第28章 — 「船長との取引」
第28章 — 「船長との取引」
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朔継は夜になって再び「海獅子亭」を訪れた。
店内には灯油ランプがともり、暖かくも薄暗い橙色の光を作り出している。部屋の隅では、アルドリック船長が同じテーブルに座っていた——手にグラスを持ち、木の壁に向かって虚ろな目をしている。
朔継は近づいた。
「戻った。」
アルドリックは振り返らなかった。
「戻ってくると思っていた。お前は簡単に諦めるような奴じゃない。」
「始原島に連れて行ってくれると言ったな。ただし条件付きで。」
「ああ。」アルドリックは振り返り、鋭い灰色の目で朔継を見つめた。「物が必要だ。金じゃない。俺の船は老朽化している。食料、薬、修理のための資材が必要だ。」
「何が必要だ?」
アルドリックはポケットから一枚の紙を取り出した——古びてくしゃくしゃの紙だ。それを机の上に置いた。
「これがリストだ。」
朔継はその紙を受け取った。
注意深く読んだ。
必要物資リスト:
・小麦粉 — 50kg
・塩漬け肉 — 30kg
・乾燥野菜 — 20kg
・飲料水 — 10樽
・治癒薬 — 10瓶
・傷薬 — 5瓶
・ロープ — 100m
・帆布 — 3巻
・釘 — 200本
・木材 — 10本
・塗料 — 2樽
朔継はそのリストを見つめた。
これらの品々はすべて——アースアーカイブから入手できる。
しかし——
自分の能力をあまり誇示することはできない。
アルドリックはすでに彼を疑っている。
もし突然これらの物をすべて空中から出現させたら、アルドリックは不審に思うだろう。
段階を踏んで行う必要がある。
「これらの品は二日以内に用意する。」と朔継は言った。
アルドリックはうなずいた。
「よし。明日の朝から船の修理を始める。」
「修理にどれくらいかかる?」
「三日だ。長くても四日。」
「必要なものはすべて用意する。」
アルドリックは彼を見つめた。
「値段については聞かないのか?」
「承諾した。」
アルドリックは沈黙した。
そして——うなずいた。
「お前は今まで出会った連中とは違う。奴らはいつも値切る。いつも値段を下げようとする。だがお前は——すぐに承諾した。」
「あなたの助けが必要だからだ。」
アルドリックは微笑んだ——海での厳しい生活の痕跡を見せるその微笑み。
「正直だな。それが気に入った。」
彼は手を差し出した。
「よし。取引成立だ。」
朔継はその握手に応じた。
「取引成立だ。」
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朔継は酒場を出た。
外では、夜空が暗くなり始めている。港の上に星々が現れ始め、薄い雲の間で瞬いている。波が穏やかなリズムで埠頭を打っている。
エイリウェン、レイヴナ、ミレルが埠頭の近くで待っていた。
「どうだった?」とエイリウェンが尋ねた。
「承諾した。彼が必要としている物を二日以内に用意しなければならない。」
「どんな物を?」
朔継はリストを彼女たちに見せた。
エイリウェンは注意深く読んだ。
「小麦粉、肉、野菜、水、治癒薬、ロープ、帆布、釘、木材、塗料……これらはすべて市場で買える品物ですね。」
「だが市場で買うつもりはない。」と朔継は言った。
エイリウェンは眉をひそめた。
「なぜですか?」
「もしこれらすべてを市場で買ったら、人に尋ねられるだろう。見知らぬ旅人が突然大量の品物を買う——それは注目を集める。」
「ではどうするのですか?」
朔継は周囲を確認した——誰も聞いていないことを確かめて。
「別の方法で用意する。」
レイヴナが近づいた。
「別の方法? つまり——」
「市場で買わずにこれらの品を手に入れる方法がある。」
レイヴナは好奇心に満ちた金色の瞳で彼を見つめた。
「お前は本当に謎が多いな、朔継。」
「よく言われる。」
