第18章 — 「英雄の剣」
第18章 — 「英雄の剣」
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朔継は街の大通りを歩いていた。
午後の日差しはまだ輝いているが、西に傾き始めている。影が石畳の上に長く伸びている。人々はまだ忙しそうに動いている——商人たちが店を閉め、農民たちが家へ帰り、子供たちが道端で遊んでいる。
彼は何かを探していた。
武器工房。
鍛冶屋。
剣を偽装するのを手伝ってくれる誰か。
彼は通りの突き当たりに店を見つけた——扉の上の木の看板には、ハンマーと金床の絵が描かれている。屋根の煙突からは細い煙が立ち上っている。
「鉄工房 — 熟練鍛冶。」
朔継は近づいた。
重い木の扉を開けた。
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工房の中の空気は熱く、金属の匂いがした。部屋の隅の炉で火が燃え、暗い石壁を照らしている。作業台には、ハンマー、ペンチ、ヤスリ、その他の金属製品など、様々な道具が並べられている。
大柄な男が炉の前に立っていた。
四十代ほどで、日焼けした腕と、胸に厚い革のエプロンをつけている。黒い縮れ毛に、顔の大部分を覆う濃い顎鬚。
朔継が入ってくると、彼は振り返った。
「お客さんか? それとも見物か?」
朔継はうなずいた。
「手伝ってほしい。」
鍛冶屋はうなずいた。
「見せてみろ。」
朔継は手を差し伸べた。
収納から——ゲネシスヴァが与えた魔剣を取り出した。
剣が彼の手に現れる。かすかな白い光を放ち、まるで生きている心臓のようにゆっくりと脈打っている。輝く刃は部屋の火の光を反射する——名もなく、出自もなく、欠陥もない金属。
鍛冶屋は目を見開いた。
「……なんだそれは?」
「剣だ。」
「見ればわかる。だが——」鍛冶屋が近づき、その目は刃から離さない、「——こんな金属は見たことがない。鋼鉄じゃない。鉄でもない。銀でもない。ミスリルでもない。これは——」
彼は手を伸ばしたが、刃に触れる前に止まった。
「触っても?」
「ああ。」
鍛冶屋は指先で刃に触れた。
息を呑んだ。
「……冷たい。しかし内部に温かい何かがある。まるで——まるで内部に命があるようだ。」
朔継はうなずいた。
「魔剣だ。」
「魔剣——」鍛冶屋は驚きの口調でその言葉を繰り返した、「——魔剣は見たことがある。しかしこんなのはない。これは——これは今まで見たもののどれよりもはるかに上だ。」
彼は朔継を見つめた。
「これをなぜここに持ってきた?」
「偽装したい。このまま持ち歩けば、人に尋ねられる。」
鍛冶屋はうなずいた。
「賢明だ。こんな剣は、間違った注意を引く。」
彼は作業台へ歩いていき、いくつかの道具を手に取った。
「鞘を作れる。簡素な鞘だ——目立たない。刃の上に薄い層を追加して、光を隠すこともできる。だが——」
彼は朔継を見つめた。
「——時間がかかる。そして金もかかる。」
朔継はポケットから金貨を数枚取り出した。
「これで足りるか?」
鍛冶屋はその金貨を見つめた。目を見開く。
「……これで余る。この工房の半分が買える額だ。」
「残りはチップだ。」
鍛冶屋は驚いた表情でうなずいた。
「わかった。最善を尽くす。だが——」
彼は再び剣を見つめた。
「——完璧な仕上がりは約束できない。この金属は——測定できない。加熱できない。成形できない。普通の金属じゃない。」
朔継はうなずいた。
「最善を尽くしてくれ。」
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鍛冶屋は作業を始めた。
彼は慎重に剣を測定し、長さと幅の寸法を取った。革と木で型紙を作り、適切な鞘の形を試した。
朔継は観察した。
鍛冶屋は熟練の技で作業していた。すべての動きが正確で、自信に満ち、効率的だった。何年もこの仕事をしてきたことは明らかだった。
約三十分後、鍛冶屋が口を開いた。
「……聞きたいんだが。この剣はどこで手に入れた?」
「ある人から。」
「非常に強い人だな。」
「ああ。」
鍛冶屋はうなずいた。
「こんな剣の話を聞いたことがある。古い伝説だ。並外れた力を持つ剣を使う英雄たちの話だ。一振りで魔物を殺せる剣。紙のように鋼鉄を切断できる剣。」
彼は朔継を見つめた。
「あなたは英雄じゃないんだろう?」
朔継は小さく微笑んだ。
「ただの旅人だ。」
