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第二章 9十一階層

「結構、魔石もカードも手に入ったな、後で山分けだな!」


「蟻が多かったわね、キングと女王の影響かしら?」


 確か、あの時は他の蟻は余り居なかったな。


「もうすぐ晩飯だ、ちらっと11階見てさっさと帰ろう」


「そうね、カードいいの有るかしら、楽しみね」

「ふふっ、帰るまで気を緩めたらダメよ、ニャーコ」


「も、勿論だ」

「うんうん」


 それにしても体が痛い、筋肉が関節がペキペキする。


「うーん、ちょっといい?『祈!!』」


 おおっ、これは回復魔法! 助かります。


「うーん、やっぱり効きが悪いわね、どうしてかしら?」


「ああ、キングと戦ってる時、無我夢中で少し無理しまして」


「少しって貴方……」


 やはりブースト2は結構リスクが有るな、ユーノたんが居ない、これが一番痛い。

「まってまって、11階層ってどんな魔物が増えるの?」


「おおっそうだったな、11階層からはこれまで居た敵は出ねぇよ、新しくどんどん増えるって感じだな、この階層より楽かもな、んで出て来る敵は骸骨だ、武器持ってるからそれだけ注意しろよ」


 ひッ、が、がいこつ?


「むりむりむりむり、おれもう帰る!」


 そんなん聞いてない!


「あほか、大丈夫だよ、結構鈍いし案外脆い」


「いやいやいやいや、お化け的な奴はちょっと……」


「今更何言ってんだ、20階層は殆どそんなんばっかりだぞ」


 俺もう駄目だよ、お家帰る!


「んな泣きそうな顔すんじゃねぇよ! 外見気持ち悪ぃだけで普通に斬れるし殴れる、慣れろ!」


 あーっ、おにぃー、たすけてー!


 ズルズル引きずられ着いてしまった、11階層。


「あわわわ」


「ほれ、居たぞ、あそこだ、まずは見とけ」


 骸骨に向かってガイたんが走る、そのまま骸骨を通り越したと思ったら骸骨が砕けた。


「かっこいい!」

「かっこいい!」


「あら、ハモったわね」

「……ふふっ」


「なっ、簡単なもんだろーが、慣れるからやってみ?」


 むーりーだーよ! 慣れないし、慣れたくないよ!


「えっ? マジで?」


 おろおろしてたら骸骨がこっちに気づいた、ガシャガシャと走ってくる

って、結構速い!


「うわわわっ」


 間一髪、転がって、ぎりぎりでかわした、けど骸骨がカタカタとしながら剣を振りかぶった。


「オイッ、馬鹿っ、ちっ」

「ちょっと!」

「っ」

「……」


 みんなの声が遠くで聞こえた気がする、恐い、骸骨がとどめの一撃を繰り出す。


「ちっ、間に合わねぇ!」


 恐怖で目を閉じてしまった。


 もう駄目だと思ったが衝撃が来ない、おそるおそる目を開ける。


――遅れました、マスター!――


 あぁああっユーノたん! 


 いつの間にか戦闘形態になってる! 気づいたら既に骸骨を鎌でバラバラにしてくれてた。


 戦闘が終わってユーノたんが戦闘形態を解く。

「あぁーもうダメかと思った、恐かったよ〜」


「マスターお怪我はありませんか?」


「はーっ、焦ったぜナイスタイミングだ」


「うん、ありがとうユーノたん大丈夫だよ」


「まったく何であんなに恐がんだよ、お前なら楽に勝てるだろうが!」


「恐いのは恐いよ!」


「しゃーねぇなー特訓だな」


 なにその特訓マジ恐い。


「だ、大丈夫だよ、ユーノたんが居れば楽勝、うん問題無いよ!」


「……マスター、重要なお話があります」


「えっ? いい話し? 悪い話し?」


「……悪い話しです」


 聞きたくないよ!


「き、聞きましょう」


 ガイたんは必殺耳畳みだ、くそうっ、俺もそれ使いたい。


「問題は一つ、私は夜の間にしか行動出来ません」


「えっ? そんな!」


「申し訳ありません、何とか回復の方法を模索しているのですが、ですが日中で有っても会話や道案内等は問題ありません」


「ユーノたん、ごめんね、俺が無理させたから」


「いえ、いずれ直しますし、マスターの無事が最優先です」


「ううっ、心細いけど、うん、頑張るよ」


「ですので皆様、日中マスターをどうかよろしくお願いします」


「ああ、今更だな、鍛え直してやる」


 ひいっ、恐いのは直んないよ!




 修業の意味を兼ねて戦闘形態は却下され地上に戻った。



 そして只今ラビリンス店内で修業方法を皆で考え中である。


「何で骸骨だけあんなにびびんだよ! 他の敵にはやっぱ問題無いじゃねぇか」


「そんな事言われても……」


「あー、うん、わかるよゆーに〜」


 しずたん! 友よ!


「え〜っとね、私達がいた世界じゃ怪物とかいなかったもんね、しかもお、お化けっていったら不死身で恐い象徴だもん、そりゃあ恐いよ」


 だよね、だよね!


「はぁーまためんどくさい話しだな、つまり異世界じゃ、いない怪物を恐がってるって訳か?」


「まぁ、想像の怪物? みたいな?」


「じゃあ20階層は鬼門だな」


 ぐうっ、もっと恐いの?


「が、骸骨以外どんなのいるの?」


 あまり聞きたく無いけどね!


「そぅだな、11が骸骨騎士で12がゾンビ、13が犬型ゾンビで14が…」

「ちょ、ちょっとタイム」


「なんだよ?」


「やっぱりゾンビって噛まれちゃったら、ゾンビになっちゃう感じ?」


「そんな恐いゾンビはいねぇよ!」


 はぁーよかった、まずは安心。


「私もそれ思った!」


「だよね〜ゾンビに噛まれちゃったらゾンビになっちゃうよね〜」


「あー、お前達の世界のアンデットは恐すぎるな」


「そりゃあ恐いのを想像して創造されたんだもん」


「うん? よくわからんな」


「恐いのが好きな人の為に作られた空想の存在って感じかな?」


「ふーむ、成る程、何となく理解した」


「面白いわね、異世界!」


「まぁ、結局慣れるしかねぇって事だな」


「ぐぬぅ」


「まぁ、最初は夜ユーノが居る間に特訓していきゃいいだろ」


「はっ! それならなんとかなるかも!」



 そうして明日から夜、お化け特訓が始まる。



《ユウ、マッケンジーLv3》

《借金残:十億九千四百九十一万》《猶予日数:一日と(4時間)》

《所持金:五十万七百円》

《所持カード一枚》

《装備:草の靴、黒い服、黒鉄塊、バッグ》

《夜限定能力:触手、触手服、触手鎌2、ブースト、ユーノ》

《スキル:旋風斬、怪力》

《仲間:しずくLv2》

《仲間:さーやLv2》

《仲間:ガイLv4》

《娘:ゆーこ》

《夜限定:ユーノ》

《仲間:ニャーコLv3》

《仲間:マーニャLv3》

《仲間:ゴーゴンLv4》

《友:ゲイボルトLv3》



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