ミレルが近づき、彼の服の裾を引いた。
「朔継さん……魔法を使うのですか?」
朔継は少女を見つめた。
「魔法じゃない。しかし似たようなものだ。」
ミレルはうなずいた。
「信じています。」
朔継は彼女の頭を撫でた。
「明日、必要なものをすべて用意する。」
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その夜、朔継はすぐには眠らなかった。
宿の部屋に座り、収納からiPhone 17 Pro Max 5Gを取り出した。画面が淡い青色の光を放つ——暗い部屋で唯一の光だ。
彼はアースアーカイブを開いた。
【EARTH ARCHIVE — 検索】
カテゴリー:食料
検索:小麦粉
【結果】
1. 小麦粉 — 1kg — 【召喚】
2. 小麦粉 — 5kg — 【召喚】
3. 小麦粉 — 10kg — 【召喚】
4. 小麦粉 — 25kg — 【召喚】
5. 小麦粉 — 50kg — 【召喚】
彼は50kgを選んだ。
【EARTH ARCHIVE — 検索】
カテゴリー:食料
検索:塩漬け肉
【結果】
1. 塩漬け牛肉 — 1kg — 【召喚】
2. 塩漬け牛肉 — 5kg — 【召喚】
3. 塩漬け牛肉 — 10kg — 【召喚】
4. 塩漬け豚肉 — 1kg — 【召喚】
5. 塩漬け豚肉 — 5kg — 【召喚】
6. 塩漬け豚肉 — 10kg — 【召喚】
彼は塩漬け牛肉と塩漬け豚肉をそれぞれ15kgずつ選んだ。
【EARTH ARCHIVE — 検索】
カテゴリー:食料
検索:乾燥野菜
【結果】
1. 乾燥ニンジン — 1kg — 【召喚】
2. 乾燥ジャガイモ — 1kg — 【召喚】
3. 乾燥タマネギ — 1kg — 【召喚】
4. ミックス乾燥野菜 — 1kg — 【召喚】
5. ミックス乾燥野菜 — 5kg — 【召喚】
6. ミックス乾燥野菜 — 10kg — 【召喚】
彼は10kgと5kgを選んだ。
【EARTH ARCHIVE — 検索】
カテゴリー:医薬品
検索:治癒薬
【結果】
1. 治癒薬 — 基本 — 1瓶 — 【召喚】
2. 治癒薬 — 基本 — 5瓶 — 【召喚】
3. 治癒薬 — 基本 — 10瓶 — 【召喚】
4. 治癒薬 — 基本 — 20瓶 — 【召喚】
5. 治癒薬 — 上級 — 1瓶 — 【召喚】
彼は基本のものを10瓶選んだ。
傷薬については、アースアーカイブから消毒剤と包帯を検索した。
【EARTH ARCHIVE — 検索】
カテゴリー:医薬品
検索:消毒剤
【結果】
1. 消毒液 — 100ml — 【召喚】
2. 消毒液 — 250ml — 【召喚】
3. 消毒液 — 500ml — 【召喚】
彼は500mlを選んだ。
【EARTH ARCHIVE — 検索】
カテゴリー:医薬品
検索:包帯
【結果】
1. 包帯 — 1巻 — 【召喚】
2. 包帯 — 5巻 — 【召喚】
3. 包帯 — 10巻 — 【召喚】
彼は10巻を選んだ。
ロープ、帆布、釘、木材、塗料についても——すべてアースアーカイブで検索した。
【EARTH ARCHIVE — 検索】
カテゴリー:資材
検索:ロープ
【結果】
1. ナイロンロープ — 10m — 【召喚】
2. ナイロンロープ — 50m — 【召喚】
3. ナイロンロープ — 100m — 【召喚】
4. マニラロープ — 10m — 【召喚】
5. マニラロープ — 50m — 【召喚】
6. マニラロープ — 100m — 【召喚】
彼は100mを選んだ。
【EARTH ARCHIVE — 検索】
カテゴリー:資材
検索:帆布
【結果】
1. 帆布 — 1m × 1m — 【召喚】
2. 帆布 — 2m × 2m — 【召喚】
3. 帆布 — 5m × 5m — 【召喚】
4. 帆布 — 10m × 10m — 【召喚】
彼は5m × 5mを三巻選んだ。
