第22話:『感染と勘違いの3メートル』
1. (起)
【エヴァンス邸の廊下。ハルから3メートル以上の距離を取ろうとするキヨシだったが、背後から聞き慣れた声が響く。】
※ 【なんとなく4コマ劇場】特別ルール参照
ハル 「キヨシさん、あれ以来冷たいのね……。もしかして、私……嫌われちゃった?」
キヨシ 「わっ! ハルさん! ……そっ、そんなことないですよ! 感染することなんて、全然平気なんですから!」
2. (承)
【ハルが小首をかしげて、さらに一歩近づく。キヨシ、さらに後退りして壁にぶつかる。】
ハル 「感染? キヨシさん、何のことを言ってるの?」
キヨシ 「……あっ、いや……俺は! ……あの密輸船以来……ハルさんに対する想いが強くなり過ぎて、どうしていいのかわからなくなって……って言うかその前から俺はハルさんのことをーーっ!!」
3. (転)
【ハルの瞳が期待に満ちて輝く。キヨシをじぃーっと見つめる。】
ハル 「……えっ! そうなの? もしそうだったら嬉しいな……」
キヨシ 「(はっ! しまった! 俺は何を喋っているんだ! これはまるで告白しているみたいじゃないか!? ……この誘導尋問的な精神攻撃……まさか、これも人型端末の力なのか!?)」
※天の声 ーー違います ーー
4. (結)
【赤面してフリーズするキヨシ。その光景を物陰から見ていた香織がボソッと呟く。】
香織 「……ガチだわ。(キヨシさん、それって、ただの自爆よ)」
【なんとなく4コマ劇場】特別ルール
※本編の公式設定とは一切関係ありません。
《《注意書き》》ハルですが、よく未来の電波(主に流行り言葉)を受信します。彼女の半径3メートル以内にいる人たちも、感染して受信し易い体質になります。実はハルの正体は、未来から何らかの目的で送り込まれた人型の端末だという説も……。
「今回のケースもお嬢様の『ガチ』発言か……。未知の用語の感染力は計り知れん。……次はどんな電波を受信してしまうのか……。注視せねば」(キヨシ・談)




