと出会い、彼女から剣を学ぶ。斂を追う旅のなかで、かつての自分とは異なる選択を重ねていく。

實条チトセ(さねじょう・ちとせ)

 白い髪と肌、瞳を持つ謎の剣士。雪の峠で結晶術の檻に囚われた佳凛を救い、斬ることのできない術さえも刀で断ち切った。寡黙で感情の起伏に乏しく、言葉も途切れがちだが、佳凛と旅を共にし、剣の師として彼女を導く。その正体は、斂から名を与えられた者であり、彼の過去を知る重要な人物でもある。

モモ

 赤い髪に丸い耳を持ち、「~っす」と話す獣人の少女。妹ナナを失った後、ドワーフの隊商に加わって塔の国へ渡り、商いを学んだ。人を売り買いしない商人を目指し、トゥーレシアの学生街で自分の店を構えている。ドワーフの工芸品やエルフの香草、学者たちの本を扱い、種族を問わず客を迎える。四年の歳月を経て、かつての悲しみを自分の足で乗り越えた。

【灰狼団】

ガルム

 東の辺境で活動する小規模な傭兵団「灰狼団」の頭。熊のような大柄な身体と、顎に走る古傷が特徴。傭兵としての経験は豊富で、術を使えない佳凛の腕を自ら確かめて仲間に迎え入れた。戦後の荒れた土地で仲間たちを食わせるため、魔族の残党狩りを請け負う。佳凛とは、守るべきものと生きるための現実を巡って対立する。

ティオ

 灰狼団に所属する獣人の少年。東の辺境の村で野盗に村を焼かれたところをガルムに拾われた。丸い耳を持ち、佳凛の料理を気に入って懐く。彼女に人を探す理由を尋ねるなど、率直で好奇心旺盛な少年。

眼帯の傭兵

 灰狼団に所属する、片目が灰色に濁った痩せた中年の男。かつて西の緩衝地帯で王国側の雇われ兵として戦っていた。近衛騎士時代の佳凛を知り、彼女が魔族に襲われた村を救ったことを覚えている。灰狼団との決裂後、佳凛に自分の取り分を渡し、東へ向かう道を教えた。

【ルンシア】

バルドール・ヴァルムハイム

 ルンシア東方、火山の麓にあるヴァルムハイムを治めるドワーフの公爵。佳凛の料理を気に入り、彼女の剣の腕と人柄を認めている。佳凛がフェルミナに奪われた剣に対抗するため、新たな一振りを打つことを引き受ける。

グンヒルド

 ドワーフの隊商を率いる女商人。赤茶色の髪と顎髭をそれぞれ三つ編みにし、小さな鉄の鈴を結んでいる。豪快で気風がよく、バルドール公爵から佳凛のことを聞いていた。料理の腕を見込んで佳凛を隊商に迎え、塔の国までの旅を共にする。

【塔の国・トゥーレシア】

フランシスカ

 「星読みの魔女」と呼ばれる、トゥーレシアの有力者。六人の首長の一人であり、佳凛とチトセを招いて斂に関する情報を伝える。物事を見通すような言動を見せ、酒を嗜みながらも国の行く末を見据えている。

セドリック

 トゥーレシアの六人の首長の一人で、「書庫の番人」と呼ばれるヴァンパイア。この国で最も多くの本を読んでいるとされる。金髪を後ろで束ねた長身の男だが、非常に腰が低く、佳凛とチトセを訪ねた際にも恐縮しきりだった。チトセとは以前から面識がある。

ジル

 トゥーレシアの六人の首長の一人。「無才の管理者」と呼ばれ、この国の耳と目を担っている。酒場で酔っぱらいの老人として振る舞いながら、国境を越えてきた佳凛の動向を把握していた。会議にはたいてい遅れてくるという。

【エテルナ帝国】

ルドヴィク・グラウフェルス

 北の城塞都市グラウフェルスを治める、名を持つヴァンパイアの大貴族。佳凛とグンヒルドの隊商の前に現れ、フェルミナが佳凛に執着していることを伝えた。九十年前の黒髪の勇者とフェルミナの因縁についても知っている。

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― 新着の感想 ―
三年間、帰らない斂の部屋の呼び鈴を鳴らし続ける佳凛。序章の静かな切なさが、異世界での彼女の変化につながっていく構成が印象的でした。 特に心に残ったのは、レーンベルを守れなかった佳凛が、似た森の村を守…
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