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第26話:『裏切りの予感』

     1.(起)

【書斎。キヨシが言いあぐねていると、そんな彼ににアランはこう言った。】


アラン 「……キヨシ。香織がなぜ狙われたか、本当の理由を知っているか? 」


【アランは香織の瞳の色が青いことに言及した。】


キヨシ 「存じております。『ハニーアイズ』ですね?」


アラン 「そうだ。そして、その瞳を私の叔父も持っていた……らしいのだ」


     2. (承)

キヨシ 「……そうでしたか……ですが、それと私の過去にどんな関係が……?」


アラン 「香織が『ハニーアイズ』だということは、私たちファミリーか、ごく僅かな関係者しか知らない事なのだよ」


【アランはそう言うと、どこか寂しげに目を伏せた。】


キヨシ 「それは一体……まさか、内通者……!」


アラン 「恐らくそれはないだろう。しかし、マフィア側に旧会津藩の情報網が機能している可能性も捨てがたい……。(いや……ないと思い込みたいだけなのかもな……だか、信じたい)


     3. (転)

【その時、書斎のドアにノックの音が響く。】


アラン 「入れ」


【アランはまるでその来客が来ることを分かっていたかのように答えた。】


バトラー 「失礼します。旦那様」


キヨシ 「(えっ!バトラーさん?)」


【キヨシが振り向いたその先には、バトラーを筆頭に屋敷の面々が覚悟を決めた表情で並んでいた。】


キヨシ 「みんな……どうしてここに……?」


【勢揃いした屋敷の仲間たち。驚くキヨシに、アランが力強く宣言する。】


アラン 「キヨシ。……私たちは『ファミリー』だ。私はお前たちを誇りに思っているし、私のことも頼って欲しいと思っている」


バトラー 「勿体ないお言葉でございます」


     4. (結)

【アランはバトラーの言葉に頷くと、キヨシに向きあった。】


アラン 「マフィアと軍が繋がっている可能性もないとは断言できない。だが、軍縮された側のお前を周到に狙ってくる理由が分からないのだ。知っていることがあったらはなしてくれぬか?」


【キヨシは再度、書斎に集まった面子を見渡す。さらに内容がヘビーなため、なかなか言い出せずにいる様子だ。】


アラン 「キヨシ、今ここにいる6人はバトラーに人選を頼んで、私の意思に賛同してくれる者たちを集めてもらった。秘密は共有できる。安心してくれ」


キヨシ 「……分かりました。旦那様……」


【信頼に満ちた空気が循環する中、バトラーとヴァレットだけが異質な空気を醸し出す。そして2人は互いに一瞬目線を合わせたが、そのあとは終始無言を貫いた。】


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