【EARTH ARCHIVE — 検索】
カテゴリー:資材
検索:釘
【結果】
1. 鉄釘 — 50本 — 【召喚】
2. 鉄釘 — 100本 — 【召喚】
3. 鉄釘 — 200本 — 【召喚】
4. 鉄釘 — 500本 — 【召喚】
彼は200本を選んだ。
【EARTH ARCHIVE — 検索】
カテゴリー:資材
検索:木材
【結果】
1. 松材 — 2m × 10cm × 10cm — 【召喚】
2. 樫材 — 2m × 10cm × 10cm — 【召喚】
3. チーク材 — 2m × 10cm × 10cm — 【召喚】
彼は樫材を10本選んだ。
【EARTH ARCHIVE — 検索】
カテゴリー:資材
検索:塗料
【結果】
1. 木工用塗料 — 1L — 【召喚】
2. 木工用塗料 — 5L — 【召喚】
3. 船用塗料 — 1L — 【召喚】
4. 船用塗料 — 5L — 【召喚】
彼は船用塗料を2樽(各5L)選んだ。
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それらの品を一つずつ召喚し、収納にしまった。
小麦粉、肉、野菜、水、治癒薬、傷薬、ロープ、帆布、釘、木材、塗料——すべてが収納の中にある。
明日、これらの品をすべてアルドリックに渡す。
注目を集めずに。
人に不審に思われずに。
慎重に行動しなければならない。
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翌朝、朔継は埠頭へ歩いていった。
アルドリックは自分の船——「海の真珠」——を検査して忙しそうにしている。老朽化した古い船だ。木材の何箇所かはひび割れており、帆も何箇所か破れている。
朔継は近づいた。
「必要な品を持ってきた。」
アルドリックが振り返る。
「どこに?」
「埠頭近くの倉庫だ。」
アルドリックはうなずいた。
「確認する。」
彼らは倉庫へ向かった——朔継が昨夜借りた空っぽの倉庫だ。
アルドリックが倉庫の扉を開けると、彼の目が見開かれた。
倉庫の中には、彼が要求したすべての品がきちんと整頓されて積まれている。小麦粉、肉、野菜、水、治癒薬、傷薬、ロープ、帆布、釘、木材、塗料——すべてがそこにあった。
アルドリックはそれらの品々の間を歩き、一つひとつ確認した。
「……これをすべて? 一夜で?」
「入手先がある。」
アルドリックは鋭い灰色の目で彼を見つめた。
「お前は普通の人間じゃないな、朔継。」
「よく言われる。」
アルドリックは首を振った。
「よし。これ以上は問うまい。だが——」
彼は朔継を見つめた。
「——気をつけろ。もし人々がお前にこんなことができると知ったら、お前を探しに来るだろう。」
「わかっている。」
アルドリックはうなずいた。
「よし。今日から船の修理を始める。」
「どれくらいかかる?」
「三日だ。長くても四日。」
「待つ。」
アルドリックはもう一度彼を見つめた。
「お前は本当に始原島へ行くつもりだな。」
「ああ。」
「なぜだ?」
朔継は小さく微笑んだ。
「そこなら、新しい人生を始められるからだ。」
アルドリックは沈黙した。
そして——うなずいた。
「わかった。連れて行ってやろう。」
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【次章 第29章 — 「出発前夜」へ続く】
朔継は埠頭に立ち、修理が始まった「海の真珠」を見つめていた。
アルドリックと数人の船員たちが懸命に働いている——ひび割れた木材を修理し、破れた帆を交換し、船体を塗り直している。
あと三日。
あと三日で、彼らは旅立つ。
始原島へ。
誰も住んでいない地域へ。
新しい人生へ。
彼は微笑んだ。
これは始まりに過ぎない。
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【第29章へ続く……】




