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第二章 6決着

 やばいやばい、恐い、どうしよう、逃げられない。


「二人で女王をやるぞ!」


 ゲイボルトの指示に従って女王蟻の足元を鎌で切り裂く。


「ギチィ」


 デカすぎてあんまり効いてない気がする。


 女王に気を取られてた、後ろから更にやばい奴が近づいてくる。


「くそっ、かてぇな」


 急がないと、足元じゃ駄目だ、頭だ!


「っとどけぇえ!」


 片目に鎌が刺さった、ゲイボルトの後ろにキングが!


「ボルト、後ろだ!」


「ちっ、『旋風斬!』」

 ゲイボルトが凄い勢いの回転斬りで女王とキングの足を切り裂いた。


「ギチィイイ」


 回転が止まった時にゲイボルトはキングに叩き飛ばされた。


「ぐはっ」


 なんて、しぶといんだ、「ユノ、ブーストだ、頼む!」


――了解しました、マスター、ブースト起動、一割分六百円消失、能力約30%アップします――


『ブースト!』



「ぐああっ」


 女王蟻が腕に噛み付く、あああああああっ


「くらぇえー!」


 女王蟻の喉に鎌を振り落とす、よしっ、いける。

 腕に噛み付いたままの女王蟻の頭を投げ捨ててキングに向き合う。



《所持金:五千四百円》

から    

《所持金:五万五千四百円》

《カード+1》



「ギシャアアアアア!」


 くそっ、めちゃくちゃ怒ってる


「がぁああああああ!」


―マスターブースト残り時間一分です―


 くそっ、短すぎる、キングの攻撃が激しすぎてユノシールドがもたない。


 一瞬嵐の様な攻撃が止んだと思ったら、様子がおかしい、なんかヤバい。


「ブシャアアアア」


 まるで豪雨の様な、酸の雨だ


―マスターもちません―


「あああああああああっ」

―ぐううっ、ユノ、もっと強いブーストだ!―


―マスターフルブーストは現在のレベルでは危険で―

「かまわねぇえええ!」



――了解しました、マスターフルブースト起動、半額分二万七千七百円消失、能力約200%アップします――


『フルブースト!!』

「アガッァアアアアア」


 アタマが、カラダがバラバラに、な、る


「ガァああアああああ」


 腕を振り回すだけで、骨が軋む、けどキングの頑丈な体も切り裂ける。


「体が……」


 動かない、キングが雄叫びをあげて突進してくる、くそっ!


「ギシャアアアアア」

「うぁあああああ」


 頭に、思い描く、ゲイボルトの姿を!


「うぁあああ『旋風斬!』」


―スキル取得『旋風斬!』―


 体が凄い勢いで回転する、ち、ちぎれるぅうー

 キングの体が横にズレて崩れ落ちた。


「か、かったぁああ〜」



 残念ながら、レベルアップはしなかったけど緑色の魔石と金色のカードを手に入れた。



《所持金:二万七千七百円》

から    

《所持金:五十二万七千七百円》

《レアカード+1》



「ボルト!」


 くそっ、酷い怪我だ。


「へへっ、凄かった、ぞ」


「よかった、帰ろう、ボルたん」


「あ、あぁすまねぇー」


 ボルたんを支えて九階に上がる、でもさっきから影が動かないし、ユノもいない。


 感覚的に明日の夜まで影は使えない。



「くそっ、また蟻か」


「ボルたん、剣貸して」


「ユウ、お前は下がってろ、もう限界だろが」


「ボルたんよりましだっての」


「ちっ、これ使え」


 ボルたんからスペアの剣を借りる。


 くそっ、数が多い。


「ぐあっ」


「ボルトっ」


 ボルトに噛み付いた蟻を切り蹴飛ばす。


「くそったれ」


 ボルたん足の骨が見えて……


 ボルたんを担いで少しでも上を目指してるが、蟻に囲まれた。


「最後まで足掻くよ、ボルたん」


「降ろせ、俺もやる」


 空元気も尽きそうな二人に頼もしい声が聞こえる。


『瞬撃!』


 辺りの蟻が全て魔石に変わった。


「遅ぇよ! おっとわりぃな、もしかして試練失敗になっちまったか?」


「ガイたぁ〜ん」


「ははっ、助かった〜」



「ちょっと速過ぎるわよガイ! って酷い怪我じゃない」


 ガイたんに次いでねこねこパラダイスの三人も来てくれた様だ、回復水

で俺とボルたんを治してダンジョン脱出である。




「いや〜まじで、ありがとう、死ぬかと思った〜」



「まじでか、よく女王とキングに襲われて無事たぁ、しかも勝っちまうたぁな」


「ふふふ、ツイてないわね」

「でも、頑張ったわね」

「……うんうん」



「よし、ほれ、文句なし合格だ、ユウ、マッケンジー白ランク冒険者カードだ、それとほれ、携帯端末機だ、壊すなよ」



 ここに居るガイたん、ボルたん、ねこねこパラダイスの三人のアドレスを交換した。


「やったぞー」


「ゆう兄おめでとう!」

「ふみゅ、おめでとうです!」

「パパっ、すごいっ」


 皆、起きてくれて祝ってくれた、ありがとう、でも体が痛くて重い、ちょっと限界みたい。


 よしっ、結構頑張ったし爆睡しよう……。




《ユウ、マッケンジーLv3》

《借金残:十億九千四百九十四万》

《猶予日数:0日と(二四時間)》

《所持金:五十二万七千七百円》

《所持カード二枚、レアカード一枚》

《装備:草の靴、腰ミノ》

《能力:触手、触手服、触手鎌2、ブースト、ユーノ》

《スキル:旋風斬》

《仲間:しずくLv2》

《仲間:さーやLv2》

《仲間:ガイLv4》

《娘:ゆーこ》

《仲間:ユーノ》

《友:ニャーコLv3》

《友:マーニャLv3》

《友:ゴーゴンLv4》

《友:ゲイボルトLv3》

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