第7話:『任務』
1. (起)
従者 「では、私はここで待ってますので。お二人は、活動写真を楽しんでください」
【無事、劇場に到着して胸を撫でおろす従者。】
キヨシ 「えっ!二人?お嬢様、もう劇場にいらっしゃるんですよね?」
2. (承)
従者 「あっ!ああ……そうでした。もちろん、いらっしゃいますよ。(あぶないあぶない……安心したら気が緩んでしまった)……はっ!殺気っ!!」
【突如、いいしれぬ圧力を感じ振り返る従者。するといつの間にか、ハルが真後ろに立っていた。】
従者 「(ひっ……!)いっ……いつの間に……!」
ハル 「……怪しい……」
従者 「……なっ、なにがっ!?」
3. (転)
キヨシ 「まあまあ、ハルさん、気にし過ぎだよ。お嬢様だって、先にこっちにきてるんだろ?だったら、すぐにあえ……」
【その時、キヨシは、誰かに背中をチョンチョンと突っつかれた。弾かれたように振り向くキヨシ。香織だった。】
キヨシ 「……るさぁぁぁぁーーっ!!(……って、えっ?お、お嬢様っ!!)」
ハル 「どうしたの?キヨシさん」
【キヨシの背中に身を隠しながら,小声で話しかける香織。】
香織 「静かに!気づかないふりを装って!」
キヨシ 「ハ、ハルさん。なんでもないです。さっ、さぁー!活動写真、楽しみだなぁ〜」
4. (結)
【ハルが眉間にシワを寄せて,キヨシを訝しんで見ている。】
キヨシ 「お嬢様、こんなとこで、なにやってるんですか!?ハルさん、めっちゃ怪しんでこっちをにらんでいますよっ!」
香織 「キヨシさん、大丈夫!あなたは、わたしの指示通り動けばいいわ。これはトップシークレットよ。まず上映中、隙を見てハルちゃんの手をホールドしなさい。これが最初の任務!」
キヨシ 「トッ!トップシークレット!!??(ホールドってなに!?……ってか、それっなんの任務っ!?)」




