12ダンジョンへ
・ω・ダンジョンは最高やー
三日間ずっとガイたんによる特訓という名のストレス解消疑惑が続いた。
「いや〜ガイたん、まじ鬼畜」
猿の群れに置いてけぼり、しかもガイたんが猿の群れをどんどん追加してくるのだ。
「ちっ、バカヤロウ! 魔石も貯まって強くなる、最高だろうが!」
確かに、でもそれならガイたんの猿にまざっての攻撃は要らないんじゃないかな〜と思うんです、ちよっと気を抜いたら猿より速いスピードでいじめてくるのだ。
「ちっ、なんなんだあの触手は、魔力を使わんとか有り得ん」
くそっ絶対八つ当たりだよ、ガイたんまじ鬼畜。
「しかし、戦力は問題ねぇな、ダンジョンでも十分戦える! が、ダンジョンには罠もあるしもっと周りを警戒しろ!」
ガイたんったら全く! 褒める時はきちんと褒めちぎって欲しい! 俺は褒められて伸びるタイプだと抗議したら、面倒臭さい奴だ! 的な顔で頭を撫でてくれた。
兎っ子ちゃん達は例の回復水のいい感じな配分を見つけ、出来るだけ生産してた。
大体四時間で魔力満タンになるらしく一日で五回も頑張ったみたいだ。
使う用に中魔法の回復水を三種類、二個ずつ皆で持つ、ちなみに売る用は小魔法、体力回復と魔力回復から売って行くらしい、中魔法水はちよっとずつ小出しして貴重感を出す! と、ガイたんが熱弁してた。
そして、四人で仲良く南に移動中である。
「ガイたんまだ〜?疲れた〜」
「ちっ、バカヤロウ! まだ二時間位しかたってねぇだろ!」
「おなかすいたー」
「すいたーすいたー」
「ぺこぺこです」
目頭を押さえて、料理の準備を初めるガイたん、ガイたんの料理は美味いのだ。
「お肉、お肉!」
「ちっ、くそっ面倒臭さい奴すぎる」
「あ、ちよっと果物も欲しい」
「ちっ、頼むから少し静かにしてろ!」
美味い肉と果物を貪りながらガイたんに、詳しくダンジョンの事を聞く。
「今から行くダンジョンは深さ10階の比較的浅いダンジョンだ、まぁダンジョンマスターはいねぇだろうから、問題は無い」
何それ、ダンジョンマスター出て来ちゃいそう。
「あ、あのガイたん? ダンジョンマスター復活してたら?」
「ふむ、誕生したてを倒すのも仕事の内だ、問題ねぇ」
おぉ〜心強い! なんとかなりそうだ。
「頼むから、うろちょろはするなよ、いいか! 迷子はもぅ勘弁だ!」
ふははっ、さーやたんよく聞いておきなさい。
「見えたぞ、あれがダンジョンの入り口だ」
うわっ、怖っ! って暗っ!
「ってガイたん、中は暗いの?」
明かりが無いとヤバい。
「あぁ、心配いらねぇ、魔物を生み出すダンジョンは基本、石や壁が光ってる」
成る程、流石は異世界のダンジョン、だがまだまだこんな位じゃびっくりしてやらんぞ。
「行くぞぉ!」
我に続け! とばかりに飛び込む。
後ろから「ま、待て」と聞こえてきた。
これがダンジョンか! 凄い! 思ったより中は広い、体育館くらいはある。
「ヒヤッハー凄い、本当に光ってる!」
「うおぉい、こら馬鹿、静かにしろ、敵が集まるだろ」
「あっ、ゆーに〜向こうに宝箱、発見!」
「お、おい宝箱は罠の可能性がある、ちよっと攻撃して様子を見ろ」
「ふみゅ! 敵です、スライムなのです! 私も頑張って倒すのです!」
ガイたんが目頭をぎゅーっと押さえる。
「たっからばこ〜」
とウキウキしたしずくたんの足元がガコッと開く。
「キャアアー」
いかん、しずくたんが!
「必殺マッケンジーダイヴ」
――2――
「えいっ、やぁ、『祈!』とうっ。」
駄目だ、もう手に負えん! ちっ、くそう、あぁなんてこった、ダンジョンに入ってそうそう、しずくが落とし穴に落ちユウが変な技名を叫び、「し〜ずくちゃ〜ん」と言いながら変な格好で飛び込んで行った、何故かちゃん呼びだったな。
さーやはさっきからスライムに苦戦中だし『祈!』って聞こえてきたし。
っておいこら! スライム相手に魔法使ってんじゃねぇよ!
「ふみゅ〜勝ちました〜」
と自信満々な妹の頭を撫でながら、まぁあいつらなら大丈夫か、と一瞬思ったが、駄目だな、何やらかすか想像できんと思い直す。
さーやが三人に増えた幻視をしながら急いで二人を探す事にした。
・ω・次回!ダンジョンの攻略法です。




