第25章 — 「私は、あなたについていく」
第25章 — 「私は、あなたについていく」
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朔継はダンジョンの出口の前に立っていた。
朝の日差しが彼の顔を照らす——暖かく、新鮮で、外の世界からの歓迎のように。背後では、レイヴナ、エイリウェン、ミレルがそれぞれの表情で立っている。彼らはダンジョンの中で一晩を過ごし、安全な部屋で休息し、そして今——彼らは町へ戻る準備ができている。
朔継は息を吐いた。
「戻ろう。」
彼らは遺跡を後にして歩き出した。
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周囲の森はまだ静かだ。遠くで鳥たちがさえずり始め、木々の canopy を透過する日差しが地面に光の模様を作り出している。朝の空気は爽やかだ——湿った土と緑の葉の香りが彼らの鼻を満たす。
彼らは沈黙のまま歩いた。
しばらくして、エイリウェンが朔継に近づいた。
「朔継。」
「何だ?」
「話があります。」
朔継はうなずいた。足を緩め、レイヴナとミレルが少し前に出るのを許した。
「何の話だ?」
エイリウェンはしばしうつむいた。銀白色の髪がその動きに合わせて揺れる。
「これからのことについて考えていました。」
「そして?」
「あなたについていきたいのです。」
朔継は彼女を見た。
「本当にか?」
エイリウェンは顔を上げた。その目——エメラルドグリーンに金色の輪——が真剣に朔継を見つめる。
「私はあなたに命の恩義があります。あの時あなたが助けてくれなければ、私は死んでいたかもしれません。しかしそれが唯一の理由ではありません。」
「他に何がある?」
「私はあなたを信じています。あなたは私が出会った他の誰とも違います。あなたは私をハイエルフや普通のエルフとして見ませんでした。一人の人間として——助ける価値のある者として見てくれました。」
朔継は答えなかった。
エイリウェンは続けた。
「それに——私は世界樹には戻れません。ハイエルフはまだ私を追っています。もし戻れば、罰せられるでしょう——おそらく処刑されるでしょう。他に行く場所がないのです。」
彼女は微かに微笑んだ。
「そして私は世界を見たいのです。私は生涯を世界樹で過ごし、規則と伝統に囲まれてきました。外の世界に何があるのか知りたいのです。」
「たとえ危険でも?」
「特に危険だからこそ。」
朔継はしばし沈黙した。
そして——うなずいた。
「わかった。ついて来い。」
エイリウェンは微笑んだ——心からの微笑みで、その目に安堵が浮かんでいる。
「ありがとうございます。」
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彼らは歩き続けた。
レイヴナが前方から近づく。狼の耳がピクピクと動き、周囲の音を聞き取っている。
「お前たちの会話が聞こえたぞ。」
「それで?」
「俺もついて行く。」
朔継は彼女を見た。
「お前もか?」
レイヴナはうなずいた。
「あいつみたいに複雑な理由はない。ただ——興味があるんだ。お前は始原島について言った。誰も住んでいない地域だと。誰も近づこうとしない場所だと。」
彼女は微笑んだ——口元に小さな牙を見せて。
「俺はこの世界でずっと生きてきた。多くのものを見てきた。しかしそんな場所を見たことはない。見てみたいんだ。」
「危険だってわかっているのか?」
「わかってる。」
「そこで死ぬかもしれない。」
「ここでも死ぬさ。魔物、ダンジョン、戦争——全部経験してきた。どこでも同じだ。」
レイヴナは鋭い金色の瞳で朔継を見つめた。
「それにお前が何者なのかも知りたい。お前は普通じゃない。感じるんだ。何かが違う。それが何なのか知りたい。」
朔継は答えなかった。
ただ小さく微笑んだ。
「わかった。お前もついて来い。」
レイヴナはうなずいた。
「良かった。」
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彼らは再び歩き始めた。
