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第23話:『地獄のブレックファスト・パンデミック』

     1. (起)

【エヴァンス邸・食堂。キヨシが「昨日の失態は夢だ、あれは幻だ」と唱えながら扉を開ける。】


キヨシ 「お、おはようございます……」


【食堂内のハウスキーパー、アラン、他の使用人たちが一斉に動きを止め、無言でキヨシに向き直る。そして、軍の観閲式のような「深く、重い敬礼」を捧げる。】


キヨシ 「……えっ、何。この全軍を挙げたような葬儀みたいな空気……?」


     2. (承)

【アランがスッとキヨシに歩み寄り、その肩に力強く手を置く。】


アラン 「……聞いたぞ、キヨシ。お前、ハルにガチで告ったらしいな」


キヨシ 「ひょっとして昨日のこと、みんなに拡散されている?……しかも、『ガチ』とか『告った』って……旦那様も、なんでその未来の単語を……!?(はっ!……ってことは、すでにハルさんの射程距離圏内!!)」

※ 【なんとなく4コマ劇場】特別ルール参照


香織 「『拡散』って……キヨシさんも感染済みよ」


     3. (転)

【そこへハルが、鼻歌まじりに朝食のトレイを持って軽やかに登場する。】


ハル 「あらキヨシさん、おはようございます。今日は清々しい朝ですね! 」


キヨシ 「ハッ……ハルさん!!」


ハウスキーパー 「……でも告ったあと、逃げ出したらしいわね。……駄目ですよ、キヨシさん。最後まで責任持たないと……」


キヨシ 「そんなつもりは……。(告ったって……ハウスキーパーさんも感染してる!)」


     4. (結)

【刹那!ハルの表情が激変した。あごを引き、まるで獲物を狙うスイーパーの如くキヨシを睨んだ。】


ハル 「……そんなつもりは?……いいえキヨシさん、確かに逃げたわ……ひょっとして私のこと、もて遊んだの?」

     

キヨシ 「もて遊ぶだなんてとんでもない!……誤解です!俺は本当にハルさんのことが好きなんです!!」


【キヨシの叫びのあと一瞬、間が空いた。ほどなく香織が『ニヤッ』っと口角を上げる。アランとハウスキーパーもキヨシに悟られないように小さくガッツポーズを取った。】


香織 「ハルちゃん、やったね!作戦大成功だよ」


ハル 「はい!お嬢様。やっと言ってくれました」 


キヨシ 「……えっ?」


※天の声 ーーはい、『誘導尋問罪』で全員タイホですーー




【なんとなく4コマ劇場】特別ルール

本編シーカーズ・センスの公式設定とは一切関係ありません。

       

《《注意書き》》ハルですが、よく未来の電波(主に流行り言葉)を受信します。彼女の半径3メートル以内にいる人たちも、感染して受信し易い体質になります。実はハルの正体は、未来から何らかの目的で送り込まれた人型の端末だという説も……。


「今回は『ガチ』以外も大盤振る舞いでしたね。……ハル、よかったわね!協力してあげたんだから、例の告げ口の件はチャラってことでいいわよね」(ハウスキーパー・談)

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