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ただの子爵令嬢ですが、なぜか王子の恋愛相談役になりました  作者: はくまいキャベツ
第四章 ただの子爵令嬢ですが、王子と他国の姫の初デートを見守ります

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5

 


 屋敷に入り、ダリアはグラムに帰ってきた事を伝えに行く。

 エマリエルの付き添いという名目で、ダリアは家を出ていた。


「ただいま戻りました」

「お帰り。遅かったな」


 時計を見ると、伝えていた帰宅時間よりも大幅に超えていた。ブレーデンとの時間があったからだと気付いたダリアは、後ろめたさもあって「ごめんなさい」と謝罪した。


「いや、無事に帰ってきてくれたからそれでいいよ」


 グラムは微笑む。


「あら、ダリアおかえり」


 すると、リリアンヌもやってきた。


「疲れたでしょう。湯浴みをしてゆっくり休みなさい」

「そうするわ。二人とも、おやすみなさい」


 そしてダリアはその場を後にした。そんな愛娘を二人はじっと見つめた後に、リリアンヌがそっと口を開く。


「…まだ伝えていないのね?」

「今日は疲れているだろうからな」


 グラムがはあ、とため息をつく。そんな様子の夫を見て、リリアンヌは眉を顰めながら言った。


「あの子は…どう受け止めるかしら」

「……」


 グラムは窓から見えた、ダリアとブレーデンの姿を思い返しながら言った。


「私は…あの子が心から幸せになれる道を選んでやりたい。それが親心というものだ」


 翌日、ダリアはグラムに呼び出された。


 部屋へ入ると、グラムは机の上に置かれた一通の手紙を指先で押し、ダリアの前へすっと滑らせる。


「これは何ですか?」


 ダリアが尋ねると、グラムは意を決したように口を開いた。


「お前に、縁談の話が来ている」


 ダリアは目を見開いた。



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