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第44話:『剥き出しの純愛(キラー・プライド)』

     1. (起)

将校 「やっ、野郎ーっ!」


【将校はキヨシに銃口を向け、引き金を立て続けに引いた。……だが、着弾の直前。弾丸は不自然に軌道を捻じ曲げられ、全弾がキヨシの身体を避けるようにして後方へと消えていく。】


将校 「ーーなんだと!!」


     2.(承)

【キヨシは、己の周囲に突如として現れた『空間の切れ目」に目を見開いた。】


キヨシ「.....なんだ、これは.....!?」


【空間が軋み、ガラスが割れるような不快な音が深淵に反響する。】


銀次 《これが、お前の新しい能力だよ。.....空間に亀裂を入れ、こじ開ける。その空気の壁を、お前の霊圧で瞬間凝固させた。.....弾丸はその見えない壁に沿って受け流されたって寸法さ》


     3.(転)

【将校は、目の前で起きた『異次元』の現象に思考を破壊され、ただ口を戦慄わななかせている。】


将校 「......お......お前は......だ......誰だ.....」


銀次 《.......キヨシよお、周囲の兵隊含め、獲物はざっと三十……》


バトラー 「お、おい将校!わたしを守れ!金なら出す!あの化け物を殺せっ!!」


銀次 《......心臓が六十回ほど脈を打ち、お前の薄汚ねぇ血が全身を一巡りするーーその『一分』がありゃあ......全員、一掃できるぜ……どうする?》


     4.(結)

【キヨシは再度、無惨にも命を奪われた仲間たちの亡骸に目を向けた。】


キヨシ 「……旦那様、ハウスキーパーさん、そしてお嬢様……」


……キヨシさん、実はハルちゃんのこと、好きでしょ?……


【香織の言葉を思い出し、急激に胸を掻き毟られるような痛みに襲われるキヨシ。】


キヨシ 「まだ、あれから半年しか経ってないのに、何年も前のことのようだ……」


【さらに……ハルの亡骸に目を向ける。】


….…はい!お嬢様。やっと言ってくれました……


キヨシ 「……ハル……あの時のきみの笑顔……俺は……守ることが出来なかった……」


【キヨシはひとつ、大きく深呼吸をした。】


キヨシ 「おい、銀次……『一分』だと?……ふざけるな……『一瞬』で皆殺しだ!」


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