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白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第三章 騎士編
89/310

Ep:89 活動

 少しの沈黙の後、ダギル大尉が口を開く。


「三日後、月末の騎士団合同活動報告会がある…その場には勿論陛下もいらっしゃる…団長代理に頼んで、王宮の中に入れるよう手配してもらう」


「それって…!」


「あぁ、陛下に鎌を掛ける。外れていたら、俺達は速攻で首が飛ぶだろうな」


「う…」


ダギル大尉の言葉に、アオイ以外の僕達三人は思わず声を上げる。


「この場に居る全員で王宮に乗り込む。どう足掻いても、失敗すれば死ぬ。覚悟しておけ」


アオイは何も言わず、エルとアカネは頷くのを渋る。僕は覚悟していた。どういう訳かは分からないけど、こうなった以上死んでしまう可能性がある事を。


「はい…!」


そう言って、僕は頷いた。


------------------------------------


 三日後、僕達は何とか団長代理に頼み込み、合同活動報告会に出る為馬車で王宮に向かっていた。


「失敗すれば死ぬ…いざ直面するとなると、心に来るものがあります…」


ダギル大尉を除いた、僕、エル、アカネ、アオイは四人掛けの馬車に乗って移動していた。僕の対面に座っているアカネは、呟くようにそう言った。


「…騎士になった時、国の為に戦い死ぬ可能性は考えなかったのか…?」


アオイは、自分の隣に居るアカネに向けて言う。


「それはそうだけど…」


アカネは、家族であるアオイに対してのみ使う口調で呟く。


「確かに死ぬのは怖い。でも、やらなきゃどっちみち死ぬんだ…だったら、やって死んだ方が良い」


僕は、アカネにそう言う。エルは、僕の隣で黙り込んでいた。


------------------------------------


 王宮に着き、団長代理とダギル大尉の乗っている馬車の後ろに、僕達の乗っている馬車が停まった。馬車を降りて王宮の中へと入って行き、大会議室に通された。そこには、既に何名もの騎士団長が座っていた。


「「やはりアードラーは死んだのか…」」


「「得体の知れぬ襲撃者にやられるなどと…恥さらしが…」」


他の団の団長が、アードラー団長の話を小声で始める。大会議室には、大きく、長方形の机が真ん中に置いてあり、入り口の反対側の端には、王様が座るであろう豪華な椅子が置いてあった。


「俺達はここだ」


そう言ってダギル大尉は、団長代理が座っている席の、後ろ側の壁に並ぶように僕達を立たせる。


「俺達は合同活動報告会の為に来たんじゃない。陛下に会いに来たんだ…くれぐれも、問題のある行動は起こすなよ」


ダギル大尉の言葉に、僕達は頷く。暫く待っていると、会議室に女の人が一人入って来た。その人は、王様の席の一番近くの席に座る。この場に来る女の人…あれが碧竜騎士団のハーツ=カルト団長なんだろう。ハーツ団長は、朱色の髪を後ろで三つ編みに結んだ、紅い瞳の人だった。


 更に待っていると、今度は椅子に近い扉から、銀の長髪に紫色の目の男の人、王様が入って来た。そして、豪華な椅子に座り言った。


「本日は、集合の応じに感謝する。アードラーの訃報は聞いていると思うが、暫くの間団長代理は彼に任せる」


王様の振りに、団長代理が少し礼をして、自分の名前を名乗る。


「さあ、これから合同活動報告会を始めよう。まずは、黒猫魔法騎士団」


聞きなれない名前が呼ばれ、黒いローブを着た男の人が立ち上がる。そして、僕にはよく分からない予算だか何だかと言う話を始めた。何気なく、あっさりと合同活動報告会は始まった。

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