第10話:『青い瞳』
1. (起)
【香織が行方を眩まし、手分けをしあたりを捜索するアランたち。そんな中、ハルが怪しい二人組を見つけた】
男A 「おい!やったな!あのガキ、本当に目ん玉が青かったぜ!」
男B 「ああ。《ハニーアイズ》は成金界隈では観賞芸術として希少だからな!これで大金持ちなれるぜ!」
2. (承)
ハル 「……青い瞳。あなた……今、確かにそう言ったわね?」
男A 「だ、誰だっ!!」
【ハルが二人組の前に姿を現した。その目には確信めいた光が灯っている。】
3. (転)
ハル 「《ハニーアイズ》ただの青色じゃない。透き通った水晶のような青。私の知る限り、その瞳を持つ御方はこの世に一人しかいらっしゃらない。つまりーー」
男B 「な、なに者だ、こいつーっ!!」
ハル 「お嬢様は、ただ、いなくなったんじゃない。誘拐したんでしょ?……あなた達」
【ハルが静かに歩み寄る。その足取りには、先ほど語った『武士の末裔』としての威圧感が漂っている。】
4.(結)
【一瞬の交錯。ハルが男Aの腕を取り、円を描くような動きでその巨体を地面に叩き伏せる。男Bがナイフを振りかざすが、ハルはそれを最小限の体捌きでかわし、その首筋へ鋭い手刀を叩き込んだ。】
男A・B 「ぐはっ……!」「あ、が……っ……」
【白目を剥き、物言わぬ肉塊と化した二人を見下ろすハルの瞳は、冷徹なまでに澄んでいる。】
ハル 「……お嬢様はどこだ?」




