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第二章 4ダンジョン1階層

・ω・ダンジョン編っす

 勢いで飛び込んだのは良かったけど…。


「いかん、早速だが迷ったみたいだぞ、ゆーのたん」


 流石はダンジョンだな


「問題ありません、マスター」


 えっ、そうなの? 


「一度通った場所は、記憶しています」


「うむ、頼りになる」


 しかし思ったより敵がいない、というより誰もいない。


「なあ、ゲイさんや?」


「ゲイさんって言うな!」


 気にしてたのか…


「ゲイボルさん、ちょっといいか?」


「攻略の事、以外ならいいぞ」


「何で人いないの?」


「ふむ、まぁ一階には敵が少ないからな、冒険者見習いでも、殆どは5階層くらいで修業してるぞ」


 確かに敵がいない、ちょっと寂しい。


「俺からも一ついいか?」


 今晩どうだ? って聞かれたらどうしよう、怖い。


「ど、どうぞ」


「あぁ…その子は何なんだ?」


 ゆーのたんもやらん!


「マスターの能力で名はユーノです」


「の、能力か…な、なら問題無いな、ちなみに、ゲイボルさんも却下だ!」


「面倒臭い人だな〜、じゃあ何て呼ばれたいんですか?」


「普通にボルトでいいだろ」


「じゃあボルたんね」


「くっ」


「マスター右の道に何か居ます」


 ようやく敵発見かな?


「ゆーのたんは下がってなさい」


 影触手を出そうと思ったが触手一本分しかでない。


「ありゃ?」


「マスター、殆ど私に影を使ってますので、マスターの影に戻りましょうか?」


「戻ったらどんな問題があるの?」 


「そうですね、今、一番の問題は、道案内が出来ません、影の状態では知識でしかお役立てません」


「そうなのか〜」


「今の状態なら、マスターに危険があった場合、自動防御が働きます」


 何か凄そうだ。


「なら、防御は任せた!」


「了解です、マスター」


 一本の触手を鎌に変えて敵を見つける。


「居た、スライムか!」


 森のダンジョンに居たスライムより少しでかい気がする、大丈夫だよね?


 念のため、そーっと近づいて、鎌の届くぎりぎりの位置まで到着した。


「そいやっ」


 やばっ、かわされた。


 スライムの体当たりをゆーのたんの影盾が防ぐ、凄いな瞬間的に盾が現れた感じだ。


「おららららー」


 当たるまで斬りまくりだが、何故だ! 当たらん。


「ゆーのたん、やってしまいなさい」


「了解です、マスター」


 スパンと一刀両断である。


「くっ」


 悔しくなんかないんだから! ゆーのたんと俺は一心同体、ゆーのたんの力は俺の力なのだ。

 流石、俺である。


「流石マスターです」


「よし、この調子で行こう!」


「マスター、スライムの魔石です」


「おぉ! いくらかな?」


 カードに入れて見る。


《所持金:二万五千百円円》


 百円増えてる、百円か〜、微妙に安いな。


 今のはきっと強いスライムだったのだ、次は俺が倒してみせる。


「ゆーのたん、通ってない道をよろしく」


「マスター返済時間を考慮したところ、なるべく急いで下の階層に行く事をお勧め致します」


「うん、任せた!」


 では、こちらに、と迷い無く歩き始める。



「マスター、前方に、おそらくスライムが大量に居ると思われます」


 大量って、何それ気持ち悪い!


「あぁ、たまに最短ルートじゃない場所で魔物が溜まる場所がある、危険な場所だぞ」


 どうしよう、稼ぎたいけど怖いな。


「マスター、戦闘特化スタイルに移行してもよろしいでしょうか?」


 凄い! なんか、かっこいい!


 是非お願いします! と言った瞬間、ゆーのたんが、覆面、上下服、靴、と影装備の様になって俺の全身を覆い隠す。


 まさに合体だ!


―マスター自動防御は完璧です、攻撃も補助出来ますので御自由に―


 この合体状態では会話は出来無くなって、思念になるらしい。


―その通りです、道案内等の精度は下がると思いますが―


 さぁ準備は出来た、いざスライムの巣へ!


 深呼吸しながら、少し広い部屋に入る。


 最初に感じたのは少し薄暗いかな? と思っただけだったが、ぐにゅっ、となんか踏んだ。


 そんなにいないのかなと思ったら、壁という壁全体に、びっしりとスライムが敷き詰められていた、まさにスライムの壁である。


「ぎゃー気持ち悪い!」


 足がスライムに飲み込まれる。

 俺の全身から影の棘が出てスライムを撃退する。

 俺も両手の鎌触手で斬りまくる。


 そうだ! 気が付いた瞬間に寝転がる、地面スレスレに鎌を振るうのだ。


 面白い様に倒せる。


 寝転がり状態の為、全身ぬちゃぬちゃだ、しかも天井からスライムが降って来た! 


 ささっと立ち上がり壁を背にしてスライムを狩りまくる。


 攻撃の為に右腕を振り上げた瞬間に右腕を背後から捕まれた。


「うぎゃー」

 崩れて来る背後の壁スライム。


「た、退却ー!」



「ふぅーふぅー」


「お前、いろいろと目茶苦茶だな」


 はぁー死ぬかと思った。


「ダンジョン1階層でこれ程とは…恐るべし」


「いやいや、普通突入しないからな」


―マスター魔石とカードです―



《所持金:三万二千八百円》


 おぉーやった〜! 流石、ゆーのたん戦いながらも拾ってくれていた、七十匹位倒したみたいだ。


「なら、もうあそこに戻る必要ないな」


 合体を解いて先に進む事に決め、一日分の借金を返済する。


「ふ〜これで今日は安心だ、カードは何かな〜」


 ワクワクしながらカードを見ると、<食料スライム>とあった。


「食えるのか…」


「あぁゼリーっぽくて好きな奴はいるな」


 当分食べたくないなと思いながら、地下への階段を探すのであった。




《ユウ、マッケンジーLv3》

《借金残:十億九千四百九十四万》

《猶予日数:一日と(八時間)》

《所持金:二千八百円》

《所持カード一枚》

《保護者:ゲイボルト》


・ω・次回!2階層

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