ミレルは朔継の隣を歩き、ぬいぐるみをしっかりと握りしめている。彼女は大きな緑色の瞳で朔継を見つめた。
「朔継さん。」
「何だ?」
「私も行きます。」
朔継は彼女を見た。
「お前はまだ小さい。この旅は危険だ。」
「わかっています。」
「町に残ることもできる。世話をしてくれる人もいる。」
ミレルは首を強く振った。
「嫌です。朔継さんと行きます。」
彼女は輝く目で朔継を見つめた。
「家族を失ってから、私に優しくしてくれたのは朔継さんだけです。あなたも失いたくないんです。」
朔継は沈黙した。
息を吐いた。
そして——彼女の前に跪いた。
「本当にか?」
「本当です。」
「怖くないのか?」
「怖いです。でも一人で残される方がもっと怖い。」
朔継は彼女を見つめた。
少女の目には恐怖があった——しかし同時に決意もあった。
彼はうなずいた。
「わかった。ついて来い。」
ミレルは微笑んだ——明るい微笑みで、その目に喜びが輝いている。
「ありがとうございます、朔継さん!」
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彼らは歩き続けた。
朔継は前方を見た。遠くに、町の屋根が現れ始めている——彼らがもうすぐ到着する証だ。
彼は息を吐いた。
三人の人々。
エイリウェン——ハイエルフから逃げてきたエルフ。
レイヴナ——世界に好奇心を抱く獣人。
ミレル——家族を失った小さな少女。
彼ら全員が彼についていく。
始原島へ。
誰も住んでいない地域へ。
新しい人生を始める場所へ。
彼は小さく微笑んだ。
これは始まりに過ぎない。
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彼らは町の門に到着した。
衛兵たちは彼らを認識した——もはや見慣れた顔だ。彼らは多くを尋ねずに一行を通した。
町の中は、以前と同じような様子だった。商人たちが商品を叫んで売っている。子供たちが大人の足元を走り回る。生命は続いている。
朔継は宿屋へ向かって歩いた。
背後では、エイリウェン、レイヴナ、ミレルが従う。
彼らは宿屋に入った。
太い白い髭の老人がまだ机の後ろに座っている。彼は半開きの目で彼らを見つめた。
「戻ってきたか。」
「戻った。」
「さらに人が増えたな。」
「彼らは俺についていく。」
老人は息を吐いた。
「わかった。部屋を用意しよう。」
彼は背を向けて台所へ歩いていった。
朔継は自分の一行を見渡した。
これが彼の小さな集団だ。
これが何かの始まりだ。
彼はテーブルに座った。
エイリウェンが隣に座る。レイヴナが向かいに座る。ミレルがレイヴナの隣に座り、ぬいぐるみを手にしている。
彼ら全員が彼を見つめた。
朔継が口を開いた。
「俺たちは始原島へ行く。」
エイリウェンがうなずく。
「いつですか?」
「すぐだ。準備が必要だ。」
「何を準備するのですか?」
「旅の準備だ。食料。装備。そして——」
彼は全員を見渡した。
「——船が必要だ。」
レイヴナが眉をひそめた。
「船?」
「始原島は海の向こうにある。歩いて行くことはできない。」
レイヴナはうなずいた。
「南に港がある。そこで船を探せるかもしれない。」
「良かった。明日、港へ行く。」
朔継は立ち上がった。
窓の外を見る——夕空が色を変え始めている。太陽が西に傾き始めている。
明日。
始原島への旅が始まる。
彼は微笑んだ。
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【次章 第26章 — 「港町へ」へ続く】
朔継は宿屋の窓の前に立っていた。
背後では、エイリウェン、レイヴナ、ミレルが小声で話している。彼らは互いを知り始めている——話を共有し、笑い、絆を築いている。
これが彼の集団だ。
これが彼についていく人々だ。
始原島へ。
誰も住んでいない地域へ。
新しい人生へ。
太陽が遠くに沈み始めている。
朔継は橙色の空を見つめた。
「……明日、旅が始まる。」
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【第26章へ続く……】