「英雄の剣を持つ旅人か。」鍛冶屋は首を振った。「この世界は奇妙だ。」
彼は作業を続けた。
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約一時間後、鞘が完成した。
革を貼った木製の鞘——簡素で、目立たず、過剰な装飾はない。上部には、腰に吊るすための革のベルトが付いている。
鍛冶屋はまた、刃の上に薄い層を追加した——白い光を隠すための層だ。今や、その剣は普通の剣のように見える。普通の鉄の剣のように。
「……これが最善だ。」
朔継は剣を受け取った。
刃を鞘に収めた。
ぴったりだ。
完璧だ。
剣は手に心地よく収まる——重すぎず、軽すぎず。白い光はまったく見えない。
「ありがとう。」
鍛冶屋はうなずいた。
「誰にも見せるな。もしあんたが何を持っているか人に知られたら——」
「わかっている。」
朔継は剣を腰に吊るした。
彼は立ち去ろうとした。
しかし扉に着く前に、鍛冶屋が再び口を開いた。
「おい。」
朔継が振り返る。
「外に男がいる。老兵だ。数分前からこの工房を監視している。あんたの剣に興味があるかもしれない。」
朔継は眉をひそめた。
「どんな男だ?」
「老人だ。白髪。片目。擦り切れた革の服。ギルドでよく見かける。ベテランの冒険者だ——ほとんどの者より長く生き延びている。」
朔継はうなずいた。
「ありがとう。」
彼は工房を出た。
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外で、朔継は静かな足取りで歩いた。
目は周囲を警戒して動く。
そして彼は見つけた。
街角で、老人が壁に寄りかかって立っている。白髪で、顔には傷跡がある——額から顎まで走る長い線。その目——片目——が異常な鋭さで朔継を見つめている。
服装は擦り切れている。革の服。古いブーツ。腰には短剣——何度も使われた痕跡のある武器。
ベテランの冒険者。
監視している。
朔継は気づいていることを悟られなかった。
歩き続けた。
老人を通り過ぎた。
しかし通り過ぎようとしたとき、老人が口を開いた。
「おい、若者。」
朔継は立ち止まった。
振り返った。
老人は鋭い片目で彼を見つめている。
「腰の剣——普通の剣じゃないんだろう?」
朔継は答えなかった。
ただ落ち着いた表情で老人を見つめた。
老人は微笑んだ——欠けた歯を見せて。
「心配するな。盗んだりはしない。ただ興味があるだけだ。」
彼は近づいた。
ゆっくりとした歩みだが、自信に満ちている。
「俺は人生で多くの剣を見てきた。鉄の剣。鋼の剣。ミスリルの剣。魔剣。しかしお前が持っている剣——それは違う。ここからでもわかる。」
彼は朔継から数メートルのところで立ち止まった。
「あの剣にはオーラがある。まるで——まるで内部に魂があるようだ。」
朔継は反応しなかった。
「君は観察力が鋭いな。」
老人は小さく笑った。
「バカでここまで生き延びてきたわけじゃない。」
彼は手を差し伸べた。
「触れたりはしない。ただ知りたいだけだ——自分が何を持っているのか、気づいているのか?」
朔継は彼を見つめた。
「剣だ。」
老人は首を振った。
「それ以上だ。こんな剣はな、俺の人生で二度しか見たことがない。一度目は、魔王の侵攻から王国を救った英雄の手に。二度目は——今だ。」
彼は鋭い片目で朔継を見つめた。
「お前は英雄じゃないんだろう?」
朔継は小さく微笑んだ。
「ただの旅人だ。」
老人は笑った。
「旅人か。面白い奴だな。」
彼は後退した。
「よし。邪魔はしない。ただし——」
彼は真剣な表情で朔継を見つめた。
「——気をつけろ。あんな剣は注目を集める。すべての注目が良いわけじゃない。」
朔継はうなずいた。
「忠告ありがとう。」
彼は背を向けて歩き去った。
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【次章 第19章 — 「銃声」へ続く】
朔継は老人から離れて歩いた。
まだ背中に片目の視線を感じていた。
あの剣は注目を集める。
もっと注意しなければ。
しかし、もう一つ試したいことがあった。
M16。
近代的な銃火器。
まだ使っていない。
今日——試してみよう。
彼は街の外の森へ向かって歩き出した。
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【第19章へ続く……】




